世界最先端の日本の最新トイレ事情!
地中海の小さな町から、こんにちは。ガイアフィールドの、一番遠隔地からのリモート社員・森口と申します。
日本・欧州の不動産事情やトレンドなども交えた、ガイアフィールドならではのオリジナルな情報をお届けします。
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お宅のトイレもチェック!世界最先端の日本の最新トイレ事情!
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日本のトイレはかなり以前から、世界中から羨望の的なのは既に周知の事実かと思います。
このところのインバウントによる外国人旅行者が、日本を訪れた際に感動した「トイレ」について動画サイトやブログにて熱く語っているのを見かけます。ただ、日本のような軟水ではない海外では日本の仕様のような多機能が難しい場合も多いようです。
実はスペインでも温水洗浄便座を販売していますが、一般家庭に普及するには日本製のものはものすごく価格が高いようです。スペインメーカーによる温水洗浄便座もあるのですが、まだまだ認知度が広がっていないのでは…という印象を受けました。今のところ、有名セレブや高所得層が自宅にこっそり導入しているらしい、という噂を聞く範囲です。ちなみに先日、あるTV番組で「うちのトイレを素晴らしくしたいの!あの温水が出てくる日本式便器(inodoro japones)とか!」と言っていました。
そして近年どんどん便利に、そして進化している日本のトイレ事情については、日本人としてしっかりと抑えておくべき!ということで、今回は日本に視点を置いて「日本のトイレの最新事情」についてお話したいと思います。
■ やっぱり日本のトイレは優秀すぎる!
<日本のトイレへの探求心はすごい!>
温水洗浄に保温便座、乾燥機能が備わっているトイレはもう見慣れたものですが、いま日本のトイレの機能で注目を集めているのは「トイレ掃除の手間をどこまで省けるか」、そして更に「エコ」なことです。
近年、アメリカの研究者による「便器に塗布するスプレー式コーディング剤」なども真剣な議論がされているようですが、日本の場合では各種メーカーによりトイレそのものを更なる革新させる道を選んでいるようです。
それでは、現段階での最新スタイルをご紹介しますね。
- 「その水流によって最大限どこまでキレイにできるか」
各種メーカー様々に1フラッシュによる水流量でトイレの内側全部をどこまできれいにできるかの研究が続けられてきました。鉢内に水を旋回指せることによって洗浄力と節水を実現した「トルネード洗浄」(TOTO)、コントロールされた水流の勢いで隅々まできれいにする「パワードライブユニット」(LIXIL)など、各社様々な特徴があります。
- 「トイレの洗浄水の使用量をどこまで少なくできるか」
従来の水洗トイレでは、排水管からの臭い戻りを防ぐための「トラップ」を越えるために水の勢いを出すためのある程度の水量が必要でした。が、その水量を抑えるためにそのトラップ部分を流す時だけ稼働させる仕様にしたり、水量を抑えるために形を変えたりなど様々な工夫がされてきています。
ちなみに、温水洗浄便座の黎明期だった1990年代には1回の使用水量(大)で13~20L必要だったのに比べ、現在では4~6Lと約半分から三分の一以下までになっているそうです!水道料金が半分以下になっているなんて、技術の進歩はすごいですね。
- 「トイレでの電気使用量をどこまで抑えるか」
便利になる一方、トイレの電化で消費電力は増えているのが現実です。一般的に、トイレだけの電力消費量は一日19円程度と言われていますが、そこを節約するには便座のふたを閉めたり、便座暖房を切ったり…という細かいマニュアル操作が必要でした。Panasonicでは「エコナビ」という機能で、使用しない時間帯の電源を8時間オフしたり、待機電力をゼロにするモードなどの設定ができる製品を発売しています。
■ 更なるキレイを目指す!「掃除のしやすさ」
便器内の水流を最大限隅々まで行き渡らせる形やフォルムが検討され、節水・節電が可能になったのと同時に、日頃何より気になるのは「トイレ掃除のしやすさ」。
汚れの溜まりやすい縁を無くした便器は汚れの溜まりやすい部分が無いので拭きやすく、温水洗浄のシャワーノズル収納があるだけで、掃除の手間が楽になるだけではなくシャワーノズルの欠損も防げます。
便座と便器の間もきれいにしやすい「お掃除リフト」機能は、これまで手が届かなかった接合部分を浮かせてくれるので本気で「すっきり」とお掃除できます。
そして、トイレ自体を壁掛け式で浮かせてしまう「フロートトイレ」は、壁面の収納力を増やすだけではなく床面を掃除するのにも便利なため、家庭だけではなく世界のパブリックトイレ等にも多く採用されています。
掃除にしやすさだけではなく、そのスタイリッシュさでも、最近ではホテル業界でも採用例が多いスタイルです。
<まるで最新ホテルのトイレみたいになる!>
■ もう始まっている「トイレ・イン・フューチャー」
「トイレに座って用を足すだけで、その時の健康状態や健康上の懸念事項が携帯に通知され、運動や食事などのアドバイスが送られ、要注意な時には主治医から連絡が来る」
…実はそんな超・未来のトイレはすでに始動しています。TOTOは前述のような「ウェルネストイレ」の開発を発表しています。こうしたスマートトイレの開発は他国でも行われており、既に中国の深センでは試験運用が行われているそうです。
今後も、欧州ならではのエピソードや欧州にかかわらず世界や日本の不動産関連・建築にかかわる情報を、ブログとメルマガで、引き続きレポートさせていただく予定です。こちらのブログでは写真など多めに載せていきますので、ご興味がありましたら是非引き続きお立ち寄りくださいませ。
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