CFS工法は効率的で安全な家を作る新しい工法

CFSとはCold-Formed Steelの略称で、厚さ約0.8mm~6.0mmの冷間成形薄板形鋼のことです。2×4工法で使われる木材をこの部材に置き換える2×4工法をCFS工法といいます。この工法は通常の1.5倍の強度にすることが可能です。

1990年代より北米やオセアニアを中心に普及が進み、近年では中国、インド、中東、南米、アフリカ等においてその建設が急増しております。我が国においても2001年に薄板軽量形鋼造に関する告示(国土交通省告示1641号)が制定され一般工法となりました。

CFS工法のメリット

住む人と環境にやさしい空間を
実現します

木造2×4工法に用いられる枠材を、厚さ1mm前後の軽量鉄骨に置き換えたものがCFS工法です。解体した際には、鉄はリサイクルできるため環境にもやさしい工法ともいえます。

また軽量鉄骨を使う事で耐食・耐震・耐火などの耐久性能も高く、自社でパネルを組み立てることで、工期を短縮させる事が可能です。

効率性

CFS工法は、工場生産されたパネルを建築現場で組み立てる為、建築現場での溶接作業や打設作業などの難しい作業が無く、通常よりも短い工期で完成させる事が可能です。

また、素材が軽いため手運びがしやすく、旗竿地や狭小地といった通常工事が難しい土地でも無理なく建築ができます。

安全性

同じ断面で木の1.5倍の強度を持っているCFS工法は、これまでの住宅のあり方を大きく変える可能性を持つ素材です。

木材とは違い乾燥収縮やたわみが無いので、経年変化によるきしみや建つけの悪化などが無い長寿命住宅です。

CFS工法の枠材は、火事のような高温に達してもまったく燃えず、煙も出さない鉄です。

加えて、外壁材には不燃材の窯業系サイディング、その裏面に空気層と断熱材を設ける外張断熱方式を標準採用している為、火災に対してかなりの耐久性を持っています。

木造建築の最小にして最大の敵ともいえる白アリは、木材を食べ尽くすことで、家の強度に大きな影響を与えます。

CFS工法は、白アリでも全く歯が立たない鉄を構造部材として使用することでその被害を防止します。

環境性

CFS工法では「省エネルギー等級」「断熱等性能等級」という2つの等級を保持しています。

「夏は涼しく、冬は暖かい」を基本とし、室内温度を少ないエネルギーで保持し続けられる事で、地球環境への負担を減らしています。

また、鉄は木と比較して耐用年数が長く、またリサイクルがしやすいため、木造に比べて廃材が少ないという特徴があります。