地中海の小さな町から、こんにちは。ガイアフィールドの、一番遠隔地からのリモート社員・森口と申します。

今年も、日本・欧州の不動産事情やトレンドなども交えた、ガイアフィールドならではのオリジナルな情報をお届けします。

 

 

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スペイン流「廃墟リフォーム」驚きの変化の熱意が凄い

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これまで弊社のメルマガやブログでも何度かご紹介してきましたが、スペインにはまだまだ古い建物がたくさんあります。

ヨーロッパの石造りの建物は、住人がいなくなり廃墟になった後も長く残り続けるため、崩れかけていても

「そこに何があったか」が分かるものが多いです。古いお城や、かつての栄華を物語る元豪邸など、

それぞれに数奇な歴史や逸話が隠されています。

最近は、教会や宮殿、豪華だった邸宅などの歴史的建造物が崩れかけた廃墟となったもののリフォーム例が増えています。

今回は、そんなスペインでのリフォーム物件について、少しだけご紹介したいと思います。

また、その完成度だけではなく、ほぼ廃墟の物件に夢をはせて購入したオーナーと、それをリフォームに挑んだ建築家の、

それぞれの強い覚悟と情熱が感じられるものばかりです。

また、今回の記事を読んで「スペインのこうした物件に興味が出た!」という方のために、実際に見る方法もご紹介します!

 

 

■ 宮殿と呼ばれた廃墟が、再び!

 

スペインのリフォーム例を紹介する『De ruina a palacio(廃墟を宮殿に)』という番組から、興味深い物件をご紹介します。

外観の壁に施された細やかな装飾を見るだけでも、かつての豪華な邸宅であったことが分かります。

この邸宅は小さな村の中心地に位置し、地元では「宮殿」と呼ばれていた建物だったそうです。

元々は、この地方で財を成した豪商が贅を尽くして建てた邸宅でした。

しかし、そんな素晴らしいお屋敷も長年放置されていたため、建物の内部は天井が落ち、壁や床が崩れ、

中庭を含めた邸内全体が野生植物に覆われていた状態で、最初は建物に入るだけでもかなり苦労したそうです。

村の中心部の廃屋対策も兼ねた、このリフォームプロジェクトに挑んだ建築家は、邸宅の壁や残された家具を発見して

デザインにも反映させています。

内部には当時の家具がかなり多く残されており、それらも建物とともに修復・再利用されました。

チェストやテーブルなどの家具もよく見ると一つ一つが大変手の込んだもので、修復後にはその豪華さに改めて

驚かされたそうです。現在、この建物はローカルな宿泊施設として活用されているそうです。

 

 

■ 廃墟となった教会を家に!?

 

こちらも同じく、『De ruina a palacio(廃墟を宮殿に)』という番組からの紹介です。

スペイン北部・バスク地方のビルバオ近郊にある、廃坑によって過疎化した村があり、

そこにあった崩れかけた教会を住居へとリフォームした例をご紹介します。

この教会は16世紀に建てられたもので、廃坑による人口減少の中、教会としての役目を終えた後は資材倉庫として

使われ、やがて廃墟化してしまったそうです。

現在の持ち主は建築家で、売りに出ていた物件に一目惚れし、友人の建築家を誘って二人でリフォームプロジェクトを

立ち上げました。

購入後、中に入ると天井と床がすべて抜けており、内部には廃材とともに高さ10メートルの大木が茂っていたとか!

祭壇のあった部分と外壁だけが残る、荒れ果てた状態だったそうです。

大木を伐採し、本格的なリフォームに入る前の準備だけでも1か月以上かかったとのこと。

その後、使える部分を補強し、不足箇所補完しながら形を整えていき、リビングやロフトベッドルームなどを備えた

贅沢な居住空間に生まれ変わりました。

 

壁はきれいに整えたうえで、できる限り当時の形を活かしたそうです。そのため、キッチン上部や壁のあちこちには、

消えかかってはいるものの500年前のフレスコ画の名残がまだ残っているそうです。

一階部分は、絶景を見渡せる大きな窓を持つ広々としたリビングダイニングに。祭壇のあった場所はキッチンに

生まれ変わりました。高い天井のため、調理台に備え付けた排気装置で下から換気される仕組みになっています。

司祭が待機していた小部屋部分には、一階のトイレが設けられました。

モダンな吊り階段で上がる二階はロフトになっており、ベッドルームからリビングやキッチンを見下ろせます。

さらに螺旋階段を上がった三階には、仕事場として使われる開放的なアトリエとゲスト用ベッドが備えられています。

 

 

そして、仕事場の本棚の裏から上がる四階の元・鐘楼(教会の鐘があった)部分は隠れ家的なスペースに。

鐘はすでに他の教会へ移設されていましたが、四方に窓が開いているため眺めは最高で、読書や昼寝に最適とのことです。

人里離れた山間の場所にあるにもかかわらず、友人や家族の訪問が多く、特に鐘楼のスペースは子どもたちに大人気なのだそうです。

 

 

■ こうした物件をもっとよく見てみたいと思ったら・・・

 

                                                       <写真はSiguenzaのParador

スペインでは、近年こうした廃墟リフォームの例が増えています。その背景には、前述のように

「宿泊施設としての活用」が多いことも一因です。

リフォーム後の建物がCasa Rural(カサ・ルーラル/田舎の家)として宿泊サイトに掲載されることも多く、

実際に泊まることができる場合もあります。スペイン旅行の際に宿泊して、内部をじっくり見学しながら楽しむのも良いでしょう。

また、スペインでは本物のお城に泊まることもできます。これは「Parador(パラドール)」と呼ばれる国営の高級宿泊施設で、

実際の古城を改修してホテルにしているものが多いのです。

たとえば、Sigüenza(シグエンサ)城のパラドールは、12世紀のウマイヤ朝時代に建てられた要塞が起源で、

その後カスティーリャ王国時代を経て何度も改修された歴史的建造物です。

また、バルセロナから約2時間の場所にあるCardona(カルドナ)のパラドールは、9世紀に建てられた古城で、

内部には2世紀に建てられた塔や11世紀の教会も残り、中世の雰囲気が漂うロマンチックなお城です。

(パラドールで宿泊が難しい場合は、カフェテリアを利用して雰囲気だけ楽しむことも可能です。)

こうした「古いものを新しく生まれ変わらせた場所」に実際に泊まり、見て、触れることは、非常に貴重で興味深い

体験となるでしょう。

ちなみに私は、以前このシグエンサ城に実際に宿泊したことがあります。

石造りの壁や中世特有の細い窓がそのまま残る客室で、まるで時が止まったような空間でした。

訪問前に城の歴史を調べていたのですが、かつて覇権争いに巻き込まれたお姫様が幽閉されていたという逸話を知り、

興味が湧いて城内を隅々まで歩き回りました。

「こんなふうに改築してきたのか」と、時代ごとに異なる石壁の質感を実際に見て触れられたことに感動したのを

今でも覚えています。

 

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それではまた、メルマガとブログでお会いできれば嬉しいです!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。