南海トラフ地震に怯えすぎない!今からできる対策5つ

 

地中海の小さな町から、こんにちは。ガイアフィールドの、一番遠隔地からのリモート社員・森口と申します。

今年も、日本・欧州の不動産事情やトレンドなども交えた、ガイアフィールドならではのオリジナルな情報をお届けします。

 

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南海トラフ地震に怯えすぎない!今からできる対策5つ

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<地震の惨事は、まだまだ記憶に新しい…>

 

地震大国と自ら呼んでいる私たちの日本ですが、これまでの歴史上でも数多くの地震を経験してきました。

富士山をはじめとする活火山もいまだ多く存在し、更に複数のプレートの境界域がいくつもある日本列島沖。

2011年3月の東日本大震災、2024年1月の能登半島地震・・・今思い出しても、本当に大変な災害体験でした。

2000年代から気象庁などで始められた大地震の想定によると、日本列島は今後も大なり小なり様々な地震だけではなく、「かなり大きな大地震に見舞われる」可能性があると言われています。

その中でも、このところよく耳にするキーワード的なものに「南海トラフ地震」があります。

これが最近の話題に挙がっているのは、この20年の間に起こるかもしれない大地震の可能性があるからです。



■ 話題の「南海トラフ地震」とは?

 

簡単に言うと、「フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界にある南海トラフを震源とした地震」のことで、実はこれまでも100~150年(記録によっては90~200年とも)の周期間隔で大規模な地震が起こっていました。

ちなみにこの「トラフ」とは海底の状況のことを指して、「海溝」の違いは以下の図になります。

 

参考元:トラフと海溝は、形上の違い>

 

この南海トラフ地震と現状判断されている地震は、なんと弥生時代から大体の一定間隔を以って続いており、記録から確認できるだけでもこれまで12回ほど発生していたらしいとのこと。そして、計測史上直近にあった南海トラフ地震は、1946年の昭和地震となっています。そこから単純に計算して90~100年間隔なら2036~2046年に南海トラフを震源とする大きな地震が起こる、と予測されているようです。

この南海トラフ地震に関しては、1900年頃から様々な研究が続けられてきています。内閣府はもちろん、気象庁や文部科学省、そしてそこから委託された大学によって、2011年の東日本大震災の経験も踏まえて、さらなる予測技術研究を進めているとともに、大地震が起こった際の犠牲を最小限にとどめるべく防災対策を各自治体とともに進んでいます。

 

ちなみに、2011年3月の東日本大震災の震源は宮城県牡鹿半島沖となっており、南海トラフ地震には当たりません。が、東日本大震災と南海トラフ地震の比較として近年言われているのは、「南海トラフ地震による震度面積は、東日本大震災の4~11倍の被害規模になるだろう」と言われているようです。関東から九州にかけての震源域で、震度6弱の場合でも東日本大震災の4倍、震度6強で11倍、もし震度7なら96倍…とも予想されているとのことで、南海トラフ地震が起こると、かなり大規模な災害になることが確実視されているようです。

ただ、2023年の政府の地震調査委員会では「マグニチュード8~9級の南海トラフ地震が20年以内に起こる確率は60%程度」と発表されています。大地震になると予測されても、この南海トラフ地震が本当に起こるかどうかは誰にもわからないのです。



■ 今日から!私たちができる「地震備え」5つのポイント

 

<写真はイメージ>

 

地震大国である日本では、政府主導による省庁と大学、さらに民間企業も含めて様々な分野の研究によって、南海トラフのみに関わらず、地震についての各種研究が継続されてきました。国としての地震研究や対策だけではなく、地域レベルでの定期的な防災訓練が徹底されてきたことで、個人レベルでの防災意識も高い日本のこの状況は、実はかなりすごいことなのです。

防災対策グッズなどは世界のどこよりも充実しているので、そうしたものを利用して家庭でも防災対策がしやすいと思います。ということで、今日からできる個人レベルの地震対策について5つのポイントを挙げてみます。

 

☑ 屋内の地震対策を行う

 

家の中で地震に遭遇した時に心配なのは、倒れた家具などの下敷きになったり逃げられない状況になること。

まずは、固定具などを使ってタンスや本棚などの背の高い家具などを壁や床にしっかりと固定するだけでも違います。

キャスター付き家具にはストッパーを取り付け、動かないようにします。また屋内の避難経路を想定して、それを邪魔しない収納を心がけましょう。固定具やストッパーなどは、ホームセンターなどで見つけることができます。まずは自宅の転倒ポイントをチェックした後に、こうしたグッズで補完するとよいでしょう。

 

☑ 備蓄と防災グッズを準備

 

家庭に普段から準備しておきたいのは、水と備蓄となる食糧。準備可能なら、緊急用の長い保存期間が設定されている水や食品を防災用として備蓄しておきましょう。それが難しい場合は、まずは普段使っている食品で備蓄になり得るもの(缶詰や栄養食品などで常に消費し買い足しているもの)を少しだけ多めにストックしておくから始めることができます。

また、今は様々な防災グッズのセットが売られているので、予算や個別の需要に合わせて準備することが可能です。大切なのは、「いざという時に思い出して素早く持ち出せる」ことです。保管場所もわかりやすいところを心がけましょう。

 

☑ 避難経路と避難場所を確認

 

地震が起こった際、自宅から避難できる場所を知っていますか?またその避難先までどういった道を通るか確認もしておきましょう。普段から確認しておくことが、万が一の際のスムーズな避難につながります。普段から地域の防災避難訓練に参加しておくことで、こうした心配は緩和されます。

 

☑ 普段から連携を取れる環境を作る

 

避難先で、いきなり全く知らない人の中で時間を過ごさなければならない状況は本当に大変です。災害避難の際に、こうした部分のストレスが心身の健康悪化になってしまうことが常に心配されてきました。

そのためには、普段からご近所づきあいを軽くでもしておくことが効果的です。緊急時にコミュニケーションを取らなくてはならない状況では、隣人として顔見知り程度であることが大きな助けとなることでしょう。前述の地域の防災訓練に参加することも、顔見知りを作る良い機会になるでしょう。

また弊社のリムテラスにお住いの方々には、設備を通した共通認識もできやすく、リムテラスを選ばれた好みの部分でも共感できる部分があると思います。まずは軽い挨拶から始めて、万が一の有事の際には連携を取れる雰囲気を作られてみてはどうでしょうか?

 

☑ 防災知識と意識を高めておく

 

急に起こるのが災害や地震です。まったくわからない状況で急に起こった状況に対応するのは難しいものです。

そうした心配に備えるのは防災知識と普段からの意識です。

もちろんいつも災害のことを考えてはいられませんので、ここまで挙げてきた4つのポイントを行うタイミングで一緒に考えてみる程度で構いません。こうしたことが頭の片隅にあるだけでも、万が一の際の安全でスムーズな避難につながります。東京都の転倒防止マニュアル神奈川県の防災対策なども参考までに一読するだけでも、いざというときにあなたの安全につながる可能性があります。



■ 番外編:せっかくなら無理せず楽しく!地震に備えよう

 

<地震の時だけではなく、ポジティブ発想はどんな時でも大切ですね!>



「大地震は怖い…」、「3.11のような状況がまた起こったら…」、「能登半島のようにお正月に地震が起こったら…」

災害について考える時、どうしても悲観的だったり怖さが先立つものです。もちろん危機感を持つことは大切ですが、心配だけしていても生活は楽しくないですよね?

ということで、地震などの災害対策を「楽しみながら備え」ている例も挙げておきます。

 

「避難訓練の後に、家族でピクニック」

とあるご家族は、地元の避難訓練が終わった後、防災グッズを背負って家族でピクニックに。装備の中の備蓄食料品を食べて、ストックの入れ替えや見直しもできて一石二鳥なんだそうです。お子さんは「次の訓練はいつ?」と心待ちにしているそうです。(笑)

 

「防災対策を断捨離に活用」

防災対策を兼ねて、断捨離を思い立ったご夫婦。避難経路の整理でかなりの不用品を処分したそうです。すっきりとして過ごしやすい自宅になったそう。「万が一の際に、というよりも、普段の生活の見直しにもなった」とのこと。

 

「防災グッズを自分流にカスタマイズ」

自分の状況に合った防災グッズを自作することで、普通のセットに入っていても自分が使わないものなどを省いたり足したり。一年に一度開けて、毎回見直しをすることでアップデート。防災用と決めたバックを自分好みにしたことでより愛着が。(ちなみに、これは私もスペインでやってます!おススメです!)

 

・・・ということで、今回は地震に関する防災対策についてお話してみました。

一般的によく耳にしてきた「南海トラフ地震」、起こるかどうかわかりませんが、備えあれば患いなし!危機感を持ちつつも、日々を楽しく生活するのと同時に楽しく備えることができればいいですね。

 

今後も、欧州ならではのエピソードや欧州にかかわらず世界や日本の不動産関連・建築にかかわる情報を、ブログとメルマガで、引き続きレポートさせていただく予定です。こちらのブログでは写真など多めに載せていきますので、ご興味がありましたら是非引き続きお立ち寄りくださいませ。

 

それではまた、メルマガとブログでお会いできれば嬉しいです!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。