地中海の小さな町から、こんにちは。ガイアフィールドの、一番遠隔地からのリモート社員・森口と申します。
今年も、日本・欧州の不動産事情やトレンドなども交えた、ガイアフィールドならではのオリジナルな情報をお届けします。
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世界のいろんな玄関ドアと玄関の最新リフォーム情報
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…玄関は実用的であるべきか?装飾にこだわるべきか?
世界には、いろんな玄関のアイディアが溢れています。家にとっての玄関は入口というだけではなく、その家そのものを表すもの。それは日本に限らず海外でも同様、時にはそれ以上な場合もあります。それぞれの家主の趣味が投影されたものや趣向が凝らされたものになっています。
今回は、スペインをはじめ世界のいろいろな玄関をちょっとだけ「のぞき見」してみるのと、玄関のリフォームについてのアイディアをいくつかご紹介したいと思います。個人的には、日本でも海外でも様々な玄関をのぞき見するのが大好きです。
■ 世界の玄関ドアを見てみよう!
それでは、ほんの一例ずつですがいろんな国の玄関をちょっとだけ見てみましょう。
一見すると同じ「ヨーロッパ」という印象を受けるかもしれませんが、ちょっとした特徴もあるので、それぞれの国の雰囲気も感じていただければと思います。。(※この特徴部分は、あくまでも私個人の印象です!笑)
【イギリス・ロンドンのとあるドア】
<ダウニング街の有名な玄関ドア!>
イギリスのドアは、石やレンガ造りの壁にハマった「たっぶりペンキが塗られた木製のドア」が一般的です。ロンドンでは、古い建物ほど何度も塗り重ねられてまるで漆のような光沢があるドアを目にすることも珍しくなかったです。
今回はロンドンでも一番印象的な、ダウニング街にある「首相官邸の黒い玄関ドア」をご紹介ます。
こちらはイギリス首相の取材などのニュースで、何かと目にしているかと思います。
普段こちらには警備の方が両端にいるのでそれほど近寄れませんが、首相官邸がこんなにシンプルで一般住宅と変わりないのはちょっと新鮮でした。
ちなみに、玄関ドアに塗られる色に関して「各家庭で色を変えているのは、夜に酔っぱらって帰って来た時に分かりやすくするため」とスコットランドのエジンバラで聞きました。(笑)
【ドイツ・ベルリンのとあるドア】
<古い邸宅?今はお店っぽいかも…>
街を歩いている時に見かけたドイツの玄関ドアは、重厚な建物ほどエレガントな印象を受けるものが多かった気がします。(※あくまでも私個人の印象です!)玄関ドアの上や周囲に施された、ちょっとした素敵なアイアンの飾りに目が止まり印象に残っています。
この写真の玄関ドアのように鮮やかなブルーでも、建物や街並みの中に馴染んで落ち着いて見えるのは歴史を重ねてきた石造りの壁や石畳などの持つ雰囲気かもしれません。
【フランス・パリのとあるドア】
<飾りや装飾が、近くで見ると結構繊細。さすがフランス!>
パリでも、いろんな玄関ドアを楽しめます。特にパリの中心部のアパルトメントは、がっしりとした表のドアを開けると大抵小さな中庭のようなスペースがあり、実際のアパルトメントに続くドアを再度開ける、という感じの造りが多かったです。
表のドアの装飾は細かく彫刻されているものもあればシンプルな枠取りにとどまっていたりと、建てられた年代によって様式があるようです。
【イタリア・ナポリのとあるドア】
<…重いのが防犯対策なのかも?>
イタリアのナポリの、とある古めのアパルトメントのドアです。ちなみに、このドアにたどり着くまでに、ドアを二つ通りました。ガラスが使われた鉄製の玄関ドアでしたが、重すぎて開けるのが毎回大変だった記憶があります。
イタリアの、大抵の町の建物はちょっと複雑に入り組んだ構造になっていることが多いです。イタリアはほかのヨーロッパの国々よりもドアの幅が広い?と感じた気がします。(※あくまでも私個人の印象です!)
昔の邸宅が改装された際に、中庭を小さくしたりスペースに最大限住居の建物を作ったりという変形が施された結果、複雑な住宅ができたのかな?と想像しました。この建物のエレベーターは後付けのため、定員2名でいっぱいでした。
【スペイン・地中海沿岸のとあるドア】
<ドア本体がちょっと暗くてすみません。。。>
こちらは今私が住んでいる街の、とある一軒家の玄関ドアです。
スペインらしい素焼き陶器の瓦やタイルなどで装飾されてますが、ドアは素朴な木製です。ご想像通り日光がかなり強いので、南部だけではなく地中海沿岸でも白っぽい建物が多いです。
玄関ドア前にある低めの門構えがありますが、たまに日が落ちた夕方におばあちゃんが座ってご近所の方とおしゃべりしていることもあります。スペイン人はおしゃべりが大好きな人が多いので、そういった目的で玄関前に作り付けのベンチがあったりすることも多いようです。(田舎の家や教会の入り口などにも多いです。)
■ 玄関の最新リフォーム情報!
さて日本の話に戻りますが、玄関リフォームの最近の傾向は以前と少し変わってきました。
以前でしたら、外観の補修や手入れといった目的での玄関リフォームが多かったと思いますが、今玄関リフォームで重要視されているのは「省エネ」・「防犯対策」・「バリアフリー」となっています。
「省エネ」に関していえば、断熱効果の高い玄関ドアに替えることによって冷暖房の省エネに貢献できます。近年、材質の向上や技術開発などで様々な効果が期待できます。
そして「防犯対策」としては、複数の鍵やセンサーまたはモニター設置のほかにも、玄関ドア自体のピッキング防止鍵やこじ開けを防止するガードプレートを設置したりと、今は様々な方法があります。奥まっていた玄関を、玄関前の視界を広く確保するデザインにすることによって、見通しをよくして犯行防止を期待する例もあります。
今ではすっかり一般的になった「バリアフリー」は、玄関土間を滑りにくい素材にしたり、上がり框の段差を調節してフラット仕様にしたり、手すりを設置したり…と老後の使いやすさや介護のしやすい環境づくりに役立ちます。最近では「いかにも介護目的」というものだけではなく、シンプルでデザイン的にもスッキリとさせたスタイルも増えてきています。「お洒落だけど、将来の介護や老後の時に実用的」という要望にも一歩進んだものも多くなってきました。
また、こうしたリフォームを考える際には事前に自治体に一度確認をしてみてください。
「先進的窓リノベ事業」、「こどもエコ支援事業」、「省エネ改修助成」、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」…といった、用途・目的によって補助金が下りる場合があります。各自治体によってタイミングや条件なども変わってきます。うまく組み合わせたりできれば、リフォーム費用が軽減されますので是非チェックしてみてください。
今後も、欧州ならではのエピソードや欧州にかかわらず世界や日本の不動産関連・建築にかかわる情報を、ブログとメルマガで、引き続きレポートさせていただく予定です。こちらのブログでは写真など多めに載せていきますので、ご興味がありましたら是非引き続きお立ち寄りくださいませ。
それではまた、メルマガとブログでお会いできれば嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ガイアフィールドでは、玄関ドアの交換も承ります!
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