欧州のお庭事情と日本のガーデンリフォームの最新情報

 

地中海の小さな町から、こんにちは。ガイアフィールドの、一番遠隔地からのリモート社員・森口と申します。

今年も、日本・欧州の不動産事情やトレンドなども交えた、ガイアフィールドならではのオリジナルな情報をお届けします。

 

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欧州のお庭事情と日本のガーデンリフォームの最新情報

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<マイホームと庭の関係は深いのです>

 

一軒家を構える際には、様々な意地のためのメンテナンスが必要になります。長く住むことを考えたり将来的な資産価値を考えた時には、大切なことだと分かっていますが、意外に後回しになりがちなのが「庭の整備」。

ちなみに不動産業界では、庭を含めたエントランスやカーポートなどを含めて「外構」(居住する建物の外にあるすべてを指す)と呼び、「外構リフォーム」をする際にはオーナー様の希望を基に、機能面や装飾的なもの、そして娯楽部分などを含んだ形で提案するのが流れとなっています。

居住空間である家の中のインテリアもそうですが、猫の額ほどの小さなお庭でも、そこは住む人の「個性が光る」大切な場所でもあります。欧州でもガーデンリフォームは家自体のリフォーム同様によく行われています。

今回は、欧州のお庭事情に関して少し触れてみたいと思います。また、日本の最新情報を話題として一部ですがお話したいと思います。

「雑草だらけの庭をどうにかしたい」

「日々忙しくてなかなか庭まで手が回らなくて気が付くと荒れてしまう…」

「簡単に維持しやすく、お洒落な庭にしたい」

実はそれを助ける最新技術もあるのです!

 

■ 欧州のお庭事情

 

さて、「ヨーロッパ風」と言っても、その国によって様々な庭のスタイルが違うだけでなく、庭に対する考え方も大きな違いがあります。

 

たとえばイギリスでの庭に対する意識は、今も根深く残る階層意識によっても変わってきます。大庭園を持つ貴族階級や富裕層が好むのが、日本でよく例えに挙げられる「イングリッシュガーデン」です。まるで何も手をかけていない自然そのままのようでいて、実はすごく細かく手入れされた芸術的なものだったりします。

また、集合住宅に住んでいる中流階級層では、入口ドア前の小さな前庭スペースと、それに面した応接間までがセットで考えて力を入れている方も。前庭と、そこから見える窓辺までをセットと考えて家主の趣味趣向が凝らされているのを見ることができます。が、近年は現代的なマンションスタイルの住宅も増えてきたので、そのような伝統的な前庭も実は少なくなってきました。

 

<イギリスの、昔ながらの集合住宅の一例>



フランスでは、都市部と郊外で庭に対する意味がガラッと変わります。都市部の古めの集合住宅(アパルトマン)には中庭的スペースがあり、自転車や車を置いたり、広さによっては居住者同士の交流の場として使われているのをよく見かけます。

 

<パリのアパルトマンの中庭>



スペインでは地域によって家の作りも変わっているため、実はお庭についても様々なのです。

ただ代表的なものとしては、南のアンダルシア地方では夏の陽射しを反射するための白壁に囲まれたパティオ(中庭)と、その壁面にまるで庭のように植木鉢いっぱいの花などが飾られます。この様子が有名なのがコルドバで、こうしたパティオの壁面の装飾を競うコンテストも毎年開かれています。

このパティオ、ほとんどが素焼きのタイルで覆われていて、夏は水をかけて涼しさを呼ぶのに一役買っているのです。

 

<コルドバの、花いっぱいのお庭の様子>



■ 日本ならではの、防犯・防災対策としての庭づくり&外構リフォーム

 

 

住宅の耐震設備はもちろんですが、広さのあるお庭なら万が一の屋外仮避難できるようなスペースを設けたり、トイレが使えなくなった際の非常用トイレのスペースを物置に作ったり、という対策としてリフォームされている例もあるようです。

また、侵入者を防ぐ意味での防犯対策として屋外の防犯カメラやセンサーで付く照明、窓の下などに設置できる防犯砂利(粒が大きく、踏むと大きめの音がする)など、防犯・防災関連の商品が身近に数多く揃っているのは日本ならではです。(海外のホームセンターでは見たことがありません。)手軽に手に入るので簡単にリフォームに取り入れられますね。

また、近年の異常気象に絡んで、お庭から暑さ対策できるように窓を覆うようにゴーヤや朝顔などの「グリーンカーテン」で覆う、というのを以前環境省が推奨していました。こうした庭への取り組みが広く知られているのも、日本ぐらいだと思われます。

 

■ お庭にも広がる最新技術!

 

最近話題の「IoT(Interet of Things:ネットと繋がったスマート家電化)」は、実は屋内だけではなく屋外にも広がっています。

近年では、屋内のルーターから伸びたネットワークで、庭の水やりや照明などを調節したり、防犯カメラと連動したりと様々な仕様が生まれています。天気予報と連動した水やり機能などもあったりと、人間の「うっかり忘れ」さえカバーしてくれる優れものが出てきました。

また、植物の世話や害虫、樹木などのアレルギーなどに悩まされたくないという現代人向けに「屋外用フェイクグリーン」が今は幅広い種類で充実してきました。細かく作り込まれたフェイクグリーンはもう既に、芸術作品の域にまで達しているかもしれません。部分的に枯れなども表現されたリアルな植物に負けないぐらいの作り込みで本物と変わらないものも。観賞植物から下草系、人工芝など、近年では充実した品ぞろえで注目されています。

部分的にフェイクグリーンをリアルな植物と混ぜて植えることによって、世話の手間を軽減するという利点もあるようです。

 

今回は庭にまつわる話題として欧州のスタイル例や、日本での最新情報についてもお話してみました。

ガーデンリフォームしたいけど、どうしたらいいのかわからない

外交リフォームを考えているけれど…

といったご相談は、是非お気軽に弊社までお気軽にお問い合わせくださいね!

 

今後も、欧州ならではのエピソードや欧州にかかわらず世界や日本の不動産関連・建築にかかわる情報を、ブログとメルマガで、引き続きレポートさせていただく予定です。こちらのブログでは写真など多めに載せていきますので、ご興味がありましたら是非引き続きお立ち寄りくださいませ。

 

それではまた、メルマガとブログでお会いできれば嬉しいです!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。