リフォーム&リノベーションするためのお役立ちリスト

 

地中海の小さな町から、こんにちは。ガイアフィールドの、一番遠隔地からのリモート社員・森口と申します。

今年も、日本・欧州の不動産事情やトレンドなども交えた、ガイアフィールドならではのオリジナルな情報をお届けします。

 

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リフォーム&リノベーションするためのお役立ちリスト

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「リフォームって、どこから手を付ければいいの?始め方って?」

「リフォームとリノベーションって、どう違うのかな?」

「・・・どんなことに気を付けて、どれぐらいかかるんだろう・・・?」

 

物件を持っていれば、タイミング次第ですが絶対気になってくるのは「それに手をどう加えていくか?」です。

よく耳にする「リフォーム」と「リノベーション」について、意外に知っていることと知らないことがあったりしませんか?

ちなみに、私は今更ですがその違いについて、ごく最近気が付いたことがあったりします。(汗)

 

■ 「リフォーム」と「リノベーション」の違い!

 

 

日々いろいろな建築関連のネタを探している私ですが、実は今回改めて「リフォーム」と「リノベーション」についていろいろ調べていたところ、なんと私の認識が間違っていたことに気づいてしまいました。。。

意外に耳慣れた言葉でも、詳細を調べてみると「・・・違ったのね?(汗)」という事があるものですね。今後は思い込みやうろ覚えのままにせず、気が付いたらきちんと確認する機会にしたいと思います。。。

 

さて、「リフォーム」と「リノベーション」の解説的な違いについてです。

古くなった部分を修復する、老朽化したスペースを新しく改装する、といったものが「リフォーム」と言います。

リフォームは現状で欠けていたり古くなっている部分を修復して「良い状態」に戻すという意味合いが強いです。実はこのリフォームという言葉、日本で使われている「家の改装」を意味する和製英語でした。そのため、英語圏に行って「リフォーム」と言っても日本で使っているような意味で通じないことがあるでしょう。

また、英語には「reform」という単語はありますが、こちらには「社会的・政治的、または構造的な”改革”」という意味合いがあるので、日本で使われているような「家の改装」には使われません。

これに対し「リノベーション(renovation)」は、既存の建物に対して新たな機能や価値を付け加える改装工事を意味します。たとえば、部屋全体の間取りを変えたり、キッチンを機能性の高いものに変更する、お風呂場を使いやすいように直す、といった事案です。この「リノベーション(renovation)」は英語でも使われている単語ですが、日本で使われているよりもより広義な意味合いで使われています。例えば、自宅の改装等だけではなく、商業施設や他の建築に対しての改装にも使われますし、絵画や芸術品の修復などもrenovationです。

英語圏で、日本語で言う「リフォーム」を伝えたい時にはrenovationまたはremodelingと言った表現が使われていることが多いようです。

 

ちなみに、私の中で何となく「リフォーム」と「リノベーション」の境界があいまいで、「リフォーム=reform」が建築用語として英語にも存在すると思っていました。

今回調べて和製英語であるという事にびっくりしました。ちなみに、スペイン語には「reforma(まさに、日本語と同じ”家の改装”)」という単語があったので、英語にも同じ単語があると思っていました。

 

■ リフォームやリノベーションの進め方は?

 

<写真はイメージ>

 

いざリフォームやリノベーションを考えた時に、どういう手順で進めればよいのか迷う方も多いようです。

ということで、今回はざっくりとした進め方についてお話したいと思います。

 

☑ 物件を購入して改装するなら、物件の引き渡しを受けてから「改装したいポイント」をざっと考えておく。

☑ 中古物件の改装費用をローンで考えているなら、「リフォームローン」(住宅ローンよりちょっとだけ高め)の利用にな    ることに注意。

☑ 改装の工事費用についての目途が立った段階で、改装ポイントについてデザイナーや建設業者と話す。

☑ 改装の詳細と工期を決めて着工。

 

注意点としては、「改装したいポイント」と「できる部分」のすり合わせを細かく行うことです。予算との兼ね合いもあるとおもいますが、まずは自分の中で優先順位を付けておくと情報が整理しやすいです。

例えば、「キッチン全体の改装をして、ワインセラーを組み込み式にしたい。排気システムを変えたい。」など複数の希望ポイントがある場合は、優先順位をつけておくことで費用部分の調整がしやすかったり、工期を進める上で不安も少なくなるでしょう。

・・・実は最終の土壇場で「え?これって希望してなかった!」と言われる方もいたりします。希望をたくさん挙げていく中で、途中で見失ってしまうケースもあるようなので、十分わかっていても注意をしておくと安心です。

 

■ リフォームやリノベーションのメリットとデメリット

 

<写真はイメージ>

 

さて、建物の価値をより良くするリフォームやリノベーションをする上でのメリットは、なんといっても自分好みに合わせた住空間が可能になることです。特に中古物件をリフォームまたはリノベーションする場合は、新築よりもかなりの低コストで済むことがほとんどです。ちなみに個別ケースにもよりますが、一般的に新築物件を建てるよりも20~30%ぐらい安くなると試算されています。そのため、コスト面でのメリットが大きいため、業界的にも近年受注率が増えています。

その一方のデメリットとしては、中古物件のリフォーム又はリノベーションに関しては、築年数によっては耐震工事が必要になることが多いという点です。改装費用にプラスして耐震工事が加わると、工事費用が上がり、引き渡しまでの期間が長くなる可能性も出てきます。そのため予定していた住み替えなどによる引っ越しにも影響が出てくることも。(これ、意外に慌てます!)

こうしたデメリットは、ある程度の事前準備と心構えでカバーすることが可能です。

例えば、中古物件を購入する際の築年数の確認や耐震設計について事前に確認すること、または築年数がかなりある所有物件なら、事前にある程度自己資金を積み立てなどで心の準備しておく、という形で堅実に進めていらっしゃる方も多いです。リフォームのためのローンの相談も、ある程度事前にすることで目算が立てやすくなります。

賃貸物件として所有している中古物件のリノベーションなどは、特に資産価値を増やす意味でも検討に値しますが、工事の資金繰りだけではなく今後の運用などを想定して事前にある程度試算しておくことでも、安心材料になるようです。



・・・という事で、今回はリフォーム・リノベーションの違い(私の間違い含む)と、改装を考えた時の手順や注意点などを一般的な視点からお話してみました。また、よく相談された時点で不安に思われる点なども挙げてみましたので、リフォームやリノベーションを検討される場合の参考になれば幸いです。また実際に考えられた際は、妄想段階でもまずはお気軽にご相談くださいね。神奈川・都内物件はもちろん、地方の物件に関してもご相談に応じています。

 

今後も、欧州ならではのエピソードや欧州にかかわらず世界や日本の不動産関連・建築にかかわる情報を、ブログとメルマガで、引き続きレポートさせていただく予定です。こちらのブログでは写真など多めに載せていきますので、ご興味がありましたら是非引き続きお立ち寄りくださいませ。

 

それではまた、メルマガとブログでお会いできれば嬉しいです!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。