地中海の小さな町から、こんにちは。ガイアフィールドの、一番遠隔地からのリモート社員・森口と申します。
今年も、日本・欧州の不動産事情やトレンドなども交えた、ガイアフィールドならではのオリジナルな情報をお届けします。
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日本と違いがあるの?世界のバスルーム覗き見・第二弾
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さて、以前も世界のバスルーム探訪をご一緒しましたが、今回はその第2弾となります。
日本語で「バスルーム」と言うと湯船のあるお風呂場を指しますが、英語の「Bathroom(バスルーム)」は、トイレとバスタブまたはシャワーがセットになっている空間を意味します。ただし、近年の欧米では、バスタブを取り除いてシャワーブースにリフォームする例が増えているようです。
場所が変われば文化も変わる──ということで、国によってバスルームにもさまざまな違いがあります。
ファッションなどのモードはもちろん、器具や道具のスタイル、建物の構造や仕様も、国ごとの歴史や流行、宗教的な慣習などの影響を受けて変化し続けています。
今回は、私が今いるスペインを含め、世界のいろいろなバスルームを少しだけ一緒に覗いてみましょう。
■ シャワーの境界線に迷った、台湾のバスルーム
<この写真はイメージですが、実際もこのようにシャワーの壁が小さめでした。>
台湾・台南に住む友人の家に泊めてもらったときに驚いたのが、「トイレットペーパーは流さずゴミ箱へ」というルールでした。
聞くところによると、糞尿は今も農家の肥料として使われるため、トイレで分別しているとのことです。
また、バスルーム内でシャワーを浴びるスペースの境目があいまいで、少し戸惑ったことも覚えています。シャワーを浴びると、部屋全体に水が飛び散ってしまい、私は少し落ち着かなかったのですが、友人いわく「お掃除が一気にできるから便利だよ〜」とのこと。全体に水を撒いて掃除しやすくしているようです(笑)。
■ 謎が判明!? トルコのバスルーム
<トルコのバスルームはマーブル調やタイル調のデザインが多めです。>
トルコの知人から「ハマム(トルコ式の蒸し風呂)が自宅にある人もいる」と聞き、うっとりしてしまったことがあります。
(あのスチームバスの中で泡まみれになってマッサージされるのは、いつか体験してみたい私の夢のひとつです。)
また、イスラム圏ではトイレのそばに小さなシャワーが設置されていることがよくあります。私は最初、それがトイレ掃除用だと思っていたのですが、後にイスラムの慣習で、排泄後に体を清めるためのものだと知りました。
日本のシャワートイレとは違い、水圧が強くて狙いを定めにくいためか、トイレ周辺が水浸しになっていることがよくあります。(もちろん掃除の目的もあるかもしれませんが…そこはまだ謎です。)
もしイスラム圏の空港や施設でトイレを利用する際は、床が濡れていることがあるのでご注意を!
■ 何に使っていいか迷った、スペインのバスルーム
<ちょっと私が写っちゃいましたが、こちらはスペインのあるホテルのバスルームです。>
スペインのバスルームの標準装備は、「洗面台」「シャワーまたはバスタブ」「トイレ」、そしてもうひとつ、「ビデ(bidet)」と呼ばれる低めの洗面台のような設備です。これは、デリケートゾーンを洗うためのもので、スペインやフランスでは一般的に見られます。「女性への思いやり」がその設置理由とも言われています。
以前は、体を洗う場所としてバスタブ(湯船)が必須でしたが、現在はシャワーの方が好まれています。使いやすさはもちろん、介護やバリアフリーの観点からも、古いスタイルのバスルームは次第にリフォームされつつあります。
(日本人にとってはバスタブが減っているのは少し寂しいですが…。)
最近のリフォームの傾向としては、バスタブを撤去してフラットな床にし、スライド式の引き戸を採用するなど、バリアフリーを意識したつくりが増えています。加えて、洗面台を増やしたり、トイレを最新の設備にするという流れもあります。
ちなみに、日本の「シャワートイレ」はスペインでもよく知られており、実際にスペインのメーカー「Roca」からもシャワートイレが販売されています!
今回は、前回とはちょっと違う国のバスルームを覗いてみましたが、いかがでしたでしょうか?
文化や習慣が違えば、設備や使い方もまったく異なるということに、私自身も旅を通じてたびたび気づかされています。
最初は「不思議だな」と思ったことが、意外なきっかけで理由がわかって納得する、そんな経験もしばしばあります。
また面白い情報があれば、ぜひこちらで共有させていただきますね!
今後も、欧州ならではのエピソードや欧州にかかわらず世界や日本の不動産関連・建築にかかわる情報を、ブログとメルマガで、引き続きレポートさせていただく予定です。こちらのブログでは写真など多めに載せていきますので、ご興味がありましたら是非引き続きお立ち寄りくださいませ。
それではまた、メルマガとブログでお会いできれば嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。