地中海の小さな町から、こんにちは。ガイアフィールドの、一番遠隔地からのリモート社員・森口と申します。

今年も、日本・欧州の不動産事情やトレンドなども交えた、ガイアフィールドならではのオリジナルな情報をお届けします。

 

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愛犬と健康に過ごす、ペットリフォームのサンプル

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愛犬のために「ペットリフォームすること」は、そんなに大それたものではありません。

最近でこそ、建築時から住宅やマンションなどにペットのための設計が加えられることが少なくありませんが、既存の住宅やマンションでも簡単に手を加えてリフォームすることは可能です。

犬と過ごすために必要なことや、愛犬の個性に合わせたもの、または犬と暮らす際で起こりうる事態や問題に対応できるようなものにできると、一緒に暮らす人間側にとっても物理的にも精神的にも負担やストレスが少なくなくなります。

そうしたケースに合わせて、今回はサンプルなどを交えた例をご紹介してみます。

 

■ 犬と過ごすために必要なこと

 

お散歩や外出から帰ってきた時には、愛犬の足を洗って家に入りたいですよね。

一軒家なら、玄関の周辺や裏口や家の中へのアクセス導線の途中に「足洗い場」があると大変便利です。夏場などは体温を下げるための水浴びに使ったり、ちょっと泥遊びさせてしまった時にすぐ体を洗ったりできます。

また、「犬だけのためのもの」ではないデザインにすることで家全体のデザインの邪魔にならない形にすることもできます。

隠すのではなくオープンにする、周囲のデザインに調和したものにする、などのそれぞれの家に合わせたものにすることによって、外壁や家の雰囲気に合わせてよりスマートな雰囲気にできます。

海外では、裏口などに「Dog Washing Station」というスペースを作っている例もあります。洗い台を洗いやすい高さにした写真のものは、収納可能な階段で犬が上がりやすくなっています。

 

<海外サイト『this old house.com』より>

 

■ 愛犬の個性に合わせて

 

犬種やサイズ、更にはそれぞれの性格やその犬の持つ個性によっても、準備するものが変わってきます。

例えば、小型犬ならちょっとした突発的な衝撃などがケガを招きやすいため、壁や床などに衝撃を緩和する素材のものを使ったりすることをお勧めします。また、長毛種の犬種のために掃除のしやすい床素材、更にはロボット掃除機の導線を考えた間取りなども便利かもしれません。大型犬の場合、特に股関節などの足周りに問題が起こるのは「滑りやすい環境で育つこと」です。そのため、滑りずらいカーペットやマットレスなどを検討する必要があります。犬種に限らず犬の爪は引っ込まないので、そういったことを加味した床材を選ぶことで、愛犬の健康を守ることにも繋がるでしょう。

海外でも、滑りにくく表面加工のされたフローリング素材などが注目されているようです。

 

<『interior design explained.com』より>



■ 犬と暮らす際の問題に対応するために

 

犬と一緒に暮らしていく上でご近所への配慮などを考えた時、折角なら、大切な愛犬が周囲からも「カワイイ」と思ってもらえる存在になってもらえるためには、飼い主としての配慮や心遣い次第だったりします。円滑なご近所づきあいをするためにも、心配な点の対策をしっかり行うことは必須です。

まずすぐに気になることはやはり吼えなどの「騒音」とペットの持つ独特の「臭い」でしょう。

吼えや犬の鳴き声に対しては、まずはしつけをしっかり行うことが第一ですが、壁に防音効果の高い素材を使ったり、響かせないための建築上の工夫などをすることで軽減できるでしょう。

また、以前にもブログでご紹介している様な床材や壁材、そして消臭だけではなく空気を清浄する効果のある塗料は、臭い問題のかなりの部分をカバーすることが可能です。特に最近のこういった技術の進化と発展には本当に驚くものがあり、知っているのと知らないのではものすごい差が出てくると思います。

天然素材などを使ったもので室内の空気を清浄する効果があるものは、愛犬だけではなく人間にも効果があるものなので、愛犬と一緒に健康に過ごしていくことも可能ですね。

海外サイト『mejorperros.com』でも、ペットの臭い対策については、「臭いの溜まりやすいものの徹底洗浄」、そして「空気清浄と換気をしっかり行える環境を整えること」を提唱していました。その後に、ハーブやエッセンシャルオイルなどでの臭いを和らげる対策を取れば更に完璧になるとおススメされていました。

 

<犬と自分だけではなく、ご近所との共存も考えたいですね!>

 

 

■ 番外編:私の友人宅ケース例

 

メルマガで少しお話ししたのですが、私の友人は長年犬を飼っております。これまでに三回、「愛犬のお見送り」を経験したそうです。

それぞれも同じ小型犬、と言っても「犬の性格によって全然違うので、本当にそれぞれの犬をよく見ながら、どう対策していいか悩んできたの。」とかなり模索してきたとのことでした。

マンションでは、換気や防音がやはり気にしていきたそうで、仕事や外出で犬を家に残していく際の真夏の暑さや冬の寒さに対応するための室温調整なども常に心配だったようです。

また、犬が高齢になるとちょっとした段差が上がれなかったりトイレの阻喪なども増えてくるので、かなりのケアが必要だったと話してくれました。ソファーやベッドに上がりやすいように柔らかい階段状のものを付けたり、トイレを大きくして行動範囲をすべてペットシーツでカバーしたり…といろいろ工夫していたようです。「大好きなわんこが年を取っていくのを見るのは切ないけど、”何ができるか”を真剣に考えたことで犬の気持ちも少しだけ理解できた気がするよ。」と話してくれました。

今はロングヘア―チワワという犬種の小型犬を室内で飼っていますが、やはり滑り防止は必須で、DIYをしていろいろな工夫をしているそうです。

<家族の一員としての、存在感は大きいものですね>

 

ヨーロッパの多くの国では、メジャーなペットとしての犬と猫の生体販売を現在は基本的に禁止しており、保護団体や保護施設からの貰い受けが「表向き」の入手方法となっています。また、EUでも犬と猫のケアを盛り込んだ法律もどんどん増えてきている印象があります。特に、悪徳なペットブリーダーの摘発が近年どんどん進んでおり、今まで以上に「動物でも家族の一員として、責任を持って大切にしよう」という意識が感じられます。

 

今後も、欧州ならではのエピソードや欧州にかかわらず世界や日本の不動産関連・建築にかかわる情報を、ブログとメルマガで、引き続きレポートさせていただく予定です。また、今回ご紹介したペットリフォーム案件に関してもしご興味があれば、是非ともお気軽に弊社にご相談ください。既に様々な案件を担当させていただいておりますので、「ネットでは具体的にお話しできない実際の例」なども交えてのお話も可能です!(笑)

もっと費用面や具体的なペットリフォームについて知りたい方はこちらをご覧ください。

 

それではまた、メルマガとブログでお会いできれば嬉しいです!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。