地中海の小さな町から、こんにちは。ガイアフィールドの、一番遠隔地からのリモート社員・森口と申します。
今年も、日本・欧州の不動産事情やトレンドなども交えた、ガイアフィールドならではのオリジナルな情報をお届けします。
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2025年の日本・最先端な「間取り」とは?
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「家の間取り」については、自分の家を建てる時やリフォームをするタイミングなどが一番気になるかと思います。
また、住んでいる間に「あれ?使いやすいと思ってこの形にしたのに…」「意外にここって…」とちょっと感じたこともあるかもしれませんが。
「家の間取りはある程度決まっているもの。流行なんてあるの?」と思われるかもしれませんが、実は時代を経て家族構成の変化や技術や家電の進化など、さまざまな形で私たちの変化し続けている周囲の状況を受けて、間取りのトレンドも生まれているのです。
日本の住宅が昭和から平成、そして令和という時代や習慣変化の流れの中で変化を受けて、今までとは違う視点もでてきました。ということで、今回は「2025年の間取りトレンド」について、お話してみたいと思います。
■ 日本の「間取り」の変化と進化
<最近は窓の材質も様々!昔の不可能も可能になったり・・・>
日本の住宅は、私たちの生活習慣や経済環境などに合わせて、これまでもいろいろ変化してきました。
昔の日本家屋には標準装備だった土間や縁側が無くなったり、昭和の経済成長期に林立した団地など挙げればきりがありません。家の中では家電の進化でどんどんコンパクトになっていく台所や、ペットや介護などに配慮した仕様の玄関など、こちらも時代の変化の影響を確実に受けています。
日本住宅の間取りに影響を与え続けているのは、私たち自身と周囲の生活習慣の変化です。
家族構成の変化は目に見えて確実です。もうすでに「サザエさん」のような三世代が一緒に住む家族構成から「親子のみ」の核家族が進んだ結果、和室の存在意味が変化してきたり、住空間をどのように活用するかのデザインがより求められてくるようになっています。特に、子供が巣立った後の「セカンドライフ」を想定した夫婦世帯のための住空間デザインは今後求められるでしょう。
ちなみに最近では「ベランダ無し」の間取りも好まれているようです。掃除や維持の手間がかかること、そしてベランダなどの屋外に洗濯物を干すよりも洗濯機の乾燥機能が発達したり花粉などの問題から部屋干しになったなどの影響もあったようです。
その一方で、居間とサンルームをつなげたベランダの発展形のようなデザインの採用もおおいようです。大きく開かれた窓はカーテンレスで、陽光や外の自然を感じられたり、立地によっては借景を楽しめたり。
もちろん、こうした希望はしっかりとしたデザインがあっての実現ですが、今は素材の材質や技術によって多彩な選択肢ができるようになったのも大きな理由かもしれません。
さて、ということで今回は「2025年の間取り最新トレンド」を3つほどご紹介してみたいと思います!
■ 2025年トレンド例・その1「二型キッチン」
<LIXCILのHPより。一見アイランドでもコンロが壁側>
L字型・コ型や、長く続く人気のアイランドキッチンに続いて、今の流行は「二型キッチン」。
二型キッチンは、アイランドキッチンよりも少し小型で、シンクとコンロが二列に分かれたレイアウトのものを指します。作業動線が短く、作業スペースを広く確保できる点が人気の理由です。シンクとコンロが分離しているため、別のタスクを複数人で分けて行うような調理がしやすいのです。夫婦で料理、お子さんがお手伝い、といった部分でも有効でしょう。何より、コンパクトな住居でも回遊性のあるおしゃれなアイランド型の良いところが省スペースで実現できるので、インテリアにこだわる人も満足できそうです。
■ 2025年トレンド例・その2「ワークスペースの確保」
<やる気があればどこでも?でもやっぱりスペースは大事!>
幸か不幸かコロナ以降、リモートワークの可能性が広がったおかげで、間取りに「ワークスペースを確保したい」という希望が増えています。「しっかりリモートミーティングができる個室」から「パソコン仕事ができるちょっとした机」まで、どこにどの範囲で取り入れるかはご家庭次第になっていますが、今後も確実のこのトレンドは踏襲されていきそうな気配です。
■ 2025年トレンド例・その3「個別の導線を重視した間取り」
<玄関に小さな手洗い場は、実はいろいろ便利だったりします>
個別家庭の希望により合った家造りはもちろんですが、すでに個別家庭での「明確な希望導線」が提示されるようになってきました。
例えば、いつか来る介護に向けた意識が、具体的に家全体の間取りに取り入れられるのは、今はもう必然でしょう。これまでも足腰に不安が出てきた時のためのバリアフリー仕様や寝室からトイレ・浴室へのアクセスを重視した導線は採用されていましたが、2025年はさらに一歩進んで「介護要員として外部の方が来る場合は…」といった視点も。
また、コロナ以降の衛生意識が間取りにも影響してきています。例えば、玄関口近くに手洗い場やミニクローゼットを設けたいという希望も寄せられるようになりました。外のモノを内に持ち込まないようにするには、導線から徹底することもパンデミックで私たちが学んだことの一つです。
■ 「新しい間取り」が私たちの生活にもたらすもの
間取りにも流行があるのは意外に知らない人が多いかもしれません。一般的でオーソドックスなものが落ち着く、と思っている方もいると思いますが。が、今はオーソドックスな中にも住みやすく変化を加え、自分らしく住み心地を良くすることができる、本当に便利な時代になりました。
また、昭和・平成では「ものを収納する」ためのインテリアが家の間取りの上でも主流でしたが、断捨離やミニマリズムなどが進んだ令和の今では、収納よりも「持たない暮らし」を実現する間取りやデザインにも注目が集まっています。
弊社の「リムテラス」も、そういった要素が形になって「普遍的な中にも現代や変化に合わせたデザイン」で実現できたものだと自負しております!
インテリアのトレンドも世界中の様々なスタイルを、更に日本の独特の間取りに合わせた形で取り入れられていることは、
実は今世界に「日本製」として逆輸出されていたりします。
ちなみに、世界が知っている「日本独特の小さなスペースでの生活」には様々な収納グッズや配置などの様々な工夫で「実は暮らしやすいのでは」と海外で再認識され、今や「Futon」や「Capsule Hotel」などは有名で既に欧米の生活にも影響を与えています。実はスペインでもマドリッドとバルセロナで、カプセルホテルのスペイン版が既に計画されています。
今後も、欧州ならではのエピソードや欧州にかかわらず世界や日本の不動産関連・建築にかかわる情報を、ブログとメルマガで、引き続きレポートさせていただく予定です。こちらのブログでは写真など多めに載せていきますので、ご興味がありましたら是非引き続きお立ち寄りくださいませ。
それではまた、メルマガとブログでお会いできれば嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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