地中海の小さな町から、こんにちは。ガイアフィールドの、一番遠隔地からのリモート社員・森口と申します。
今年も、日本・欧州の不動産事情やトレンドなども交えた、ガイアフィールドならではのオリジナルな情報をお届けします。
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部屋の色で夫婦円満?!クロス張替えで世界も変わる!
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人間の情報処理能力のうち、視覚に頼るものは8割だと言われています。(学説によると83%とのこと!)
その視覚情報の「色」によって人が感じる感覚も、その中に含まれています。
色が与える雰囲気などは、これまでもいろいろ聞いたことがあると思います。
「色彩心理学」は、色による心理や行動を分析したり、また心理状態や実際の行動に色が影響を与えることを認識するものです。またその影響は心理学だけではなく生理学や建築・芸術分野まで幅広く及びます。
■ 部屋の色が与える影響
色が与える影響について分からなかった以前は、単純に好みのみの問題でした。
でも色によって温かみを感じたり涼しさを感じたりすることや、実際に居る環境で「リラックスできる」「なんだか落ち着かない」「楽しい気持ちになる」「不安感を感じる」などの印象を受けることがあります。この「色による影響」は既に多くの事例や心理学の観点からも紐づいた様々なサンプルがあります。今回は、今のお部屋づくりにもすぐに活かせそうな代表的なものを少しご紹介してみます。
「仕事効率が上がるデスク周りに適した色は?」
<ブルーな書斎がいいらしい!>
寒色系の色はリラックスさせると同時に、物事に集中しやすい雰囲気を作ると言われています。例えば、あるコールセンターではしっかりと落ち着いて問題の解決に取り組めるよう、ブルー系で統一したインテリアで、効果が上がったそうです。静かに集中したい書斎やリモートワークをしているデスクコーナーなどに意識的に使うと良さそうです。
職場などのインテリアでは、業務連絡の会議などを行う会議室は色合いや照明なども寒色系に統一しておくと、多少時間のかかる報告会議等でも時間の経過の感じ方を軽減できたり、その反対に「活発な意見交換をしたい」打ち合わせの際に温かみと落ち着きを感じる暖色系インテリアを意識すると、参加者の討論が盛り上がる効果が期待できるでしょう。
「リラックスするリビングを作りたいなら・・・」
<落ち着くリビングには理由があった!>
家に帰ってきてほっとしたり、家族と過ごす空間は大事にしたいものです。
ゆっくりとリラックスできるリビングにピッタリな色は、癒し効果のある「グリーン」や茶色などの「アースカラー」などがおすすめです。
また、ピンクには幸福感を与えたり、疲労感緩和に老化防止効果があるといわれているので、家族が集まるリビングや寝室などのさりげなく目につく場所に取り入れるといいかもしれません。そして、オレンジには「焚火のような」温かさを感じさせるとともに楽しさや親しみやすを演出するのにも効果的なため、家族の団らんを深めるリビングなどにも適しています。
ただ、欲張ってすべての色を取り入れるのではなく、メインカラーを壁の色などに取り入れて、それ以外をアクセントに使ったりすると、まとまりのある統一したインテリアに仕上げることができます。
そして、全体のインテリアに統一感を持たせるために便利なのが、白や黒、グレーなどのベースカラーを決めて意識することです。特に子供っぽくなりがちな多色遣いも、ベースカラーの使い方によって大人っぽく洗練された演出もできます。(このあたりは細かくなりますので、詳しくは是非弊社までお尋ねください!笑)
またポジティブなエネルギーを与えると言われる赤は、暮らしに元気や活力をもたらしてくれますが、精神を高揚させる作用があるので、リビングに取り入れるのは小物のアクセント程度の抑え気味が良いようです。
ただ、キッチンに赤を使うことは気持ちも上がり効率的に作業するのを助けますし、寒くなりがちな水回りも温かく感じさせる効果も期待できます。
「寝室に適した色は?」
<くつろげる寝室の利点は多い!>
しっかりと睡眠を取るための寝室は、人生にとっても大変重要です。
トラベロッジ社(英国)が行った、寝室の色と睡眠時間の関連調査によると「睡眠時間は寝室の色によって違いが出ている」ことが明らかになりました。最も長い平均睡眠時間になったのが青色の寝室で「7時間52分(/日)」、また最も少ない平均睡眠時間だったのは紫色の寝室で「5時間56分(/日)」という結果が出ました。
理由としては、青は心を鎮め心拍数や脈拍をおさえることから穏やかな状態で入眠でき、熟睡できるようです。反対に、濃い紫の寝室では、様々な想像力を掻き立てた鮮明な夢や悪夢を見る傾向が会ったことが報告されています。ただ、薄いラベンダーカラーの紫色自体には「癒しを与える」効果もあるため、トーンによっては安眠効果が期待できるとされています。
<色で夫婦仲も改善できる?>
また、夫婦の寝室におけるセックスレスの改善には芳醇なイメージの「キャラメル色の装飾」が効果的と言われており、反対に興奮を掻き立てる赤を使った装飾では逆効果になっている、という結果も出ているようです。
■ 部屋の色で問題解決?!
様々な部屋に合った色を紹介してきましたが、実は「色で問題解決」できることもあります。
ベッドの中でオンラインショッピングに一番時間を使いがちなのは「グレーの寝室」であることが明らかになっています。
さらに、ベッドの中でも仕事をするようなワーカホリック気味の人は、茶色、クリーム、白の寝室が多くなっているとのレポートもあるそうです。
なので、今回紹介したようなそれぞれの色の効果を念頭に置き、「自分はこの部屋でどうしたいのか」ということを考えれば、自分の弱点を克服できたり、期待する効果を得ることができるかもしれません。
■ そして、クロスを張り替える利点
さて、前述の目的で部屋の印象を変えるために一番簡単で即効性があるのが「クロスの張り替え」です。
インテリアを考える際、どうしても平面的に考えてしまいがちですが、床よりも目の高さを意識して目線の向く壁の色を変えることによって、その部屋全体の空間を全く違った印象に変えることが可能です。
海外の住宅の多くでは、クロスではなく壁に直接ペンキを塗ることが多いのですが、実は塗り替えのたび重ねていくことから、どんどん厚くなり湿度やカビなどが発生したり、壁の土台の問題があってもそのまま塗り込めていくことになるので、実は様々な問題が多かったりします。日本との建築形式が違うため、こちらの住宅ではクロスを張りたい場合はそれ仕様の下地準備が別途必要になります。
…スペインの我が家(社宅)も例に漏れず、クロスに対応できる壁ではないため、現状としては季節的に壁にカビが発生するたびにペンキを塗りなおさなければならないという状況だったりします。。。(涙)
その点、日本の家はクロスを貼る下地がほぼ標準装備となっているので、簡単に張り替えや手入れがしやすいのは本当に羨ましい状況です。
何よりクロスの張替えなら一気に見た目が美しくなるばかりではなく、壁を清潔に保つことも期待できます。張り替える際には、壁の劣化や問題点なども早期発見できるという利点もあります。一方、クロスの張替えによって壁自体を保護できるので、物件としての価値を下げないことにも貢献できます。
今はクロスも色や質感などでの様々な種類があるだけではなく、消臭や空気清浄などの効能もあるものも増えていますので、色による心理的効果とクロスの持つ効能の効果で、より快適に健康に過ごすことが可能です!
さて、今回は部屋の印象だけではなく、そこに住む人に心理的影響を与える色のお話と、その最短手段であるクロスの張り替えのお話をさせていただきました。(そして、我が家の愚痴もうっかり出てしまい大変失礼いたしました。。。涙。)
今後も、欧州ならではのエピソードや欧州にかかわらず世界や日本の不動産関連・建築にかかわる情報を、ブログとメルマガで、引き続きレポートさせていただく予定です。
こちらのブログでは写真など多めに載せていきますので、ご興味がありましたら是非引き続きお立ち寄りくださいませ。
それではまた、メルマガとブログでお会いできれば嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 お問い合わせ・資料請求