備える?攻める?2025年の不動産トピックチェック
地中海の小さな町から、こんにちは。ガイアフィールドの、一番遠隔地からのリモート社員・森口と申します。
今年も、日本・欧州の不動産事情やトレンドなども交えた、ガイアフィールドならではのオリジナルな情報をお届けします。
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備える?攻める?2025年の不動産トピックチェック
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数年前から「2025年には不動産市況が大々的に変わる!」といったことが盛んに言われていましたが、気が付くと、とうとうその2025年を迎えていました。心配なことや危機感を持って取り組むことは大切ですが、怯えすぎても「いざという時」に的確な判断ができなくなることも。そうならないための情報収集と心の準備に少しでも参考になれば幸いです。
■ところで 「2025年に不動産が大暴落する」って言われてたけど・・・?
<数年前にはすごく頻繁に言われてましたね?>
団塊世代の高齢化により、大量の持ち家処分が始まると言われていたことに起因する「2025年問題」の提起によって、「2025年以降は日本中で不動産が大暴落する」という噂があり、そういう記事や本などでも見かけたと思います。
実際には、金利や円安などの影響を受けてきた中、予期できなかったコロナの時期を経験し、更に東京オリンピック開催を経た結果からは、言われていたような中古物件の「一気に大量放出」はされてはいません。ただ、地方では右肩上がりに「確実に」増加傾向なのが現状です。これらは将来の「空き家物件」になる可能性を含んだもので、現在も既に各省庁で対策を立てておりますが今後の日本経済で心配されている一つの要因です。
とりあえず大暴落は今すぐではなさそう!と期待感を持ちたいところですが、特に投資用の物件をお持ちの方は今後の推移は注意深く見ておくに越したことはありません。
■ 東京都心物件は「やっぱりまだまだ大人気」
<都心の物件は需要上昇傾向で、価格も高騰中>
現時点で、都内の不動産物件で変わらず人気があるのは「都心の物件」。そして、駅前・駅近であれば築年数に関係なく需要が高い傾向です。コロナショックにより一時期投げ売り状況もあった都内の不動産市況が2024年に活気づいたのは、「都心の駅前・駅近物件」に対する需要がさらに上がっていることが理由のようです。
なにより、東京都内の新築マンションの価格高騰化が2025年もまだまだ進みそう、というデータがあります。(ニッセイ基礎研究所)今後の不動産価格は明確に予想できないですが、今後の推移が大変気になる状況ともいえるでしょう。
用地確保や資材の高騰などにより新築物件の供給がこの3年間で徐々に減りつつある一方、東京都心の新築物件に対する需要は高く、2025年も引き続き都心を中心とした不動産市況はまだまだ盛況を迎えるのでは、とも予想されています。
■ 「セカンドベスト」と呼ばれている神奈川県
では、乱気流を含む不動産市況をどう認識してどう対応していけばいいのか?というのが気になると思います。
様々な情報が錯綜する中、まずは自分の周囲を確認しておくだけでも最小限度のリスク回避に役立ちます。
今持っている物件を売るか売らないかはもちろん、新たに自宅を購入する予定があるなら、個別物件の現状把握は必須ですよね。特にちょっとしたことで「隣の物件と状況(値段)が違う」という事もありますので、常日頃からチェックを行うことは大切です。
ちなみに、弊社所在地の梶ヶ谷を含む神奈川県は今、「都心からのセカンドベスト」と呼ばれているのをご存じでしょうか?
新築・中古でも共に高騰が進む都心での物件探しに見切りをつけ、都心近くの地域の中古物件に狙いを定めて行く流れがあります。この「セカンドベスト」に今挙げられている主な地域は、練馬区や千葉・埼玉、そして神奈川県です。
都心へのアクセスの良さでは以前からも注目されていた地域でもありますが、都心物件の高騰を受けてこうした需要の分散化が起こるのは自然な流れでもあります。2025年は、このセカンドベストと呼ばれる地域での動きが活発化するのではないかと注目されているようです。
■ 2025年は世界的な動乱期になる?!
<日本の興味があるのはインバウンド客だけではない>
世界情勢的には、トランプ政権の誕生によるアメリカの今後の動向や、欧州でのロシア・中東の紛争も、既に様々なところでじわじわと経済的なショックが波及しています。特に大都市での治安悪化や不安定さは、投資的な面からしても影響が出ています。
私のいるスペインでも、この10年間での物価上昇率はビックリするほどです。更に、これまで安心できていた政治状況などにも「不安定感」があり、それを察した企業や人が別の土地へ移動している(それも大量に)、という自体も身近に感じてきました。
そんな中で、治安が良く暴動もない、コロナを経ても安定感があり、さらにこの円安で「日本は安い!」と世界中から注目をされている現状は、インバウンドの旅行客だけではなく不動産を含む投資先として「大きなパイ」と見られていることに。
特に「TOKYO」のネームバリューを持つ都心物件へは海外勢にとっても大変魅力的に映っているようです。(こうした背景も、都心物件の高騰につながっていると言われています。)また、旅行で訪れた某資産家が日本に家を購入、という話題もすっかり珍しくなくなりました。近年の様々なグローバル化によって、たとえ日本の小さな地方にも世界的な情勢による影響は既に及んでいる、とも言えます。一方で、外国人による日本の資源や土地の買い占めに対する法整備が遅れていると言われている面は、日本人として不安感が募ります。
■ 一般的な需要に流される必要はない!オンリーワンで行く!
<幸せはみんな違う♡ あくまでも自分の状況に合った物件選び&売買を>
新年早々、少し心配な話題になってしまいましたが弊社のお客様には絶対安心して心配ないようにいてほしい!と強く願っておりますので、こうした情報は可能な限り共有させていただきました。
これからも都内の不動産価格は上がる一方、地方では空き家物件が増え続けているという格差は今後も拡大していくと予想されています。特に人口が減少する2070年まではこうしたと都市と地方のギャップはより深刻になっていくとも言われています。
ただ、万人に求められる物件を探すのではなく、自分が欲しい物件を探すことに焦点を合わせることで、厳しい状況の中でも「今だからこその、良い出会い」がある可能性もあります。自分に合った情報を取捨選択し、その時々のタイミングで自分のケースに最適なものを求めていくことが、自分なりの成功を掴めるカギになるのではないかと、私は考えています。(難しい時勢や不況の中でも乗り切ってきた、私の叔母のアドバイスも常に参考にしています。)
実際に近年、地方に物件をお持ちのお客様からの相談や、実家などの「終活(家じまい)」のご相談も多数受けております。是非、気になった方は過度に心配せずにまずはお気軽にご相談いただければと思います。
今後も、欧州ならではのエピソードや欧州にかかわらず世界や日本の不動産関連・建築にかかわる情報を、ブログとメルマガで、引き続きレポートさせていただく予定です。こちらのブログでは写真など多めに載せていきますので、ご興味がありましたら是非引き続きお立ち寄りくださいませ。
それではまた、メルマガとブログでお会いできれば嬉しいです!
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