施工 資材・建具 設備・機器 工法・構造
  施工の用語

床仕上げの用語

縁甲板(えんこういた)
巾10cm程度、厚さ15~18mm程度、長さ50cm~3、4m程度の細長い板材。無垢板を使用し、床や天井の仕上げに用いられます。

カーペット(かーぺっと)
繊維を織ったり編んだりして作った、敷物の総称。極めて多くの種類があり、主に美観、保温、防音の目的で用います。=「じゅうたん」

クッションフロア(くっしょんふろあ)
中間層に発泡塩化ビニールを使って、クッション性を高めた長尺塩ビシートのこと。色や模様が豊富にあります。

玄昌石(げんしょうせき)
天然スレート(粘板岩)の別名。黒や青系統の色が多く、主に和風住宅の玄関、浴室の床材などに使われています。

ココマット(ここまっと)
ゴム素材にココヤシから取った繊維を貼った床材。カーペットよりも硬い感触で耐摩耗性、防火性に優れていて、天然素材の風合いがあります。

コルクタイル(こるくたいる)
コルク樫の樹皮を原料とした床材。軽量で弾力性があり、断熱性や吸音・遮音性にも優れ、あたたかい質感を持った仕上がりとなります。

絨毯(じゅうたん)
繊維を織ったり編んだりして作った、敷物の総称。極めて多くの種類があり、主に美観、保温、防音の目的で用います。=「カーペット」

タイルカーペット(たいるかーぺっと)
カーぺットを45cm角や50cm角のタイル状にした床材。接着剤を用いず必要な部分に置き、交換が容易なので、オフィス等に多く利用されています。

畳(たたみ)
本来は、表面が「い草」、芯がわらで作られた床材。最近は、わらの代りに、断熱性やカビ・ダニの防止を考慮して、ポリスチレンフォーム等を使用した畳も多く見られます。

玉石洗い出し(たまいしあらいだし)
玉石をモルタルに埋め込み、表面を洗い出した床。外部のアプローチや和室の踏み込みや廊下などの床面仕上げに用いられ、玉石の大小によって雰囲気を演出します。

長尺塩ビシート(ちょうじゃくえんびしーと)
塩化ビニール製シートの床材。耐水性に優れ、メンテナンスも容易なので、主に、キッチンや洗面所、トイレなどに多く使われています。

テラコッタ(てらこった)
スペインやイタリアなどで生産されている素焼き調の素材。粘土などを低温で焼いているため吸水性があり、汚れやすいですが、使い込む程味わいを持つという特長を持っています。

Pタイル(ぴーたいる)
塩化ビニール樹脂製で30cm角のタイル状の床材。傷に強く、手入れが楽で安価。Pタイルは商品名ですが、プラスチックタイルの総称として呼ばれています。

フローリング(ふろーりんぐ)
木質系床材の総称。無垢板・集成材で作られた単層フローリングと、合板等の表面に薄い天然木を張った複合フローリングがあります。

床タイル・内装床(ゆかたいる・ないそうゆか)
清掃性を考慮した滑らかな面状のタイル。外装床用タイルに比べて、印刷・加飾などのデザインが施されたものが多くあります。

床タイル・外装床(ゆかたいる・がいそうゆか)
水濡れしても靴で滑らないような凹凸がついた面状になったタイル。人が大勢歩いたり、気候に左右される場所なので、高温で焼いて耐久性を出しています。

れんが(れんが)
粘土に砂を混ぜて焼いてブロック状に固めたもの。積み上げて壁や暖炉の周りに使ったり、ガーデニングの床などに多く使われます。

割石(わりいし)
石の目によって割ったままの凹凸のある状態の石(割石)を敷き詰めた床。敷モルタルなどで下地をとります。主に玄関やポーチなどに使われます。

内壁の用語

AEP(アクリルエマルジョンペイント)
合成樹脂のアクリルと顔料(色粉)を主原料とした水溶性塗料。耐候性、耐摩耗性、補色性に優れていて、主に外装・浴室・キッチンなどに適しています。

EP(合成樹脂エマルジョンペイント)
水に顔料(色粉)を乳化状にして混ぜ込んだ塗料。匂いが少なく、引火の危険もありません。木・モルタル・コンクリートなどに幅広く使用されます。

相じゃくり(あいじゃくり)
板等の接合法の一つ。お互いの板材の厚さを半分ずつを削り取って相互に張りあわせることをいいます。

アルコーブ(あるこーぶ)
室内の壁面の一部をへこませて造られた付属的な装飾空間で、床面まで空いているもの。日本の床の間もアルコーブの一種と見なすことが出来ます。

板壁(いたかべ)
板を張って仕上げた壁。洋風の部屋に多く使用され、無垢板だけでなく、現在合板など様々な種類の板があります。

OS(オイルステイン)
木部の着色に用いる着色剤の一種で、油溶性の染料をボイル油に溶解したもの。木の素材や木目をそのま生かして仕上げたいときなどに用います。

OF(オイルフィニッシュ)
ボイル油等をはけ塗し、10~15分放置した後粗い麻布ですりこみつつふき取る仕上げ。

OP(オイルペイント)
ボイル油に顔料を配合した塗料。安価でぬりやすく、耐衝撃性、耐候性に優れています。おもに木部や鉄部に使われますが、コンクリートには使えません。

壁タイル(かべたいる)
素焼きの表面に釉薬を掛けて焼成したタイル。耐水性や耐熱性に優れているため、浴室やキッチンに一般的に使われます。色やデザインが豊富です。

紙クロス(かみくろす)
紙を主原料とした壁紙。ビニールクロスよりも施工に2~3倍手間がかかりますが、自然素材の持つ柔らかさ、通気性、安全性の点からも注目されている素材です。

京壁(きょうかべ)
伝統的な和風の土壁の一種。元来は、京都の職人が意匠を定めた聚楽壁などの仕上げでしたが、現在は、表面が砂状でざらざらした仕上がりの土壁をいいます。

珪藻土(けいそうど)
多孔質の粘土状の土。保温性・調湿性・吸音性・吸臭性に優れているため、結露しにくくカビ・ダニが発生しにくいといった効果が期待できます。内壁・外壁に用います。

合成樹脂化粧合板(ごうせいじゅしけしょうごうはん)
合成樹脂で表面を仕上げた板材。合板を下地とし、合成樹脂により表面に耐久性を持たせ、様々な色とテクスチュア(質感)を付けることができます。

実はぎ(さねはぎ)
板等の接合法の一つ。一方の板材に凸形の突起を付け、片方の板材に凹形の溝を彫り、継ぎ合わせていくことをいいます。

CL(クリアラッカー)
消化繊維素を主体とする顔料が入らない塗料。乾燥が早く、透明な仕上げが得られ、つやが出る。木工家具や木部の塗装に適しています。

自然塗料(しぜんとりょう)
天然自然から手に入る原料でつくられる塗料。合成樹脂塗料に比べ、耐久性・耐候性など様々な点で劣るが、エコロジーなどの環境面から注目されています。

下見板張り(したみいたばり)
板等の上下がお互いに少しずつ重なり合うように、横方向に張ること。また、そのように張った板のことをいいます。

漆喰(しっくい)
左官仕上げの一種、もしくはその材料。消石灰に糊、すさなどや砂を加え、水でよく練り合わせたもの。平滑で、色は白く、内壁・外壁・天井などに用います。

聚楽壁(じゅらくかべ)
伝統的な和風の土壁の一種。京都の聚楽第付近でとれる良質な聚楽土を使って仕上げます。表面が砂状でざらざらした仕上がりです。京壁の一種。

突板・突き板(つきいた)
天然木を厚さ0.2~3mmにスライスした、表面仕上げ用の板。内装仕上げ用として、下地に接着して用います。=「練付け」

突き付け(つきつけ)
板等の接合法の一つ。2つの部材をぴったり突き合わせて接合していくことをいいます。補強のため、釘打ちにする場合や金物を用いる場合もあります。

土壁(つちかべ)
自然の土(粘土)を用いて仕上げた壁。土の種類によって聚楽壁・珪藻土などがあります。

天然木化粧合板(てんねんぼくけしょうごうはん)
表面に薄くスライスした天然木(突き板)を張りあわせた板材。合板を下地とし、突き板の樹種、木目、色などにより多様な種類があります。

ドイツ下見(どいつしたみ)
板等の接合法の一つ。相じゃくりの片方を大きく削り取って、目地が大きく見える用に張りあわせることをいいます。=「箱目地」

ニッチ(にっち)
装飾棚などに使用される、壁の一部を凹状にえぐった部分。上部はアーチ・半ドーム形状になっていることが多いです。

布クロス(ぬのくろす)
レーヨン、ポリエステルなどの合成繊維、絹や麻などの自然繊維を原料とした壁紙。布特有の風合いがありますが、汚れやすいという欠点があります。

塗壁(ぬりかべ)
土壁や、漆喰・モルタル・プラスターなどの左官材料を塗って仕上げた壁。近年、健康素材として見直されてきています。

錬板・錬り板(ねりいた)
天然木を厚さ0.2~3mmにスライスした、表面仕上げ用の板。内装仕上げ用として、下地に接着して用います。=「突板」

箱目地(はこめじ)
板等の接合法の一つ。相じゃくりの片方を大きく削り取って、目地が大きく見える用に張りあわせることをいいます。=「ドイツ下見」

ビニールクロス(びにーるくろす)
ポリ塩化ビニールを主原料とした壁紙。施工性が非常によく、安価。しかし近年、ビニールクロスの主原料であるポリ塩化ビニールの安全性が問題となっています。

VP(塩化ビニールペイント)
ビニール樹脂を用いた塗料。耐久性があって、アルカリに強く燃えにくい特性がある。モルタル・コンクリート・プラスターボードの仕上げなどに使われます。

プラスター(ぷらすたー)
左官仕上げの一種、もしくはその材料。石膏などの鉱物の粉末を水と練った壁などの仕上げ材。基本的に、色は白です。

無垢板(むくいた)
表面に薄板を張ったり、集成して作った板てはなく、一本の木から製材して出来ている板。「無垢」とは「純粋」という意味。

目透かし(めすかし)
板等の接合法の一つ。2つの部材の接合部分にすき間をあけて張っていくことをいいます。

木材保護塗料(もくざいほごとりょう)
キシラデコールなどの商品名で知られる木材の保護に優れた塗料。一般名称はWPステイン。防虫・防カビ・防腐などに効果があります。

和紙クロス(わしくろす)
難燃処理した紙に和紙を張りあわせ、表面に耐水加工を施した壁紙。やわらかな風合いのものが多く、また植物繊維などを漉き込み、素材感を強調した製品もあります。

天井の用語

化粧屋根裏天井(けしょうやねうらてんじょう)
縁側・廊下・茶室などに多く見られる天井仕上げ。屋根裏の小屋組をそのまま化粧材としてあらわします。

格天井(ごうてんじょう)
6cm角程度の角材(格縁)を正方形の格子状で縦横に組んで、裏板を張った天井。格式が高く、本格的な和室の大広間などに用いられます。

さお縁天井(さおぶちてんじょう)
天井板の下に、意匠として「さお縁」と呼ばれる細い角材を、30~40cm間隔で取付けた天井。天井板は杉・檜などが用いられるのが一般的です。

すぎ征敷目板(すぎまさしきめいた)
最も一般的に用いられる和室の天井仕上材。杉の柾目板を目透かしで張ります。マンション等の和室にも杉柾目板風の合板が多く用いられています。

大和天井(やまとてんじょう)
板を互い違いに重ね合わせて、板の厚み分だけ凹凸があらわれるように張った天井仕上げ。若干、数寄屋造り風を強調した和室に用いられます。

外壁の用語

ALC板(えーえるしーばん)
軽量気泡コンクリートのこと。多孔質なので軽量で耐火・断熱などに優れています。パネル状になっていて、床、壁、屋根などに利用されています。

外装タイル(がいそうたいる)
壁や床などに張り付けて用いられる陶磁器の小片状の薄板。焼き上げる温度の高い順に磁器質タイル・せっき質タイル・陶器質タイルに分かれます。

小舞壁(こまいかべ)
竹や木を組んだ小舞下地に、自然の色土や漆喰などの上塗りをして、仕上げた壁のこと。現在、小舞職人は少なくなり高級な仕上げです。

サイディングボード(さいでぃんぐぼーど)
板状の不燃外壁材のこと。材質により、セメントなどの窯業系サイディング、アルミやスチールなどの金属系サイディングなどに分かれます。

吹付け仕上げ(ふきつけしあげ)
塗料などを、高圧空気を利用して霧状に吹き付ける仕上げ。吹き付ける塗料は、セメントや合成樹脂などに砂粒などの軽量骨材を主原料としたものが一般的です。

ペンキ塗り(ぺんきぬり)
外装用のペンキを塗った仕上げ。モルタル塗りやサイディングボードなどの下地に、吹付け仕上げやローラー塗りなどの仕上げ方があります。

モルタル塗り(もるたるぬり)
モルタルを塗った仕上げ。ペンキ塗り・吹付け仕上げなどの下地として使用したり、顔料(色粉)を混ぜて「着色モルタル」とし、仕上げとして使用します。

リシン吹付け(りしんふきつけ)
セメントリシン(セメントと砂粒を混ぜたもの)やアクリルリシン(アクリル樹脂に砂粒を混ぜたもの)などを、霧状に吹き付ける仕上げ。表面が均一に粗く仕上がります。

レンガタイル(れんがたいる)
粘土の材料に長石などの石粉を入れて、厚さ20~25mmに焼きタイル状にしたもの。焼きムラがでて、粗い肌合いをした素朴な質感が特徴です。

防水の用語

FRP防水(えふあーるぴーぼうすい)
FRP(強化繊維プラスチック)を壁面に塗り固めて防水層を造る防水工法。主に、木造住宅の在来工法の浴室に用いられます。

モルタル防水(もるたるぼうすい)
モルタルに防水剤を混ぜ、コンクリート下地に直接施工するもの。施工が簡単で安価。簡易的な防水用として使用します。

断熱の用語

インシュレーションボード(いんしゅれーしょんぼーど)
木質繊維を紙のように漉いて常温乾燥して成形した材料。多孔質で軽く、断熱性・吸音性に優れています。内外装・屋根などの下地に使用されます。

内断熱(うちだんねつ)
壁の中でも、外壁の下地の内側に断熱材を設置する方法。断熱材コストは安いですが、内部結露(壁の内部に露がつく現象)を発生する可能性があります。

グラスウール(ぐらすうーる)
主に住宅の屋根・外壁・床に用いる断熱材の一種。珪砂(ガラスの原料)を主原料にした綿状のものを、板状・筒状に加工したもの。最もコストが安いが、湿気を通す欠点があります。

結露(けつろ)
大気中の水分が、冷えた壁面やガラス面に触れて水滴となって表面に付着する現象。カビの発生や、腐食の原因となる為、断熱などの防止対策が重要です。

硬質ウレタンフォーム(こうしつうれたんふぉーむ)
主に住宅の屋根・外壁・床に用いる断熱材の一種。ポリオール、発泡剤などを混ぜたもの。パネル化したものと現場で原液を吹き付けるものがあります。

高発泡ポリエチレン(こうはっぽうぽりえちれん)
主に住宅の屋根・外壁・床に用いる断熱材の一種。ポリスチレン樹脂に発泡剤などを混ぜた板状のもの。耐水性、柔軟性に優れていて、防湿フィルムにも使用されています。

セルローズファイバー(せるろーずふぁいばー)
主に住宅の屋根・外壁・床に用いる断熱材の一種。古紙やパルプを主原料にし、細かい綿状にしたもの。調湿効果があり、有害物質は含みません。

外断熱(そとだんねつ)
壁の中でも、外壁の下地の外側に断熱材を設置する方法。壁の中での温度変化が少ないため、内部結露(壁の内部に露がつく現象)の発生を防ぎます。

断熱(だんねつ)
屋根・外壁の下地などに熱の伝わりにくい断熱材を設け、熱の流入・流出を防ぐこと。建物の内外の温度差に対して室内が極端な影響を受けないようにします。

断熱性能(だんねつせいのう)
熱の流入・流出を防ぐ性能のこと。物質がどの程度、熱を伝えるかの割合(熱伝導率)でその性能を示します。

内部結露(ないぶけつろ)
室内の湿気が、壁の内部や床下などに入り込んで結露を起こすこと。結露の発生がわかりにくい上、建物へ影響を及ぼす場合もあります。

ポリスチレンフォーム(ぽりすちれんふぉーむ)
主に住宅の屋根・外壁・床に用いる断熱材の一種。ポリスチレン樹脂に発泡剤・難燃材などを加えた板状のもの。畳床(畳の芯材)にも利用されています。

木毛セメント板(もくもうせめんとばん)
木材を短いリボン状に削ったものをセメントと混ぜて圧縮して成形した材料。屋根や壁の、下地に使用されたり断熱材として使用されます。

ロックウール(ろっくうーる)
主に住宅の屋根・外壁・床に用いる断熱材の一種。安山岩などを主原料にした綿状のものを、フェルト状やマット状に加工したもの。断熱・吸音・耐火性に優れています。

防音の用語

吸音材(きゅうおんざい)
吸音率(音を吸収する割合)の大きい材料のこと。グラスウールなどの繊維質・多孔質のもの、合板に多数の孔を開けた「孔あきボード」などがあります。

遮音材(しゃおんざい)
壁などを透過する音を遮るために適した材料のこと。コンクリートや鉛のように単位面積当たりの質量が大きい(密度が高い)ほど遮音性能は高くなります。

騒音(そうおん)
人に不快感を与える音のこと。騒音レベルは騒音計で測定し、単位はdb(デシベル)。建築基準法で定めた基準値は、住居系の地域で40~60db程度です。

防音(ぼうおん)
音を遮断して静かな環境を作ること。空気中を伝わる音と壁などの物体の中を伝わる音の両者を遮断するため、吸音材や遮音材などを用います。

防音壁(ぼうおんへき)
音の遮断を目的とした壁。コンクリートなど、一般に重く密度の高い壁が有効ですが、吸音材を表面仕上げに使用して室内の騒音レベルを下げることも可能です。

防音床(ぼうおんゆか)
歩行音を少なくする事を目的とした床。床仕上げにじゅうたんなどの衝撃音の出にくい材料を使用するなどして、室内での音と下の階への音の伝わりを防ぎます。

エクステリアの用語

生け垣(いけがき)
成長する植物を並べて植えて塀としたもの。一定の形状に刈り込んだものを「刈り込み生け垣」、自然の形のままのものを「埋め込み生け垣」といいます。

石積(いしずみ)
石を積み重ねて、石垣や石壁をつくること。積み方により外観が異なります。

エクステリア(えくすてりあ)
外の、外側のという意味で、門や塀などの外回りのこと。室内を意味する「インテリア」に対する言葉。

カーポート(かーぽーと)
簡単な屋根だけを設けた車庫のこと。これに対しガレージは自動車を格納するための建物のことをいいます。

ガレージ(がれーじ)
自動車を格納するための建物のこと。これに対し、カーポートは簡単な屋根だけを設けた車庫のことをいいます。

サンルーム(さんるーむ)
日光浴を目的として、大量の日光を室内に取り込めるように多数の大きいガラス窓をもつ室のこと。住宅において、居間と連続して設けることも多くあります。

敷石(しきいし)
自然石・切石・割り石など、床に用いられている石のこと。吸水量が少なく、耐水性があり、摩耗に強い石を選ぶ必要があります。

植栽(しょくさい)
土地全体の景観を整える造園の一要素で樹木・草花を植えること。鑑賞目的や、防犯・防災、日差しの調節などの目的が主にあげられます。

造園(ぞうえん)
土地の内外に対する景観を整えるための、計画・設計・施工のこと。庭園、植栽、アプローチの舗装などがあります。

デッキ・ウッドデッキ(でっき・うっどでっき)
アウトドアリビングの場として、居間や食堂の前庭につくった外部スペース。中でも木製のものをウッドデッキと呼びます。

飛石(とびいし)
庭園の園路において美的な景観の効果を求めて配置された石。ぬかるみを避けるなどの実用面も兼ねています。

延段(のべだん)
石敷きの一種。大小の自然石を使った石敷きで、たまに長方形の大きな石を用います。目地に陰影をつけ、目地の美しさを見どころとします。

フェンス(ふぇんす)
敷地の境界などに立てる柵・塀のこと。一般的に格子状などになっていて見通せるものをフェンス(柵)、見通せないものを塀と呼びます。

ポスト(ぽすと)
郵便受けのこと。塀や門に埋め込むタイプのもの、独立したスタンドタイプのものなど様々なタイプ・大きさがあります。

舗石ブロック(ほせきぶろっく)
駐車場や遊歩道などによく見られる、舗装用の床材。ブロックの目地などにより、透水性を持たせているものが多く見られます。

門柱(もんばしら)
門の両側に立つ柱。和風の木造門においては、数寄屋門(数寄屋風の門)など、その形式を決める要素の一つとなります。

門扉(もんぴ)
通常、敷地内に不特定の人が入れないようにするために設ける扉。木製・スチール製・アルミ製など材質・デザインは様々なものがあります。

ロードヒーティング・融雪(ろーどひーてぃんぐ・ゆうせつ)
主に積雪の多い地域において、アプローチや車庫の前などに積もった雪を、温水などで融かす設備のこと。

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  資材・建具の用語

戸・ドアの用語

アコーディオンドア(あこーでぃおんどあ)
アコーディオン式にたためるドア。脱衣室などに取付けるビニール製の簡易なものや、居間と食堂などを間仕切る数枚の戸で構成されるものなどがあります。

親子戸・親子ドア(おやこど・おやこどあ)
片方の幅を狭めた左右2枚の戸が、開閉するタイプの戸。玄関などに多く見られます。通常は広い方のみを使用しますが、荷物の出し入れなどの際に便利です。

折戸(おりど・おりと)
開いたときに折りたためるタイプの戸。開くためのスペースがあまり無い場所(浴室)などに用いられます。

片開き戸・片開きドア(かたびらきど・かたびらきどあ)
左右どちらか一方に開閉するタイプの戸。最も一般的です。丁番のついているほうを吊り元と呼びます。

框戸(かまちど)
框材と呼ばれる枠材で四方を枠組みし、その中にガラスなどを入れた戸。重厚でガラス面が大きくとれますが、比較的高価です。

ガラリ戸(がらりど)
戸の一部、または全体に通風用のガラリ(平行な羽根板)を設けた戸。通風を保ちつつ、視線・日射を遮ることが出来ます。

格子戸(こうしど)
格子を組み込んだ戸。現在では格子と格子の間にガラスを挟んであるものが一般的で、装飾的な役割と、内外の連続性を保つ役割などがあります。

障子(しょうじ)
枠組みの中に桟を組んで、障子紙を張った戸。視線を遮ると同時に、断熱の役割も果たします。柔らかな光が得られます。

断熱ドア(だんねつどあ)
高気密、高断熱住宅などに用いられる断熱性の高いドア。断熱材やペアガラスを使用し、外気の暑さ・寒さなど熱の室内への伝わりを抑えます。

吊り戸(つりど)
吊り金物と上部レールで戸を支え、左右にスライドして開閉する戸。敷居を設けず、床に突起や溝が付きません。軽く、スムーズに開閉できます。

戸襖(とぶすま)
片面が板や壁紙などになっていて、もう一方に襖紙を張った戸。洋間と和室、廊下と和室の仕切りに使われます。

引き込み戸(ひきこみど)
戸をスライドさせて壁の中に引き込むタイプの戸。戸を開いた時には戸が見えなくなります。

引き違い戸(ひきちがいど)
左右2枚の戸をスライドして開閉する戸。押入れの戸などに見られ、左右どちら側からでも出入りできます。3枚や4枚の戸で構成する場合もあります。

引き戸(ひきど)
左右にスライドすることで開閉する戸。開き戸に比べて、開閉するためのスペースは少なくてすむが、引き込むための場所が必要です。

引き分け戸(ひきわけど)
戸をスライドさせて左右両方の壁に引き分けるタイプの戸。両方の戸を開くことができるので、大きく目一杯の開口がとれます。

襖(ふすま)
主に和室に使用される引き戸。木で骨組みをつくり、両面に襖紙を張って、引き手と縁を取付けた構造です。

フラッシュ戸(ふらっしゅど)
戸の形に骨組みを作り、その両面に突き板等の薄い表面材を張った戸。軽量で比較的安価です。

浴室ドア(よくしつどあ)
浴室に設けるドア。開き・引き・折りなどの開閉タイプがあります。水がかかる部分なので、アルミ製か樹脂製を使用することが多くあります。

両開き戸・両開きドア(りょうびらきど・りょうびらきどあ)
左右2枚の戸が、開閉するタイプの戸。人の出入りが多いところや、大きな荷物の出し入れが必要な場所に設けられます。

網戸の用語

上げ下げ網戸(あげさげあみど)
上下に動かして開閉する網戸。上げ下げ窓などに取付けます。一般的に、窓に対して部屋の内側につけます。

片引き網戸(かたびきあみど)
左右にスライドすることで開閉する網戸。引き違い窓などに用いられます。一般的に、窓に対して部屋の外側につけます。

片開き網戸(かたびらきあみど)
左右どちらか一方に開閉するタイプの網戸。一般的に部屋の内側に開くので、カーテンなどとぶつからないように考慮します。

プリーツ網戸(ぷりーつあみど)
プリーツ状(アコーディオン状)の網戸。広げたり縮めたりして開閉し、閉めた時、片側にすっきりまとまります。窓に対して、部屋の内側につけます。

ロール網戸(ろーるあみど)
巻き上げ式の網戸。窓の上端に取付け、巻き込むようにして開閉します。窓に対して、部屋の内側につけます。

窓の用語

 

上げ下げ窓(あげさげまど)
上下に動かして開閉する窓。上部がFIX窓で動かないものと、上下別々に動くものと、上下が連動して動くものがあります。

内倒し窓(うちたおしまど)
ガラス戸の下を軸に上側が室内側に倒れるタイプの窓。不透明なガラスにすると、室内を覗かれにくい利点があります。

片開き窓(かたびらきまど)
左右どちらか一方に開閉するタイプの窓。最も一般的な形式で、通風・採光に有効です。

ガラスルーバー窓(がらするーばーまど)
ガラスのルーバー(可動式の数枚の羽根板)をハンドルなどで開閉する窓。通風や換気に優れ、目隠しにもなるので、トイレや浴室で多く用いられます。

地窓(じまど)
床面に接した低い位置にある窓。室内を対角線に向き合う高い位置の窓と組み合わせると自然換気にとって有効です。

ジャロジー窓(じゃろじーまど)
ガラスルーバー窓の商品名。ガラスのルーバー(可動式の数枚の羽根板)をハンドルなどで開閉する窓。トイレや浴室で多く用いられます。

高窓(たかまど)
天井に近い高さにある窓。採光・換気に非常に有効ですが、開閉方法を考慮する必要があります。=「ハイサイドライト」

縦すべり出し窓(たてすべりだしまど)
窓の軸がスライドし、左右どちらか一方に回転するように開閉する窓。窓の縦方向の片側を軸とします。外側の窓掃除が容易。

突き出し窓(つきだしまど)
ガラス戸の上を軸に下側を外に押しだして開くタイプの窓。雨が降っても、直接室内に入り込まない利点があります。

出窓(でまど)
壁より外側に張り出した窓。張り出した部分は法規上の床面積に入らないので、床面積が充分にとれない場所に広がりを与えられます。

テラス窓(てらすまど)
床面に接した窓。出入りが自由なため庭やテラスに面した場所に取付けます。本来は掃除の際にほこりを掃き出すための窓です。=「掃き出し窓」

天窓(てんまど)
屋根に取りつける窓。小さな面積で効率よく明かりを取り入れることができます。=「トップライト」・「ルーフウインドー」

ドーマーウインドー(どーまーういんどー)
屋根の傾斜面を利用して屋根の上に小さな小屋を乗せ、その壁面に取付けられた窓。ハイサイドライトの一種。

トップライト(とっぷらいと)
屋根に取りつける窓。小さな面積で効率よく明かりを取り入れることができます。=「天窓」・「ルーフウインドー」

二重サッシ(にじゅうさっし)
外壁に取付けた窓の内側にもう一つ取付けた窓。防寒・保温・防音などの目的で用い、二重の窓と窓の間が断熱層となります。

ハイサイドライト(はいさいどらいと)
天井に近い高さにある窓。採光・換気に非常に有効ですが、開閉方法を考慮する必要があります。=「高窓」

掃き出し窓(はきだしまど)
床面に接した窓。出入りが自由なため庭やテラスに面した場所に取付けます。本来は掃除の際にほこりを掃き出すための窓です。=「テラス窓」

はめ殺し窓(はめごろしまど)
採光・眺望を目的としてガラスを窓枠にはめ込んだ開閉できない窓。デザインや大きさは自由で飾り窓的な要素もあります。=「FIX窓」

引き違い窓(ひきちがいまど)
左右2枚のガラス戸をスライドして開閉する窓。どちら側を開くことも出来、換気・採光に有効です。

FIX窓(ふぃっくすまど)
採光・眺望を目的としてガラスを窓枠にはめ込んだ開閉できない窓。デザインや大きさは自由で飾り窓的な要素もあります。=「はめ殺し窓」

横すべり出し窓(よこすべりだしまど)
窓の軸がスライドし、下側を外に押し出して回転するように開閉する窓。窓の横方向の上側を軸とします。外側の窓掃除が容易。

両開き窓(りょうびらきまど)
左右2枚のガラス戸が開閉するタイプの窓。大きな開口が得られますが、網戸の取付けに工夫が必要です。

ルーフウィンドウ(るーふうぃんどう)
屋根に取りつける窓。小さな面積で効率よく明かりを取り入れることができます。=「トップライト」・「天窓」

鍵の用語

クレセント錠(くれせんとじょう)
引き違い窓に最も多く見られる引っかけ止めるタイプの錠。門扉などに取付ける簡易な引っかけ錠のこともいいます。

サムターン錠(さむたーんじょう)
室内側のつまみを90°ひねってロックするタイプの錠。開きドアに最も一般的に使用され、外部からは鍵で解錠します。

電気錠(でんきじょう)
電動で施錠・解錠できる錠。暗証番号を入力するタイプが一般的。玄関扉に使用し、オートロックの機能を兼ね備えています。

表示錠(ひょうじじょう)
使用中などを示す表示装置を備えている錠。トイレなどで使用します。

フランス落とし錠(ふらんすおとしじょう)
戸の下部に取付け、床に空けた小さな穴に細い棒を落とし込んでロックするタイプの錠。親子ドアの小さい戸などに使用されます。

ガラスの用語

網入りガラス(あみいりがらす)
製板時に金属線を網状に入れたガラス。熱や火によりひびが入っても、ガラスが飛散しないので、延焼防止・防犯上の効果があります。

合わせガラス(あわせがらす)
2枚のガラスを透明で接着力の強いプラスチックフィルムで貼りあわせたガラス。強度は強いが、断熱効果は期待できません。

型板ガラス(かたいたがらす)
表面に型模様を転写して製板したガラス。適度に透明性がなくなるため、視線を遮りたい窓に使用します。

ガラスブロック(がらすぶろっく)
中が空洞のガラス製のブロック。断熱性・防音性に優れています。壁・床・天井などに取付け、デザインと機能を兼ね備えて使用できます。

強化ガラス(きょうかがらす)
熱を加えて、強度を増したガラス。普通板ガラスの5~6倍の衝撃強さを持ち、温度変化約200℃でも耐えられます。

くもりガラス(くもりがらす)
片面に均一に細かな傷をつけ、不透明に加工したガラス。視線を遮りたい窓に使用します。=「すりガラス」

すりガラス(すりがらす)
片面に均一に細かな傷をつけ、不透明に加工したガラス。視線を遮りたい窓に使用します。=「くもりガラス」

熱線吸収ガラス(ねっせんきゅうしゅうがらす)
紫外線を吸収するために、微量のニッケル・コバルト・鉄・セレンなどを加えたガラス。紫外線により変色・変質しやすいものを保護したいときに使用します。

熱線反射ガラス(ねっせんはんしゃがらす)
表面に金属酸化膜を焼き付け、太陽のエネルギーを反射するガラス。室内の冷房効率を高めます。昼間は外部から内部がほとんど見通せません。=「ミラーガラス」

複層ガラス(ふくそうがらす)
2枚のガラスを6mm程度の間隔で組合わせ、内部に清浄な乾燥した空気を密封したガラス。断熱・遮音・結露の防止に役立ちます=「ペアガラス」

普通板ガラス(ふつういたがらす)
最も歴史の古い、一般建築用の透明板ガラス。溶かしたガラスを、帯状に製板したものです。

ペアガラス(ぺあがらす)
2枚のガラスを6mm程度の間隔で組合わせ、内部に清浄な乾燥した空気を密封したガラス。断熱・遮音・結露の防止に役立ちます。=「複層ガラス」

ミラーガラス(みらーがらす)
表面に金属酸化膜を焼き付け、太陽のエネルギーを反射するガラス。室内の冷房効率を高めます。昼間は外部から内部がほとんど見通せません。=「熱線反射ガラス」

内装塗料の用語

シーラー(しーらー)
壁面塗装の際の下塗り塗料。多孔性・吸収性の大きい被塗装面に、必要以上の塗料の吸い込みを止めるために塗ります。

プライマー(ぷらいまー)
金属塗装の下塗り塗料。はがれやすい金属面に、塗料の食いつきを良くするためにあらかじめ塗ります。

金具の用語

丁番・蝶番(ちょうばん)
ドアを開閉する役割を持つ金具。その形状から蝶番とも呼びます。

ドアクローザー(どあくろーざー)
主に玄関ドアの上部に取付け、自然にドアを閉じるための金物。スプリングを利用し、閉じる速度を調節できます。

戸当り(とあたり)
開いたドアが壁にぶつかるのを防ぐためのゴム等がついた金具。床・壁・戸、それぞれに取付けるタイプがあります。

戸車(とぐるま)
引き戸などの下部に取付けて開閉を補助する小さな車輪状の金物。敷居やレールの上を走らせます。

引手(ひきて)
引き戸などを開閉するときに手をかけるところ。木製のもの、金物のもの、掘り込んであるもの、出っ張っているものなどがあります。

Vレール(ぶいれーる)
床を掘り込んで取付けるVの溝がついたレール状の金物。レールに戸車を走らせます。敷居が不要で、戸の両側の床を連続させることができます。

レバーハンドル(ればーはんどる)
取っ手の役目をはたす金物。レバー状のハンドルを下げて、押すまたは引くことで戸を開閉します。

施工 資材・建具 設備・機器 工法・構造
  設備・機器の用語

階段の用語

折返し階段(おりかえしかいだん)
途中の踊り場で180°向きを変える階段。踊り場があるため、比較的楽に昇り下りすることができます。

階段の勾配(かいだんのこうばい)
階段の傾き加減のこと。段板(踏み板)の先端部分を結んで出来る線の傾きで表します。

かね折れ階段(かねおれかいだん)
途中の踊り場で90°向きを変える階段。床面積が狭い場合に有効で、吹き抜けに設置すると視線の変化も楽しめ、空間演出効果が高まります。

側桁階段(がわげたかいだん)
最も一般的な構造の階段。段板(踏み板)を両側の側桁(がわげた)と呼ばれる板に差し込んで支えます。

蹴上げ(けあげ)
階段1段分の高さのこと。住宅においては23cm以下と定められています。

蹴込み(けこみ)
階段の段の立ち上がり部分で、階段の〔段板(踏み板)〕と段板の間の垂直部分。

蹴込み板(けこみいた)
階段の〔段板(踏み板)〕と段板の間の垂直部分を塞ぐ板。また、蹴込み床で床板と畳寄せの間の垂直部分にはめ込んである板のことをいいます。

ささら桁階段(ささらげたかいだん)
階段状に加工した「ささら桁」と呼ばれる板で、段板(踏み板)の真ん中あるいは両側を支える構造の階段。

段板・踏み板(だんいた・ふみいた)
階段の踏み板のこと。段板には滑り止めの為、溝を掘ったり、滑り止めを付けたりします。段板の上面を踏み面、側面の立ち上がりを蹴上げと呼びます。

段鼻(だんばな)
階段の段板(踏み板)の先端部分。滑り止め等を付ける部分。段鼻を蹴込み板より少し、前に出すとつま先がぶつかりにくくなります。

力桁階段(ちからげたかいだん)
斜めに架け渡した一本の太い角材で、段板(踏み板)の真ん中を支える構造の階段。段板を支える角材が、いかにも力を受けているように見えます。

直階段(ちょくかいだん)
途中で折れ曲がったりすることなく、真っ直ぐに昇降するタイプの階段。住宅などでは高さ4m以下ごとに踊り場を設ける必要があります。

箱階段(はこかいだん)
箱を積み重ねた形式の階段。段板(踏み板)の下は、側面から物入れなどに利用できます。階段状の家具を利用することもあります。

踏面・踏み面(ふみづら)
階段において足をのせる段板(踏み板)の上面。また、その面の奥行き長さのことをいいます。住宅においては15cm以上と定められています。

回り階段(まわりかいだん)
90°あるいは180°向きを変える際に、30°または45°に分割した三角形の段板(踏み板)を設けた階段。円を描くように回って、昇降します。

らせん階段(らせんかいだん)
らせん状に回りながら昇降する階段。平面的に最も少ない面積で設置することができます。中心に全ての段板(踏み板)を支える柱が必要なため、鉄骨製のものが多い。

キッチンの用語

IHヒーター(あいえいちひーたー)
磁力で鍋自体を発熱させる電気コンロ。鍋を乗せるプレート自身が暑くならないので、安全です。使用できる鍋の材質が限られます。=「電磁調理器」

I型キッチン(あいがたきっちん)
シンク・調理台・加熱調理機器等が一直線に配置されるレイアウトのキッチン。狭い独立型キッチンやダイニングキッチンに適しています。

アイランド型キッチン(あいらんどがたきっちん)
シンク・調理台・加熱調理機器等を島のように壁から独立して配置するレイアウトのキッチン。比較的広い空間が必要となります。

足元温風機(あしもとおんぷうき)
足元に組み込む温風機。キッチンや洗面化粧台などで使用されます。

アルカリイオン整水器(あるかりいおんせいすいき)
特殊ろ過や電気分解の働きによって水道水を安心して飲めるようにする機器。その目的に合わせてアルカリイオン水や、酸性イオン水、浄水などが選べます。

L型キッチン(えるがたきっちん)
シンク・調理台・加熱調理機器等をL字型に配置するレイアウトのキッチン。使いやすいが、コーナー部分の収納に工夫が必要です。

オーブンレンジ(おーぶんれんじ)
上下左右の直火で全体を加熱する調理用機器。ガス式ではレンジと一体化した「ガスオーブンレンジ」、グリル機能を持った「グリルオーブンレンジ」があります。

ガスコンロ(がすこんろ)
ガスを使用するコンロ。一般的に、大型と小型のコンロを組み合わせた2~3口型が多く見られます。

キッチン水栓(きっちんすいせん)
キッチンのシンク部分に設ける水栓金具。吐水・止水が簡単にできるシングルレバー式が、一般的に多く使用されます。

業務用キッチン(ぎょうむようきっちん)
主に飲食店などの厨房で使用する、ステンレス製のキッチン。多くは受注生産ですが、既製品もあり、それらを組み合わせて住宅用に構成することも出来ます。

クックトップ(くっくとっぷ)
加熱調理機器のこと。電気コンロとガスコンロがあり、オーブンレンジなどと一体となったものもあります。=「コンロ」

コンロ(こんろ)
加熱調理機器のこと。電気コンロとガスコンロがあり、オーブンレンジなどと一体となったものもあります。=「クックトップ」

システムキッチン(しすてむきっちん)
流し台や調理台のキャビネットと、調理機器などを一体的に組み合わせたキッチンのこと。冷蔵庫や食器洗い乾燥機などを組み込む場合もあります。

浄水器(じょうすいき)
水をろ過する機器。水道水の水質を改善するため、中空糸膜フィルターや抗菌活性炭フィルターなどに水道水を通します。フィルターの交換が重要です。

食洗機(しょくせんき)
汚れた食器の洗浄・すすぎ・乾燥を行う機器。あらかじめキッチンに組み込むタイプの他、置き型の後付けタイプもあります。=「食器洗い乾燥機」

食器洗い乾燥機(しょっきあらいかんそうき)
汚れた食器の洗浄・すすぎ・乾燥を行う機器。あらかじめキッチンに組み込むタイプの他、置き型の後付けタイプもあります。=「食洗機」

シロッコファン(しろっこふぁん)
シロッコファンと呼ばれる羽(ファン)で、ダクトを使って排気する換気扇。マンションなど排気口が壁に直接取れない場合に適しています。

シンク(しんく)
キッチン水栓からの水を受ける水槽部分。一槽式、二槽式などがあり、ステンレス製や鋳物ホーロー製が一般的です。

造作キッチン(ぞうさくきっちん)
既製のキャビネットによる構成にこだわらす製作するキッチンのこと。ワークトップ・シンクなどの素材が自由に選べ、オリジナルなものができます。

対面型キッチン(たいめんがたきっちん)
居間や食堂に対面する形で作業できるような開放的なキッチン。子供の様子などを見ながら作業することが出来るため、人気があります。

段落ちコンロ(だんおちこんろ)
コンロの位置が、ワークトップ(調理台)より1段低くなっているもの。中華鍋など大きなものも手軽に使え、楽な姿勢で調理できます。=「ローガス」

電気コンロ(でんきこんろ)
電気を使用するコンロ。燃焼時に空気を汚さないので酸欠や一酸化炭素中毒の心配がありません。

電磁調理器(でんじちょうりき)
磁力で鍋自体を発熱させる電気コンロ。鍋を乗せるプレート自身が暑くならないので、安全です。使用できる鍋の材質が限られます。=「IHヒーター」

II型キッチン(にがたきっちん)
シンク・調理台・加熱調理機器等を二列に配置するレイアウトのキッチン。作業動線が短く効率が良いのが特徴です。

二槽シンク(にそうしんく)
一つのキッチンにシンクが2つ、配置されているもの。一つは食器洗い、一つは野菜洗いなどに使い分けます。

ビルトイン機器(びるといんきき)
キッチン内部にあらかじめ組み込む機器。オーブンレンジ・食器洗い乾燥機・浄水器などがあります。

ビルトイン浄水器(びるといんじょうすいき)
浄水器本体をシンクの下に設置した浄水器。ワークトップに穴を開けて、浄水器用の水栓を設置したりするのが一般的です。

プロペラファン(ぷろぺらふぁん)
プロペラを回転させて外部に直接排気する換気扇。風量が多く、取付けも簡単です。一戸建住宅に多く用いられます。

ミニキッチン(みにきっちん)
幅120cm前後の小さなキッチンのこと。小さなシンクと、一つ口のコンロがついているものが多く見られます。

U型キッチン(ゆーがたきっちん)
シンク・調理台・加熱調理機器等をU字型に配置するレイアウトのキッチン。収納性、作業動線からみても効率的なレイアウトです。

ユーティリティ(ゆーてぃりてぃ)
一般にキッチンに接して設ける、家事を行うスペース。洗濯やアイロン掛けなどの家事が合理的にできるように考慮します。

レンジフード(れんじふーど)
調理中に出る煙を集めて外に排気するもの。大きく分けて、プロペラファンとシロッコファンの2つのタイプがあります。

ローガス(ろーがす)
コンロの位置が、ワークトップ(調理台)より1段低くなっているもの。中華鍋など大きなものも手軽に使え、楽な姿勢で調理できます。=「段落ちコンロ」

ワークトップ(わーくとっぷ)
調理等の作業を行うカウンター面のこと。材質はステンレス・人工大理石・メラミン樹脂などが一般的で、天然石やタイル、木などもあります。

浴室の用語

24時間風呂(24じかんぶろ)
24時間いつでも入れるお風呂。浴槽水浄化保温装置が必要です。浴槽を連続的にろ過しながら循環させ、保温を行います。浴槽にも耐久性が求められます。

洗い出し(あらいだし)
モルタルなどの表面を洗い出して、砂利などの骨材を表面に露出させた仕上げ。砂利が敷き詰められたような仕上げとなります。

石(いし)
御影石など、水に強い石を貼って仕上げた床。水に濡れると滑りやすいので、表面を加工したものがあります。

石貼り(いしばり)
御影石など、水に強い石を貼った仕上げ。重量があるので、下地にある程度の強度が要求されます。比較的高価な仕上げです。

板張り(いたばり)
板を張った仕上げ。ヒノキ・ヒバなど、比較的耐水性のある木を使用する必要があります。肌触りが良く、暖かみがあるが相当な手入れが必要です。

鋳物ホーロー(いものほーろー)
頑丈な鋳物素地をホーロー層(ガラス)で被覆した浴槽。暖かみはありませんが、陶器のような肌触りが特徴です。耐久性がよく、手入れも簡単です。

FRP・FRA(えふあーるぴー・えふあーるえー)
繊維強化プラスチック(アクリル)で成型した浴槽。肌触りが良く、外観、保温性も優れています。多彩な色・形状が選べます。

換気扇(浴室)(かんきせん(よくしつ))
汚れた空気を建物の外に排気する設備。壁や天井に取付けるもの(パイプファン、天井扇)、レンジフードに取付けるものなどがあります。

乾式工法(かんしきこうほう)
現場で水を使用しないで施工する工法のこと。パネルなどをボルト・釘・ねじ等で組み立てる為、湿式工法に比べ工期が短く施工が簡単です。

気泡浴槽(きほうよくそう)
浴槽水をポンプで循環し、浴槽の底面から中へ気泡を導入する浴槽。マッサージ効果もあり、高い温浴効果が得られます。

コーキング・シーリング(こーきんぐ・しーりんぐ)
水密・気密を目的として、シリコンなどのパテ状の充填剤を詰めること。洗面器と洗面カウンター、サッシと壁、浴槽と壁の隙間などに施します。

サーモスタット式(さーもすたっとしき)
一定の温度を保って給湯する方式の水栓金具。水圧・水流が変化した時でも、自動的に湯水混合割合を調節し温度を一定に保ってお湯が出ます。

ジェットバス(じぇっとばす)
背、足側の数ヶ所からジェット(水と空気)、底面からエアーブロー(空気)を噴射する機能付浴槽。全身を心地よくマッサージします。

湿式工法(しっしきこうほう)
モルタルや、漆喰など、施工する際に水を使用する工法。タイル貼りもモルタル下地で施工するため、湿式工法です。乾式工法に比べて工期は長いです。

ジャグジーバス(じゃぐじーばす)
ジェットバスの一種で、ジャグジー社(米国)の登録商標。米国では一般に「ワールプールバス」(渦流発生装置付浴槽)と呼ばれています。

シャワー水栓(しゃわーすいせん)
ハンドシャワーの機能がついた水栓金具。サーモスタット式・シングルレバー式など様々な機能のついたものがあります。

シングルレバー式(しんぐるればーしき)
レバー1本で吐水・止水・温度調節ができるタイプの水栓金具。レバーを左右に回転させることで湯温の調節ができます。

人造大理石(じんぞうだいりせき)
合成樹脂等を原材料とした大理石風の浴槽。色外観が良く、耐久性、肌触り、保温性も優れています。多彩な色・形状が選べます。

水栓金具(すいせんかなぐ)
水やお湯を供給する器具の総称。給水・給湯管の末端に取付けられ、ハンドルやレバーで、吐水・止水します。

ステンレス(すてんれす)
ステンレスで成型した浴槽。非常に錆びにくいため、耐久性に優れています。暖かみはありませんが、肌触り、施工性は優れています。

セルフストップ式(せるふすとっぷしき)
一定量吐水を行った後に自動的に止水するタイプの水栓金具。節水の効果が高い為、公衆浴場などに多く使われます。

タイル(たいる)
タイルを貼って仕上げた浴槽。外観は自由度が高い。施工、手入れともに手間がかかります。経年後の水漏れが心配です。

ツーバルブ式(つーばるぶしき)
水の出口は一つで、給湯と給水のハンドルが別になっている水栓金具。両方を調節しながら湯温を設定します。

定量止水式(ていりょうしすいしき)
希望の湯量を設定し、その湯量に達すると自動的に止水する機能がついた水栓金具。バス水栓でお湯をためるときなどによく使われます。

天井扇(てんじょうせん)
天井に設置するタイプの換気扇。シロッコファンを使用して、天井裏にダクトを通して外部に排気します。

パイプファン(ぱいぷふぁん)
外壁に丸い穴を開けて取付ける小型プロペラファンによる換気装置。排気型と給排気型とがあるが、一般に排気型が用いられます。

バスカベ(ばすかべ)
硬質塩ビ性、アルミ製などの小幅で長い板状の材料。断熱用の硬質発泡ウレタンなどと一体になっているものが多い。汚れ・カビがつきにくいです。

バス水栓(ばすすいせん)
浴槽に水・お湯を貯めるために、浴槽の脇に取付ける水栓金具。壁に取付けるものと、浴槽の脇の台(デッキ)に取付けるものがあります。

バスパネル(ばすぱねる)
ユニットバスの壁など、塩ビ製・樹脂製・硬質プラスチック製のパネル状の材料。施工性・防水性が良く、汚れにくいです。

バスリブ(ばすりぶ)
硬質塩ビ性、アルミ製などの小幅で長い板状の材料。断熱用の硬質発泡ウレタンなどと一体になっているものが多い。汚れ・カビがつきにくいです。

舟形浴槽(ふながたよくそう)
欧米によく見られるタイプの底に足のついたタイプの浴槽。欧米のものはあまり壁にくっつけずに床の上に据え置いて使用します。

防水パン(ぼうすいぱん)
ユニットバスなどにおける床。床への防水性を考慮し、プラスチックなどの材質で一体型の防水仕様となっています。洗濯パンもこの一種です。

ポリバス(ぽりばす)
繊維強化プラスチック(アクリル)で成型した浴槽。肌触りが良く、外観、保温性も優れています。多彩な色・形状が選べます。

ミキシング式(みきしんぐしき)
お湯と水の混合比率を温度調節ハンドルで調節するタイプの水栓金具。サーモスタット式に似ていますが、水圧・水流の影響を受けます。

ミストサウナ(みすとさうな)
蒸気を発生させ、室温40℃前後・相対湿度100%で行う、湿式低温サウナのこと。一般的な高温のサウナに比べ、身体にやさしいです。

木(もく)
ヒノキ・ヒバなど、比較的耐水性のある木を使用した浴槽。肌触りが良く、暖かみが有り、保温性は良いですが相当な手入れが必要になります。

床タイル(浴室)(ゆかたいる(よくしつ))
水で濡れている場所で使うため、素足で歩いても滑らないように表面に小さな凹凸が付いているタイル。断熱性を向上させ、温かな肌触りを持たせたタイルもあります。

洋風浴槽(ようふうよくそう)
深さは比較的浅く、長さがたっぷりととられているタイプの浴槽。背もたれ角度が大きくなっています。足を伸ばしてリラックスできます。

浴室乾燥機(よくしつかんそうき)
洗濯物を浴室で乾かす能力を持つ乾燥換気扇のこと。換気、湿度の調節ができます。浴室内のカビなどを防ぐことができます。

浴室暖房乾燥機(よくしつだんぼうかんそうき)
浴室乾燥機と浴室暖房機の機能を兼ね備えたもの。浴室内を機能的にし、環境を快適にする効果があります。

浴室暖房機(よくしつだんぼうき)
浴室内の暖房機のこと。浴室内部の冷え込みをなくし、お湯に浸かっている時と体を洗う時の差を少なくすることができます。

和風浴槽(わふうよくそう)
コンパクトであるが、深さはたっぷりとられているタイプの浴槽。肩までしっかりつかることができます。長さが比較的短いので狭い浴室でも問題ありません。

和洋折衷浴槽(わようせっちゅうよくそう)
和風の深さと洋風の長さを兼ね備えた浴槽。ゆったりとした浴槽で、肩までつかれて足も適度に伸ばせます。

洗面の用語

アンダーカウンター式(あんだーかうんたーしき)
カウンター天板面(上面)より下に洗面器をセットする方式。納まりが良く水じまいにも優れているので、洗髪洗面タイプに適しています。

オーバーカウンター式(おーばーかうんたーしき)
洗面器をカウンター天板面(上面)の上から被せて取付ける方式のこと。施工性がよく、大型の洗面器も設置できます。カウンターとの取付き部分はコーキングで防水します。

キャビネット(きゃびねっと)
システムキッチンや洗面化粧台を構成する収納部材。本来は飾り戸棚の意。

混合栓(こんごうせん)
湯と水を混合して、一つの蛇口から流す水栓金具。シングルレバー式、ツーバルブ式、ミキシング式、サーモスタット式などの種類があります。

コンポーネントタイプ(こんぽーねんとたいぷ)
規格のキャビネットを用途に応じて組み合わせて造ることができるタイプの洗面化粧台。多彩なバリエーションの中から最適な物が選べます。

サニタリー(さにたりー)
キッチンを除く、洗面所・便所・浴室などの水回りの空間のこと。設備・家事動線等を考慮すると、なるべくまとめた方が効率が良くなります。

止水栓(しすいせん)
給水管を通る水を水栓金具の前で止めるための元栓。器具が故障したときなどに、その器具だけの水を止めることができます。

洗髪洗面化粧台(せんぱつせんめんけしょうだい)
歯みがきや手洗い等だけでなく、ハンドシャワーを使って洗髪などが出来る化粧台。洗面ボウルが大きめにつくられています。

洗面器・洗面ボウル(せんめんき・せんめんぼうる)
水栓金具から吐水される、水・お湯を受けるボウル状のもの。陶器製が一般的。

洗面化粧台(せんめんけしょうだい)
おもに洗顔や手洗い、歯みがきなどに使う洗面器つきの化粧台。鏡や収納と一体になったものなど、様々な種類があります。

多目的化粧台(たもくてきけしょうだい)
洗面ボウルが大きく、底が平らになった、用途が自由な洗面化粧台。衣類の手洗いや、お花の水切り・水あげなど、多目的な家事に使えます。

単水栓(たんすいせん)
水またはお湯どちらか一方を、一つの蛇口から吐水・止水する水栓金具。最近は、手洗い器、洗濯機用水栓、外部水栓などに使用されています。

トラップ(とらっぷ)
洗面器やキッチンの下の、排水管をS字・U字に曲げた部分。下水道に流れていく途中に設け、下水の臭いや虫などの侵入を防ぎます。

ベースキャビネット(べーすきゃびねっと)
洗面化粧台において、ベースとなる床置きのキャビネット。洗面器・水栓金具がついてるものと、収納のみのものがあります。

ペデスタル付洗面器(ぺですたるつきせんめんき)
洗面器に洗面器を支えるための台がついたタイプの洗面台。キャビネット無しで配管が隠れ、すっきりとした外観となります。

ミラーキャビネット(みらーきゃびねっと)
洗面化粧台において、鏡の部分のキャビネット。収納扉の表に鏡が貼ってあって、三面鏡となるもの、上部に照明がついているものなどがあります。

トイレの用語

洗い落し式(あらいおとししき)
便器の洗浄方式の一種。水の落差による流水作用で汚物を押し流すタイプ。溜水面が狭いため、汚物が付着しやすく、洗浄時に水がはねることがあります。最もシンプルで安価な便器。

洗い出し式(あらいだししき)
和風便器に採用されている洗浄方式。浅く溜まった水面で汚物を受け、洗浄時にトラップ方向に流しだす便器。汚物が露出する為、臭気は発散します。

ウォシュレット(うぉしゅれっと)
温水洗浄便座の商品名(TOTO)。おしり洗浄、ビデ洗浄、温風乾燥、脱臭、暖房便座などの機能がついています。電源が必要。LIXILでは「シャワートイレ」と呼びます。

温水洗浄便座(おんすいせんじょうべんざ)
おしり洗浄、ビデ洗浄、温風乾燥、脱臭、暖房便座などの機能がついた便座。トイレ内に電源が必要です。「シャワートイレ」・「ウォシュレット」などの商品名で知られています。

寒冷地用便器(かんれいちようべんき)
寒冷地において、水の凍結によって破損しないように、通水路部の構造を単純にした便器。給水装置に関しても凍結予防が必要です。

抗菌(こうきん)
便器を清潔に保つために、微生物の活動を抑えて、その増殖を制御すること。制菌(静菌)に含まれる概念のことです。

腰掛便器(こしかけべんき)
欧米風の便器で、大便の用を足すのに腰掛けた姿勢で使用する便器。便器内に常に水がたまっていて、臭気と汚れの付着を防ぎます。=「洋風便器」

サイホン式(さいほんしき)
便器の洗浄方式の一種。サイホン作用を起こさせて汚物を排出します。洗い落し式に比べて溜水面が広くとれるのが特長です。

サイホンゼット式(さいほんぜっとしき)
便器の洗浄方式の一種。ゼット孔(噴出穴)から勢いよく水を噴出させ、強制的にサイホン作用を起こさせるタイプ。溜水面が広くニオイの発生や汚物の付着を防ぎやすいのが特長です。

サイホンボルテックス式(さいほんぼるてっくすしき)
便器の洗浄方式の一種。渦作用と共にサイホン作用を発生させるタイプ。洗浄時に空気の混入が少なく、洗浄音のとても静かなタイプ。寝室の近くや高級ホテル等の需要があります。

シャワートイレ(しゃわーといれ)
温水洗浄便座の商品名(LIXIL)。おしり洗浄、ビデ洗浄、温風乾燥、脱臭、暖房便座などの機能がついています。電源が必要。TOTOでは「ウォシュレット」と呼びます。

小便器(しょうべんき)
男性が小用を足すための便器。壁掛け式と床置き式とがあります。洋風・和風便器とも男性が小用を足すのには不向きな為、小便器の設置が望ましいです。

ストール小便器(すとーるしょうべんき)
目隠し用の袖のついた小便器のこと。現在最も一般的なタイプで壁掛け式と床置き式とがあります。家庭からパブリックトイレまで幅広く使えます。

セミサイホン式(せみさいほんしき)
便器の洗浄方式の一種。溜水面がサイホン式と洗い落し式の中間で、洗浄水量を抑えたタイプ。サイホン式に比べ、汚物が付着しやすく、多少水はねが発生することがあります。

暖房便座(だんぼうべんざ)
座る部分にヒーターが入っていてお好みの温度に保てる便座。寒い日でも便座は暖かく腰冷えをやわらげてくれます。電源が必要となります。

ネオボルテックス式(ねおぼるてっくすしき)
便器の洗浄方式の一種。洗い落し式に比べて溜水面が広く、サイホン作用ではなく渦を発生させて洗浄するため、洗浄音が静かな方式です。

ハイタンク(はいたんく)
天井近くの高い位置に取付けられた、洗浄用水を一時的に溜めておくタンク。騒音が大きく、故障時の修理がしにくい。公衆トイレ等に使われます。

普通便座(ふつうべんざ)
用を足すのに腰掛けるために、洋風便器の上に乗せるもの。便フタと真ん中に大きな穴の開いた便座の組み合わせ。

ブローアウト式(ぶろーあうとしき)
便器の洗浄方式の一種。ゼット孔(噴出穴)から洗浄水を強力に噴射させ、汚物を吹き飛ばすように排出するタイプ。溜水面が広く、ニオイの発生や汚物の付着を防ぎやすいが、洗浄音は大きいです。

便座(べんざ)
用を足すのに腰掛けるために、洋風便器の上に乗せるもの。便フタと真ん中に大きな穴の開いた便座の組み合わせ。=「普通便座」

防露タンク(ぼうろたんく)
結露を防ぐ措置をしてあるタンク。梅雨時や冬場にはタンクの表面が結露しやすいため、タンクの内部に断熱層を設けています。

防露便器(ぼうろべんき)
結露を防ぐ措置をしてある便器。梅雨時や冬場には便器の表面が結露しやすいため、便器の内部に断熱層を設けています。

洋風便器(ようふうべんき)
欧米風の便器で、大便の用を足すのに腰掛けた姿勢で使用する便器。便器内に常に水がたまっていて、臭気と汚れの付着を防ぎます。=「腰掛便器」

リフォーム便器(りふぉーむべんき)
排水の位置を調整出来るタイプの便器。既存の排水口をそのまま使用できるため、壁・床工事が発生せず、簡単に便器の交換ができます。

ロータンク(ろーたんく)
便器より1m以内に取付けられた、洗浄用水を一時的に溜めておくタンク。タンクの上部に手洗いのついたものもあります。

和風便器(わふうべんき)
しゃがんだスタイルで使用する便器。床面に段差を設け、男性の小用が楽にできる大小両用便器と、床面に便器全体が埋まった普通便器があります。

ワンピース型(わんぴーすがた)
コンパクトなタンクと便器が一つになっているタイプの便器。ロータンクが便器の後ろに納まっている感じで、すっきりとしています。

給湯機器の用語

追い炊き(おいだき)
浴槽に貯めた水、あるいはぬるくなったお湯を循環させて沸かすための給湯器の機能。保温機能(自動的に追い焚きする)などがついているものもあります。

ガス給湯器(がすきゅうとうき)
ガスを熱源のエネルギーとする給湯器。ガス配管が必要。瞬間的に沸かす水道直圧式とタンクの中に一定量を貯めておく貯湯式があります。給湯能力は号数で表されます。

号数(ごうすう)
ガス給湯器における給湯能力を表す単位。「水温+25℃」のお湯を1分間に出せる量を示し、3~4人家族の場合、22号程度で浴室・キッチンの同時使用が可能です。

シスターンタンク(しすたーんたんく)
補給する水をためておくタンク。太陽熱利用システムでは、温水を作るパネルへの補給水をためておくタンクを指す。

水道直圧式(すいどうちょくあつしき)
水道の圧力をそのまま生かし、熱源の中で直接加熱して瞬間的にお湯を沸かし給湯する給湯方式。多量に使用しても一定の温度でパワフルな圧力が保たれます。

石油給湯機(せきゆきゅうとうき)
石油を熱源のエネルギーとする給湯機。灯油タンクが必要。瞬間的に沸かす水道直圧式とタンクの中に一定量を貯めておく貯湯式があり、給湯能力はkcal/h・kw/hで表します。

ソーラー温水器(そーらーおんすいき)
太陽光線を吸収し、そのエネルギーを利用して温水をつくりだす機器。太陽熱で直接温水をつくるタイプと、発電して温水をつくるタイプがあります。

貯湯式(ちょとうしき)
給湯器のタンクにお湯を貯えて給湯する給湯方式。大量にお湯を使用する場合には向きませんが、水道直圧式に比べ、コストが安いです。

電気温水器(でんきおんすいき)
電気を熱源のエネルギーとする貯湯式の温水器。洗面台の下などに納められるコンパクトなものが多い。深夜電力を利用するものなどもあります。

バランス釜(ばらんすかま)
外部から給気し外部に排気する吸排気のバランスがとれているタイプの給湯器。浴室内の浴槽の脇に設け、給排気は給排気筒を通して行います。

BL認定品(べたーりびんぐにんていひん)
財団法人ベターリビングが認定した、品質、価格、サービスなどが優秀な優良住宅部品のこと。2年間の無償保証と賠償保険が付いています。

浄化槽の用語

合併浄化槽(がっぺいじょうかそう)
大小便器などからの排泄物を含む「汚水排水」と洗面・流し・浴槽などからの「雑排水」を一緒に処理する浄化槽。雨水排水は入れてはいけません。

下水道(げすいどう)
家庭用排水や汚水などの下水を排除・処理するために地下に設けられる管路・処理場・ポンプ等の総称をいいます。

終末処理場(しゅうまつしょりじょう)
下水を最終的に収集して、付近の河川や海域などに放流する前に、下水道の汚水を無害化するための処理施設。この施設がある下水道にはし尿浄化槽の設置が必要ありません。

単独浄化槽(たんどくじょうかそう)
大小便器などからの排泄物を含む「汚水排水」だけを処理する浄化槽。環境への配慮から、現在生産中止となっていて、新規設置はできません。

BOD値(びーおーでぃーち)
バクテリアによって汚物を分解するのに必要な酸素量。汚れが大きければそれだけ酸素要求量が多くなるので、下水の汚れの度合いがわかります。

し尿浄化槽(しにょうじょうかそう)
終末処理場が完備されていない地域において、汚水・雑排水を衛生上支障が無い水質まで、浄化するための設備。単独浄化槽と合併浄化槽があります。

照明の用語

インバータ(いんばーた)
高周波数で点灯し、「ちらつき」をカットした蛍光灯のこと。一般的な蛍光灯は毎秒100~120回の周波数で点滅し、「ちらつき」を感じさせます。

エクステリアライト(えくすてりあらいと)
玄関や門柱、庭園など屋外で使う照明器具。夜の景観を美しくすると同時に、防犯効果も期待できます。

間接照明(かんせつしょうめい)
光のほとんど全部が、床・天井・壁等を照らし、その反射光のみによって照らす照明方式。照明効率は悪いが、光が拡散され、影が無く柔らかな雰囲気が得られます。

局部照明(きょくぶしょうめい)
作業面などの小範囲だけを照らす照明方式。机につける、スタンド器具や、絵画などを照らす為のスポットライトなどをいいます。⇔「全般照明」

蛍光灯(けいこうとう)
蛍光管内の放電を利用した、明るく涼しげな色の光を発する光源。白熱灯に比べ、ランプの寿命が5~6倍あり、消費電力も3分1程度です。

消し遅れスイッチ(けしおくれすいっち)
スイッチを切ってから、数秒たってから切れるタイプのスイッチのこと。玄関ホールや、トイレの換気扇のスイッチなどに使用されます。

建築化照明(けんちくかしょうめい)
天井や壁などと一体化させた照明方式。ダウンライトなど、照明器具を埋込むなどして、出来るだけ器具の存在を目立たせない方式です。

光束(こうそく)
光の流れのこと。単位面積を単位時間当たりに通過する光のエネルギーの量をいい、光束を示す記号はF(あるいはφ)、単位はルーメン(lm)が用いられます。

シーリングライト(しーりんぐらいと)
天井面に直接取付けるタイプの照明器具。天井の表面に取付ける「直付け(じかづけ)形器具」と、天井に埋込む「埋込み型器具」があります。

シャンデリア(しゃんでりあ)
天井からつり下げる、装飾的で大型の多灯照明器具。中世のヨーロッパ宮殿照明を紀元としています。重量のある器具は、落下防止のため取付けに補強が必要です。

照度(しょうど)
照らされた面の明るさのこと。光が当たっている物質の表面の単位面積あたりの光束量(光の流れる量)を示し、照度を表わす記号はE、単位はルクス(Lx)が用いられます。

人感センサー(じんかんせんさー)
人の動きを感じて明かりを点灯するセンサー式のスイッチ。人の動きで生じる熱の変化に反応して明かりを自動点滅させる「熱線センサー」が一般的です。

スタンドライト(すたんどらいと)
必要に応じて移動できる置き型の照明器具。部屋のアクセントになるフロアスタンド、常夜灯や読書灯として利用するテーブルスタンドなどがあります。

スポットライト(すぽっとらいと)
反射鏡またはレンズを使用して、ある方向に強い光が得られるようにした照明器具。照らす対象物を効果的に空間から引き立たせることができます。

全般拡散照明(ぜんぱんかくさんしょうめい)
光源を乳半色のガラス、和紙、布等のグローブ(透過性の覆い)で包んだような照明方式。一度物を通した光なので柔らかく、眩しさが少ないという利点があります。

全般照明(ぜんぱんしょうめい)
部屋全体を一様に照らすことを目的とする照明方式。机等の作業面の位置に関係なく配置し、床全体を照らします。⇔「局部照明」

ダウンライト(だうんらいと)
天井に電球などを埋め込んで下方向を照らす照明器具。照明器具の存在が目立たないので、天井をすっきり見せながら必要な照度が得られます。

調光(ちょうこう)
照明用ランプの明るさを変えること。そのための制御器を調光器といいます。白熱灯は0~100%まで自由に調光でき、蛍光灯は、その本数で段階的に調光します。

直接照明(ちょくせつしょうめい)
全ての光が直接の光として被照面(照らす面)に広がる照明方式。スポットライト、ダウンライトなどがあり、照明効率は良いが、強い影が出来ます。

白熱灯(はくねつとう)
フィラメントが高温で熱せられて光るタイプの安価で使いやすい一般的な電球。蛍光灯に比べ、ランプ自体の寿命が短いが、暖かみのある光が得られます。

半間接照明(はんかんせつしょうめい)
大部分は天井・壁に反射される光によって照らされ、一部の光が直接、被照面(照らす面)を照らす照明方式。明るさよりも演出性を重視する場所に用いられます。

半直接照明(はんちょくせつしょうめい)
一部の光が上にも抜けて天井を照らす照明方式。ガラス製シェイド(かさ)の照明器具などがあり、影をやわらげる効果があります。

引っ掛けシーリング(ひっかけしーりんぐ)
照明器具を取付けるための部材。シーリングライト・ペンダントライトなどをこの部材に引っ掛けるように固定します。照明器具の交換が非常に容易です。

ブラケットライト(ぶらけっとらいと)
壁面、柱などに取付ける照明器具。比較的小型の器具で、補助照明として用いられることが多く、空間の演出照明としての効果があります。

ペンダントライト(ぺんだんとらいと)
コード・チェーン・ヒモ等で・天井から吊り下げられる照明器具。「引っ掛けシーリング」と呼ばれる器具にとりつけるものが一般的です。

和風照明(わふうしょうめい)
主に和室に取付けることを前提とし、木のフレームや和紙調のカバーを使用した照明器具。シーリングライト・ブラケットライトなどほぼ全てのタイプの照明器具があります。

空調の用語

隠蔽配管(いんぺいはいかん)
給排水管・ダクト・ドレーンなどの配管を、壁・天井を仕上げる前に、あらかじめ下地の中に配置すること。後からやると、配管が露出します。

エアコン(えあこん)
主に住宅などの小さな部屋に使われる小型エアコンディショナー(空気調和設備機器)。冷房・暖房・除湿などの機能を持ちます。

壁埋込形(かべうめこみがた)
壁に埋め込むタイプのエアコン。一般的に本体を壁面に埋め込み、表面にガラリを取付けます。エアコンが露出しないので、室内をすっきりと見せることができます。

壁掛形(かべかけがた)
壁に取付けるタイプのエアコン。最も一般的な設置方法でとくに冷房に効果的です。

換気扇(空調)(かんきせん(くうちょう))
汚れた空気を建物の外に排気する設備。壁や天井に取付けるもの(パイプファン、天井扇)、レンジフードに取付けるものなどがあります。

給気口(きゅうきこう)
室内に空気を送り込む開口部のこと。吸気と排気のバランスをとるため、換気扇を設ける部屋には必ず必要です。

室外機(しつがいき)
エアコンにおいて室外側に設ける機器。熱交換を行うことによって、冷媒管を通して室内機に熱を送る装置です。

室内機(しつないき)
エアコンにおいて室内側に設ける機器。室内の空気をフィルターでチリやホコリを除去し、冷却コイルに循環させて冷やす、もしくは暖めます。

ダクト(だくと)
給排気を行うために外部に空気を導く長方形か円形の断面の管。マンションなど排気口が壁に直接取れない場合に用い、天井裏を通すため、天井裏に比較的大きなスペースを必要とします。

天井埋込形(てんじょううめこみがた)
天井に埋め込むタイプのエアコン。一方向・二方向・四方向に吹きだすタイプのものがあります。比較的大きく重量もあるので、天井下地に補強が必要です。

ドレーン(どれーん)
エアコンなどで発生する結露水を排出するための管。また、汚水・雨水などを排水するための管をいいます。

ファンコイルユニット(ふぁんこいるゆにっと)
温度調節された空気を放出する小型の冷暖房機。ファン(送風機)・熱交換器・フィルターが一体となったもの。換気や湿度調節はできません。

窓取付形(まどとりつけがた)
窓に取付けるタイプのエアコン。室内機と室外機が一体になっていて、通常、マンションの通路に面した窓など、室外機を設置するスペースがとれない場所に使用します。

床置形(ゆかおきがた)
床に据え置くタイプのエアコン。暖房の場合に、熱が上昇するため効果的ですが、冷房の際に冷気が下に溜まってしまいます。

冷媒管(れいばいかん)
エアコンなどにおいて熱を伝える役割を果たす「冷媒(アンモニアなどの液体やガス)」の入った管。室内機と室外機を結びます。

暖房の用語

FF暖房機(えふえふだんぼうき)
強制吸排気式ともいわれる暖房器具。本体内部の密閉された容器内で外気を燃焼させ、排気も屋外に出してしまう燃焼方式なので、空気が汚れにくいです。

温水式床暖房(おんすいしきゆかだんぼう)
ボイラーからの温水を床下に通して、周辺の空気を足元から暖めるシステムの暖房機。一般的に電気式と比べて、設置費用は高いが、ランニングコスト(使用する費用)は安いです。

温水暖房システム(おんすいだんぼうしすてむ)
ボイラーからの温水を配管で室内に送り、温水の熱を放熱することにより周辺の空気を暖めるシステムの暖房機。比較的コストは高いが、空気を汚しません。

温風暖房機(おんぷうだんぼうき)
石油やガスのストーブにファン(送風機)を組み込んだ暖房器具。暖房の立ち上がりは早いですが、換気が必要。=「ファンヒーター」

ストーブ(すとーぶ)
置き型の暖房器具。熱源により電気ストーブ・石油ストーブ・ガスストーブなどがあります。

蓄熱暖房機(ちくねつだんぼうき)
蓄熱槽(熱を一時的に蓄えておく装置)を利用した暖房機。太陽熱などを蓄えて暖房に利用するものが多く見られます。

電気式床暖房(でんきしきゆかだんぼう)
電気による発熱体を床下、あるいは床材に組み込んだ暖房機。一般的に温水式と比べて、設置費用は安いが、ランニングコスト(使用する費用)は高いです。

土壌蓄熱暖房(どじょうちくねつだんぼう)
熱容量の大きい(保温性の高い)土壌を蓄熱槽(熱を一時的に蓄えておく装置)として利用した暖房機。蓄熱暖房機の一種です。

ファンヒーター(ふぁんひーたー)
石油やガスのストーブにファン(送風機)を組み込んだ暖房器具。暖房の立ち上がりは早いですが、換気が必要。=「温風暖房機」

輻射暖房(ふくしゃだんぼう)
熱輻射(空間を熱が伝わる現象)を利用した暖房システム。温水を通すものや電気による発熱体を組み込んだものが多く見られます。例えば、床暖房や電気ストーブなど。=「放射暖房」

放射暖房(ほうしゃだんぼう)
熱輻射(空間を熱が伝わる現象)を利用した暖房システム。温水を通すものや電気による発熱体を組み込んだものが多く見られます。例えば、床暖房や電気ストーブなど。=「輻射暖房」

マントルピース(まんとるぴーす)
装飾的に造られた壁付きの暖炉のこと。本来は暖炉の上の飾り棚のことをいいます。

エクステリアの用語

アプローチ(あぷろーち)
道路から、門・玄関などに至るまでの通路およびその周辺のこと。接近・誘導という意味。

サービスヤード(さーびすやーど)
キッチンや勝手口の近くに設けた外部の小さな庭。洗濯、物干し、物置など屋外における家事作業を行うことの出来る場所です。

テラス(てらす)
ダイニングやリビングなどの全面に張りだした外部スペース。屋根を設けないのが一般的です。

ドライエリア(どらいえりあ)
採光・換気・防湿などのために、地下室の前面に設けるスペース。ドライエリアを設けることで、地下に居室を設けることが出来ます。「空堀(からぼり)」ともいいます。

パーゴラ(ぱーごら)
つる性の植物をからますよう造られた棚。もともとイタリアのブドウ棚から出た語です。

パティオ(ぱてぃお)
建物に囲まれた外部スペースの総称。もともとはスペインの住宅の中庭のこと。通常、その床は多彩なタイル張りで、噴水や樹木が備えられます。

バルコニー(ばるこにー)
2階以上の階で建物の外壁から突出していて、室内生活の延長として使用できる屋外の床。手すりや腰程度の高さの壁で囲まれています。

ピロティ(ぴろてぃ)
建物の1階部分につくられた、壁で囲まれていない空間。駐車場などに利用することが多いです。建物を支持する独立柱が並んでいるピロティが良く見られます。

ベランダ(べらんだ)
建物の外回りにある、庇のついたスペースのこと。バルコニーに屋根のついたものを特にこう呼びます。

ポーチ(ぽーち)
建物全体より突き出した、玄関前などのスペース。通常、独立の屋根を持ったもの。外気への開放性の高いポーチは、延床面積に含まれません。

ライトコート(らいとこーと)
中庭の一種で、建物の中心部に採光や風通しのためにつくられた吹き抜けのスペース。ライトコートに面した窓をつくると、室内が明るくなる効果があります。

施工 資材・建具 設備・機器 工法・構造
  工法・構造の用語

工法の用語

重量鉄骨工法(じゅうりょうてっこつこうほう)
柱・梁とコンクリートスラブで構成される構造で、集合住宅などに多く使われます。間取りの自由度は最も高いが、外装材に制約があります。

鉄筋コンクリート壁式構造(てっきんこんくりーとかべしきこうぞう)
コンクリートの壁・スラブで構成される工法。柱が出てこないので、部屋が広く使えますが、内部に構造壁が必要となるので、間取りの制約があります。

鉄筋コンクリートラーメン構造(てっきんこんくりーとらーめんこうぞう)
コンクリートの柱・梁・スラブで構成される工法。耐震制・耐久制・耐火性に優れています。柱の大きさ・位置を考慮すれば、内部の間仕切りの自由度は高くなります。

鉄骨系プレハブ住宅(てっこつけいぷれはぶじゅうたく)
いわば鉄骨軸組工法。すべて工場生産のため、精度・鉄骨品質は高い。地震などによる建物の揺れが比較的大きいため、外壁材が揺れに追従するものに限定されます。

PCコンクリート住宅(ぴーしーこんくりーとじゅうたく)
PCコンクリート(工場で生産したコンクリート構造部材)を現場で接合する工法。施工の単純化・工期の短縮・コスト低減などのメリットがあります。

木質系プレハブ住宅(もくしつけいぷれはぶじゅうたく)
プレハブ工法による木造住宅の建て方。各ハウスメーカーが独自の工法・構造を開発した木質パネルによって、壁や床などの面で耐震性を確保する工法で、工期が短いのが特長です。

枠組壁工法・ツーバイフォー(わくぐみかべこうほう)
北米から輸入された木造住宅の建て方。2×4インチの部材と構造用合板を用い、壁や床などの面で耐震性を確保する工法です。構造上、多少レイアウトの制約があります。

仮設の用語

足場(あしば)
工事を行う為に建築の内外に設ける仮設の作業床。丸太を組んだ丸太足場や・スチール製の鋼管足場などがあります。一般に基礎が出来た後に設置します。

仮設(かせつ)
工事のために必要な一時的な施設や準備。仮囲い・足場・仮設の電気、水道、トイレ・遣方・墨出しなどが含まれます。

仮囲い(かりがこい)
工事を始める前に、工事現場と外部の隔離、盗難・災害の防止などの為、工事期間中設ける板塀などの囲いのことです。

杭打ち(くいうち)
建物の荷重を固い地盤で支えるために、杭を地中に埋込むこと。地盤の状態や建物の荷重により、木製(松など)の杭やコンクリート製の杭などを使用します。

地業(じぎょう)
基礎や土間コンクリートを設けるために、杭打ちをしたり地盤を締固めること。地突き、地固めとも呼びます。

墨出し(すみだし)
部材の取付け位置や天井の高さ、階段の寸法などを壁・床・柱などに正確に表示すること。墨を用いて書き記すことから「墨出し」と呼ばれます。

縄張り(なわばり)
敷地に建物の位置を定めるため、配置図にしたがって建物の形に地縄を張りめぐらすこと。=「地縄張り」

根切り(ねぎり)
建物の基礎あるいは地下室を設けるために、地面を掘り下げて所要の空間を造ることです。

ベンチマーク(べんちまーく)
基準点。主に建物の様々な高さ(床の位置など)を決める為の原点。また、土地の高低測量(高低差を測る)をする際の基準点のことです。

水盛り(みずもり)
建物の基準となる水平を定めること。水面の高さが一定となることを利用して求めることからそう呼ばれます。

遣方(やりかた)
建物の周囲に、遣方杭(水杭)と呼ばれる杭を打込み、それに遣方貫(水貫)と呼ばれる板を打ち付けて建物の基準となる高さや壁・柱の芯を示すことです。

養生(ようじょう)
緩衝材などで出来上がった部分や既存の部分を保護すること。また、路上などへの器材の落下や飛散を防止するために網を設置します。

基礎の用語

アンカーボルト(あんかーぼると)
土台が基礎からずれたり、はずれたりするのを防ぐ為、あらかじめ基礎に埋込んでおくボルト。建物の隅・土台の継手に設けます。

基礎(きそ)
建物の荷重を支える地面に接した部分。普通は鉄筋コンクリート造で、建物の大きさ・構造によっていろいろな形式があります。

くい基礎(くいきそ)
軟弱地盤の場合などに、数メートル下の強固な地盤に対して木杭・コンクリート杭・鋼管杭等を打ち、その地盤で建物の荷重を支える基礎です。

地盤改良基礎(じばんかいりょうきそ)
部分的に弱い地盤の場合に、基礎の下の地盤にセメント系硬化材などを用いて地耐力をアップさせ、その上に基礎を設ける方法です。

スリーブ(すりーぶ)
後から、吸配水管などの配管を通す為に、コンクリートの基礎、梁壁や鉄骨の梁などにあらかじめ設ける管や穴のことをいいます。

鉄筋(てっきん)
圧縮される力に強いが引っ張られる力に弱いコンクリートを補強する目的で、コンクリートに埋込んで引張り力を補う鉄線。丸鋼・異形棒鋼などがあります。錆には弱い。

独立基礎(どくりつきそ)
1本の柱の下に単一に設けた基礎。柱にかかっている荷重を、地盤などに伝える役割を持っています。独立フーチング基礎・単独基礎とも呼びます。

ネコ土台(ねこどだい)
換気口のかわりに基礎と土台の間に厚さ2mm程度の木片などを設けて、通風を可能とするもの。プラスチック製のものなどがあります。

フーチング基礎(ふーちんぐきそ)
基礎の下部が広がった形状(フーチング)になっていて、その部分で建築の荷重を地盤などに伝える構造の基礎。独立・連続・複合基礎などに分けられます。

複合基礎(ふくごうきそ)
独立基礎がいくつか複合してできている基礎。また2本以上の柱を1つの広がりの基礎版で支える基礎。複合フーチング基礎とも呼びます。

べた基礎(べたきそ)
建物全体の下にコンクリートの版を造って建物を支える基礎。基礎の設置面積が増え地盤荷重の負担が軽減する為、特に地盤が軟らかい土地などで用います。

連続基礎(布基礎)(れんぞくきそ)
建物の土台に沿って連続した同じ断面の基礎。木造・鉄筋コンクリート造などに用います。最も一般的な基礎です。

割栗・割栗石(わりぐり・わりぐりいし)
基礎の下に敷く砕いた小さな石。地面の上に敷いて地盤を固めるために用います。地業に含まれる工事で、「割栗地業」とも言われます。

床組の用語

大引き(おおびき)
床を支える構造部分。根太を支え、床束または大引受などへ荷重を伝えます。根太と直角に900mm間隔ぐらいで設置する角材です。

置き床(おきゆか)
床組の一種。根太を設けずに、土間コンクリートなどの上に、高さの調整のできる金物を設けて床板を貼って造る床。マンションなどに多く用いられます。=「フリーフロア」

組床(くみゆか)
床組の一種。大梁に小梁を架け渡し、その上に根太を設けて床板を貼って造る床。建物の2階以上で、比較的大きい空間に用いられます。

転ばし床(ころばしゆか)
床組の一種。土間コンクリートなどの上に、床束を設けずに大引きもしくは根太を設けて床板を貼って造る床。建物の1階や、マンションなどに多く用いられます。

束石(つかいし)
床束を支えるための石。独立基礎の一種で、直径20~25cm程度の玉石や、コンクリート、コンクリートブロックが使われます。

束立て床(つかたてゆか)
床組の一種。地面に束石を設け、その上に順に床束、大引き、根太を設けて床板を貼って造る床。伝統的な木造軸組工法の1階の床に多く用いられます。

根がらみ貫(ねがらみぬき)
柱の根元や床束を固定するために、それぞれを連結する板材。束が高い場合などは斜めに取付けて、筋交を兼ねる場合もあります。

根太(ねだ)
床を支える構造部分。床板を支え、大引きあるいは床梁(床を支えている梁)に荷重を伝えます。根太を渡す距離によって大きさが決まります。

根太床(ねだゆか)
床組の一種。大引き・床梁(床を支えている梁)等を設けずに、根太のみを架け渡して床板を貼って造る床。廊下など幅の狭い空間に用いられ、単床とも呼ばれます。

梁床(はりゆか)
床組の一種。床梁(床を支えている梁)を土台や梁に架け渡し、その上に根太を設けて床板を貼って造る床。建物の2階以上の床に多く用いられます。

フリーフロア(ふりーふろあ)
床組の一種。根太を設けずに、土間コンクリートなどの上に、高さの調整のできる金物を設けて床板を貼って造る床。マンションなどに多く用いられます。=「置き床」

床組(ゆかぐみ)
床を支える構造部分。根太・大引き・床梁(床を支えている梁)の組み合わせによって様々な種類があります。

床下換気扇(ゆかしたかんきせん)
床下に湿った空気がたまらないように、強制的に換気する目的で床下に設ける換気扇。タイマー式のものが多く見られます。

床束(ゆかづか)
床を支える構造部分。大引きを支え、束石などに荷重を伝えます。大引と同じか、やや小さい木材を用い、基本的に大引と、かすがい(先端の尖ったコの字状の金物)で留めます。

木造の用語

横架材(おうかざい)
梁・桁・胴差し・土台など、木造建築の軸組において水平方向に渡された部材のことです。

大壁・大壁造り(おおかべ・おおかべづくり)
木造住宅の壁の造り方の一つ。洋室などに多く使われる、柱を見せずに仕上げる方法。柱にボードなどを張って下地とし、壁紙などで仕上げます。

大梁(おおばり)
柱と柱を結ぶ梁で、垂直荷重および地震時に抵抗するための梁です。

管柱(くだばしら)
柱の一種。2階以上の木造建築の柱のうち、一本で土台から軒まで通さずに、途中の桁などで中断されている柱。通し柱以外の柱のことを呼びます。

桁(けた)
小屋組を支える水平な部材。垂木や小屋梁柱に荷重を伝える横架材。建物の棟に平行な方向のことを桁行(けたゆき)と呼びます。

けらば(けらば)
切妻屋根の妻側(棟の両端部)の端部の名称。けらばに設ける瓦をけらば瓦と呼びます。

構造材(こうぞうざい)
柱・梁・土台など、建物の構造を担う材料の総称。下地に隠れてしまうものが多いが、化粧材を兼ねるものもあります。

構造用合板(こうぞうようごうばん)
建築の構造上重要な部位に用いる合板。主に床・外壁の下地として用いられます。柱の外側に打ち付けると、筋違の様な効果が得られます。

小梁(こばり)
垂直荷重のみを受け持ちスラブの荷重を大梁に伝える梁。基本的に大梁と大梁の間にかける梁です。

小屋束(こやつか)
小屋組を構成する材で、母屋からの荷重を梁に垂直に伝える部材。真束・杵束・蕪束・対束・吊束などの種類があります。

小屋梁(こやばり)
小屋組の一番下に水平にある部材で、垂木と平行に用いられるものを呼びます。和風小屋組みでは自然丸太などが使われます。

在来木造住宅(ざいらいもくぞうじゅうたく)
日本で古くから発達してきた伝統工法(でんとうこうほう)を簡略化・発展させた木造軸組工法で建てられた住宅。レイアウトの自由度は高いですが、大工と工務店の熟練度に左右されやすくなります。

敷桁(しきげた)
外壁の頂部にあって、柱を連結しておく桁のことで、小屋梁を受けるもの。上部に鼻母屋(桁に最も近い母屋)を乗せて垂木を受けます。

軸組(じくぐみ)
木造・鉄骨造の建物の骨組みのこと。土台・柱・梁・桁・筋交などで構成されます。

仕口(しぐち)
木材の加工において2つの材料を接合させる時に、直角につなぐ加工方法。また、その接合箇所のことです。

集成材(しゅうせいざい)
木材の板(厚さ25~50mm程度)を重ねて接着して造られた材のこと。変形が少なく、大きな断面のものや長い材料が得られます。

真壁・真壁造り(しんかべ・しんかべづくり)
木造住宅の壁の造り方の一つ。和室などに多く使われる、柱を見せて仕上げる方法。柱が構造材と化粧材を兼ねます。

筋交・筋違(すじかい)
建築の変形を防ぐために、2本の柱と上下の横架材で出来る四角形に対角線状に入れる材料。筋違は最低でも30mmX90mm以上と定められています。

隅木・谷木(すみぎ・たにぎ)
隣り合う屋根傾斜面の交わる部分に取付ける材で、出隅に取付けるものを隅木、入隅に取付けるものを谷木とよびます。

垂木(たるき)
屋根勾配にしたがって、棟木から母屋・軒桁に向けて架け渡し、野地板を受ける角材。通常、450mm間隔で設置します。

継手(つぎて)
木材の加工において2つの材料を接合させる時に、一直線につなぐ加工方法。また、その接合箇所のことです。

吊木・釣木(つりぎ)
天井などを吊る為に用いる材で、上部は小屋梁・床梁(床を支えている梁)などに固定した釣木受けにとりつけます。

胴差し(どうさし)
木造住宅の構造材で、上階と下階の間に水平に入れる部材。各管柱をつなぎ上階の床を支える梁を受けます。

通し柱(とうしばしら)
柱の一種。2階以上の木造建築の柱のうち、一本で土台から軒まで通っている柱で、通常は建物の四隅など構造上重要な位置に使われる柱のことです。

胴縁(どうぶち)
羽目板やボードを取付けるための材。「横胴縁」は柱や間柱に水平に取付け、「たて胴縁」は梁や土台に垂直に取付けます。

土台(どだい)
柱を支え、荷重を基礎に伝える部材。基礎の上にアンカーボルトで固定されます。腐蝕に強い桧やヒバなどが用いられます。

貫(ぬき)
柱や束を貫いて固定する薄くて幅の狭い板材で、真壁造りに使用されます。柱を貫通させるものと、柱ごとに差し込むものがあります。

軒桁(のきげた)
外壁の頂部にあって、軒の下に渡される横架材。母屋の一種で垂木を受ける役割を持っています。

野地板(のじいた)
屋根工事の下地板のこと。垂木の上に直接打ち付けるもの。廊下、縁側などでは、野地板をそのまま天井仕上げとすることもあります。

登り梁(のぼりばり)
水平にではなく、屋根の勾配などに沿って登るように設けられた梁。斜め天井などにおいて、梁をみせたくない場所などに用いられます。

柱(はしら)
屋根や床の荷重を支え、土台などへ伝えるための垂直の部材。梁とともに構造上最も重要な部材です。

鼻隠し(はなかくし)
垂木の鼻の木口を隠すために取付ける板。材質は木・金属成形版・プラスチックなどがあります。

破風板(はふいた)
垂木・母屋・桁の鼻(部材の先端部)を隠すために取付ける板。破風板によって、屋根の妻側(棟の両端部)の形が決まります。

羽目板(はめいた)
外壁・内壁に用いる平坦に張った板。板の張り方で竪(縦)に並べて張るものを「竪羽目」・横に並べて張るものを「横羽目」と呼びます。

梁(はり)
小屋組や床組を支える水平な部材。柱と柱を繋ぐ梁を大梁、主に大梁と大梁を繋ぐ梁を小梁と呼びます。

梁せい(はりせい)
梁の下面から上面までの高さのこと。幅のことは梁幅と呼びます。樹種・梁間(スパン)などによって、必要な梁の寸法が決まります。

梁間(はりま)
梁を支える両側の柱の中心間の距離のこと。この距離に応じて梁の寸法や材質が決まります。=「スパン」

火打(ひうち)
土台や梁の変形を防ぐ為に、直角に交わる角の部分(隅角部)、T字に接合する部分に斜めに取付ける補強材。通常は角材を用いますが、板類を用いることもあります。

まぐさ・窓台(まぐさ・まどだい)
出入口、窓などの開口部の上下に水平に設ける部材で、上部にありその上部の壁を支えるものを「まぐさ」、下部にあり窓の下枠を受けるものを「窓台」と呼びます。

間柱(まばしら)
柱の一種。柱と柱の間にあって、内・外壁下地のための柱で上の階の荷重を負担しないもの。通常、柱の半分もしくは3分の1の厚さのものを使用。

棟木(むなぎ)
棟(小屋の頂部)に取付ける横木。両側からの垂木を受けます。棟木を取付けることを棟上げといい、そのための儀式を上棟式と呼びます。

棟(むね)
屋根の頂部のこと。一般に屋根の傾斜面と傾斜面の合わさった部分で、水平のものを棟、傾斜面の方向が変わり、斜めになる部分を隅棟といいます。

木造軸組工法(もくぞうじくぐみこうほう)
日本で古くから発達してきた伝統工法を簡略化・発展させた木造住宅の建て方。土台・柱・梁・桁・筋交などの軸組(骨組み)で構成されます。木造の他の工法に比べてプランニングの自由度が高いです。

母屋(もや)
棟木と平行に取付け、垂木を支える水平部材。束、もしくは登り梁で受けます。90mm角程度の材を900mm間隔程度で設置します。

屋根の用語

アスファルトシングル(あすふぁるとしんぐる)
アスファルトルーフィングを切断して加工した屋根の仕上材。重ねて貼っていくため、雨水が入らないよう一定以上の屋根勾配である事が必要です。

アスファルトフェルト(あすふぁるとふぇると)
フェルトにアスファルトを浸透させた防水材料。屋根・外壁などの防水に使用されます。

アスファルトルーフィング(あすふぁるとるーふぃんぐ)
アスファルトを浸透させたフェルトの両面にさらにアスファルトを塗付し、その上に砂状の粘着防止材を散布した防水材料。屋根・外壁などの防水、および屋根材に使用されます。

雨樋(あまとい)
屋根から伝わる雨水をうけて、地上へ流すための樋。軒先に付けるものを軒樋(のきどい)、その雨水をまとめて地上まで流す樋を竪樋(たてどい)と呼びます。

入母屋屋根(いりもややね)
屋根形式の一つ。切妻屋根の妻側に屋根下部から途中まで寄棟屋根のように屋根を架けたもの。和風で高級感のある外観になります。

片流れ屋根(かたながれやね)
屋根形式の一つ。片方に全面的に傾斜している屋根。簡易な建物(物置など)にも利用されます。

カラー鉄板(からーてっぱん)
鉄板にサビ止め加工を施した金属製の屋根の仕上材。軽量なうえ耐水・不燃・加工性に優れており、色も豊富。断熱・遮音性に劣りますが、断熱材を使用すること等で補えます。

ガリバリウム鋼板(がりばりうむこうはん)
鋼板の両面にメッキ加工した金属製の屋根の仕上材。耐久性があり、メンテナンスも容易。外壁に使われることもあります。

瓦(かわら)
粘土を焼いて造った屋根の仕上材。最近では、粘土瓦だけではなく、セメント瓦、金属瓦などもあります。粘土瓦は、生産地によって瓦の色が異なります。

切妻屋根(きりづまやね)
屋根形式の一つ。本を半分開いて伏せたような形の屋根。最も一般的に用いられます。

金属板(きんぞくばん)
金属製の屋根の仕上材。カラー鉄板やガリバリウム鋼板などがあります。

こけらぶき(こけらぶき)
大きさ約25×15cmくらいの薄い柿板(こけらいた)と呼ばれる板を何層にも重ねて張って屋根を仕上げること。屋根下地としても用いられます。

越屋根(こしやね)
屋根形式の一つ。切妻屋根の中央の一部を上に持ち上げたような屋根。立ち上がり部分を利用して、換気、採光をとることができます。

差しかけ屋根(さしかけやね)
屋根形式の一つ。1階部が2階部より広い場合、2階部の外壁に接して設けられた片流れ屋根を指します。=「下屋(げや)」

シート防水(しーとぼうすい)
延性に富んだプラスチックまたは合成ゴムシートを張り付けた防水工法。工期が短く、下地の亀裂に強く、耐候性が良いなどの特徴があります。屋根・外壁などの防水に使用されます。

しころ屋根(しころやね)
屋根形式の一つ。寄棟屋根の上に切妻屋根を乗せたような屋根。外観上入母屋屋根に似ています。=「錣庇(しころびさし)」

スレート瓦(すれーとがわら)
セメントに石綿を混ぜて高圧プレスした屋根の仕上材。強度・弾力性があり、大型や波形の板ができます。現在では粉塵公害を考慮し、無石綿繊維を使うのが主流です。

耐水性合板(たいすいせいごうはん)
耐水性の高い合板。フェノール樹脂接着剤などの耐水性のよい接着剤を使用しているため、屋根の下地板などに用いられます。

天然スレート瓦(てんねんすれーとがわら)
粘板岩(玄昌石など)を層に沿って薄い板状に加工した屋根の仕上材。天然石独特の味わいの深い質感がありますが、高価です。

銅板葺(どうばんぶき)
銅板を用いた金属製の屋根の仕上材。当初は銅の色で光沢がありますが、長い年月をかけて緑青色に変化し、渋味を増します。

のこぎり屋根(のこぎりやね)
屋根形式の一つ。のこぎりの歯の形をした屋根。歯形の垂直な部分で採光できるため面積の大きな工場などに用いられます。

はかま腰屋根(はかまごしやね)
屋根形式の一つ。切妻屋根の妻側に屋根上部から途中まで寄棟屋根のように屋根を架けたもの。=「隅切」=「半切妻」

バタフライ屋根(ばたふらいやね)
屋根形式の一つ。切妻屋根の形を逆にしV字形にしたもの。切妻屋根の棟が逆になり、谷になった形をしています。

方形屋根(ほうぎょうやね)
屋根形式の一つ。一つの頂点から四方あるいは八方に向かって同じ角度で傾斜した屋根。平面が正方形、八角形の建物に見られ、社寺建築に用いられる例が多い。

防水紙(ぼうすいし)
屋根・外壁などの防水の為、下地に張る防水材。アスファルトルーフィング・アスファルトフェルトなどがあります。

招き屋根(まねきやね)
屋根形式の一つ。切妻屋根の片面が短く片面が長いもの。片側の壁が高くなるのでロフトが設けやすいです。

屋根勾配(やねこうばい)
屋根の傾きを表す角度のこと。例えば1尺(約30cm)の距離で3寸(約9cm)登る勾配を3寸勾配(3/10)などと呼びます。

屋根葺材(やねふきざい)
屋根の仕上材。屋根を覆うことを「屋根を葺く」と呼び、そのための材料を屋根葺材と呼んでいます。

雪止め(ゆきどめ)
屋根の上につもった雪が急にすべり落ちるのを防ぐために設ける部材。突起状のものが一般的。屋根が積雪の重量に耐えられるよう、注意が必要です。

寄棟屋根(よせむねやね)
屋根形式の一つ。四方に向かって傾斜した屋根で、上方に棟があるもの。住宅に多く用いられます。

陸屋根(ろくやね)
屋根形式の一つ。水平またはほとんど勾配がない屋根。一般に、鉄筋コンクリート造建築に用いられ、屋上の利用が可能です。

わら葺(わらぶき)
茅(かや)・葭(よし)などの草を大量に積み重ねて仕上げた屋根。麦わら・稲わらを混ぜることもあります。

床下地の用語

荒床(あらゆか)
畳などを敷く際、あらかじめ下に張る合板などの板床。フローリングなどの下地の場合は捨床と呼ばれます。

アンダーフェルト(あんだーふぇると)
じゅうたんを敷く際、下に敷くフェルトのクッション材。マンションなどではコンクリート下地の上に直にこれを敷いていることが多くあります。

敷とろ(しきとろ)
接着のためのモルタルのこと。石・タイル・レンガなどを貼る際に、あらかじめ下地に塗ります。=「敷モルタル」

敷モルタル(しきもるたる)
接着のためのモルタルのこと。石・タイル・レンガなどを貼る際に、あらかじめ下地に塗ります。=「敷とろ」

捨床(すてゆか)
フローリングなどを張る際、あらかじめ下に張る合板などの板床。平らに仕上げる為、仕上げ材を張る方向に対して直角あるいは斜めに張ります。

壁下地の用語

木摺り下地(きずりしたじ)
木ずりと呼ばれる幅の狭い板を上下約5mmの間隔で水平に間柱に打ち付けた下地。主に塗壁の下地として用いられ、木ずりに直接塗る場合と、ラス下地を組む場合があります。

合板(ごうはん)
1~3mmの単板(ベニヤ)を何枚も積み重ねて接着して造った板材。耐水性の程度、板表面の程度、ホルムアルデヒド含有量などで分類されています。

小舞下地(こまいしたじ)
細い竹や貫を小舞縄と呼ばれる縄で、縦横に組んで固定した塗壁の下地。現在、小舞下地を組める職人は少なくなり、稀少な下地です。

石膏ボード(せっこうぼーど)
石膏の両面に難燃処理した紙を貼ってある板材。不燃材料であり、壁・天井の下地に幅広く使用されています。=「プラスターボード」

パーティクルボード(ぱーてぃくるぼーど)
木材の残材・廃材など細かく切削した木片に合成樹脂接着剤を加え、成形した板。内部の床・壁の下地や、構造用合板、家具材として広く使用されます。

プラスターボード(ぷらすたーぼーど)
石膏の両面に難燃処理した紙を貼ってある板材。不燃材料であり、壁・天井の下地に幅広く使用されています。=「石膏ボード」

木れんが(もくれんが)
コンクリート面に後から木材などを取付けるための下地材。あらかじめ型枠の内面に木片を打ち付けて、コンクリートに打ち込みます。

ラス下地(らすしたじ)
ラスと呼ばれる金属製の金網を張った下地。合板等の下地板の上に防水紙を貼り、その上にラスを張ってモルタルなどを塗ります。

ラスボード(らすぼーど)
多数の窪みを設けた石膏ボード。漆喰やモルタルなどの塗りものの下地に多く用いられます。

天井下地の用語

野縁・板野縁(のぶち・いたのぶち)
天井板などを張るための下地の骨組となる細長い角材。吊木にとりつけます。また角材でなく板材を用いた野縁を板野縁と呼びます。

野縁受け(のぶちうけ)
野縁を支える細長い下地材のこと。木製、金属製のものがあります。

フレキシブルボード(ふれきしぶるぼーど)
曲げ強度や加工性に優れ、防火・防音・防湿性に富む板材。石綿スレート板の一つ。壁・天井の、下地だけではなく仕上材としても用いられます。

防水の用語

アスファルト防水(あすふぁるとぼうすい)
アスファルトルーフィング・アスファルトフェルトなどを数枚重ねて防水層を構成する防水工法。屋根・外壁などの防水に多く用いられます。

ウレタン防水(うれたんぼうすい)
コンクリート打ち放し仕上げなどに液状のウレタンを塗布する防水工法。継ぎ目がでないため防水性・美観に優れています。浴室の防水にも使われます。

塗膜防水(とまくぼうすい)
防水材をスプレーまたは刷毛で数回塗重ねてゆく防水工法。下地精度の高さが必要です。地下室の壁などに適しています。

室内の造作の用語

洗い丸太(あらいまるた)
銘木の一種。丸太の皮をはぎ、背割りを施して川砂で磨いて仕上げます。床柱などに使われます。=「磨き丸太」

板目(いため)
板において木目が山形や波形など不規則に現れている面。年輪の外周に対して接するような方向に切って得られ、ねじれや反りが大きいが幅広の板がとれます。

ウォークインクローゼット(うぉーくいんくろーぜっと)
寝室などに設けられ、衣類を収納するための洋風の納戸で、人が中を歩けるほどの広さを確保したもの。

縁側(えんがわ)
座敷等の外回りに通路として設けた部分。居室の採光を調節します。また庭と室内とを結ぶ重要な接点です。

置き床(おきどこ)
床の間の形式の一つ。床の間を設ける余地が無い場合に畳の上に置かれるもの。置き型なので、どこにでも自由に配置できます。=「付け床」

押入(おしいれ)
主として、寝具を収納する場所。押入が外壁に接している場合には、断熱材を入れるなど、結露防止の工夫が必要です。

落し掛け(おとしがけ)
床の間の小壁の下に取付ける化粧材。皮付きの丸太や竹を用いられることもあります。

鏡板(かがみいた)
腰壁、扉、天井などの枠や額縁の中にはめ込んである表面が平滑な一枚板。もしくは一枚板でなくても継目の明らかでないものをいいます。

額縁(がくぶち)
窓・出入り口とその周囲の壁仕上材との接する部分を、見切る(区切る)ために取付ける角材。一般に窓枠・ドア枠に取付けます。

笠木(かさぎ)
塀や独立した壁の上部に取付ける板状・笠状の部材。階段の手すり状の壁の上部や腰壁の上部に取付ける部材のことも言います。

火灯窓(かとうまど)
窓の形式の一つ。上部が曲線、あるいは炎の形の窓。寺院などの窓に用います。=「華頭窓」=「源氏窓」

鴨居(かもい)
床に敷かれた敷居と対になって、障子や襖などを開閉する化粧材。開閉のガイドとなる溝が設けられるのが一般的です。

くつずり(くつずり)
ドア枠の床面の部分。引き戸の場合の敷居に相当します。細かな段差を避けるため、最近では設けないことも多いです。

クローゼット(くろーぜっと)
寝室などに設けられ、衣類を収納するための洋風の納戸。人が中を歩けるほどの広さを確保したものを「ウォークインクローゼット」と呼びます。

蹴込み床(けこみどこ)
床の間の一つで略式なもの。床框の代りに床板と畳寄せの間に蹴込み板をいれたもの。蹴込み板の代りに竹や半割りの丸木を用いることもあります。

化粧材(けしょうざい)
目に見える仕上がりの部分に用いられている部材。構造材・下地材に対して、仕上げがなされている材のことをいいます。

化粧柱(けしょうばしら)
壁の中に隠れずに、表に見えてくる柱。柱を見せる真壁・真壁造りにおいては、ほとんどの柱が化粧柱となります。

地板(じいた)
和室において畳などと平らに張られた床板。箪笥などを置く場所に使用します。

敷居(しきい)
上部にある鴨居と対になって、障子や襖などを開閉する化粧材。その上に開閉のガイドとなる溝、レールなどをつけます。

下地窓(したじまど)
窓の形式の一つ。小舞下地をそのまま現わして窓としたもの。主に茶室に用いられます。=「塗り残し窓」=「塗りさし窓」

地袋(じぶくろ)
床に接して設けられる扉または戸のついた造り付けの戸棚。一般に、床脇の床に接して設けられますが、意匠によっては省略されることもあります。

絞り丸太(しぼりまるた)
銘木の一種。磨き丸太のなかでも肌の美しさが珍重されたものです。肌を人工的に作ったものもあります。床柱などに使われます。

書院(しょいん)
採光の為、縁側に張り出してつけたスペース。もともと読み書きをするための場所で、今では意匠的な意味で設けられます。

書院造り(しょいんづくり)
武士や僧侶の住宅として作られた純和風の住宅様式。主要な部屋に、床の間や書院棚、書院、帳台構、上段の間の設置されている等の特色があります。

スキップフロア(すきっぷふろあ)
上下の階を半階ずつ意識的にずらしてもうけた床のこと。中二階などができ、空間的な変化が楽しめます。

数寄屋造り・数寄屋(すきやづくり・すきや)
茶室建築の手法を取り入れた住宅様式。普通、あまり装飾を施さず、塗装しない木材・皮付の柱を使用する等の特色があります。

背割り(せわり)
柱などにあらかじめ設けた樹心に達する割れ目。乾燥によってほかの部分が割れることを防ぎます。

ぞうきんずり(ぞうきんずり)
主に床板と壁の接する部分に取付ける部材。ほうきや雑巾が壁に当たるのを防ぐため、ほうきずり・雑巾留めとも呼ばれます。

造作(ぞうさく)
敷居・鴨居・棚や戸棚・床の間などの仕上げ工事の総称。また、手間をかけて造ることをいいます。

造作材(ぞうさくざい)
敷居・鴨居・棚や戸棚・床の間など、内装の仕上げ部分に用いられる木材。

畳寄せ(たたみよせ)
真壁造りにおいて壁と畳の間に生じるすき間をふさぐ部材。畳と同じ高さに取付けます。

違い棚(ちがいだな)
床脇に設ける2枚の棚板を段違いに取付けた飾り棚。床の間のある方を上段とするのが一般的です。

ちり(ちり)
柱と壁や、壁と窓枠が接する部分にできる面のずれのこと。また、真壁・真壁造りにおける、柱面と壁面との距離のことをいいます。

付け鴨居(つけかもい)
障子や襖のない壁に、鴨居と同じ高さに取付ける装飾的な化粧材。長押をつける場合は必ず取付けます。

つのがら(つのがら)
窓・出入り口などの枠の角の部分の形状の一つ。縦枠もしくは横枠がはみ出た状態で、仕上げることです。

天袋(てんぶくろ)
天井に接して設けられる扉または戸のついた造り付けの戸棚。一般に、床脇の天井に接して設けられますが、意匠によっては省略されることもあります。

床・床の間(とこ・とこのま)
床を一段高くして、置物・花瓶などを飾り、正面の壁に書画などを掛ける装飾空間。日本建築では座敷に設けます。

床板(とこいた)
床の間の床に張る板。板にはマツ・ケヤキ・クスなどの杢板が使用されます。

床框(とこがまち)
床の間の立ち上がりに設ける化粧材。蝋(ろう)色うるし塗りが最上級で、角材・丸材いずれも使用します。

床柱(とこばしら)
床の間と床脇の境い目に立つ化粧柱。スギの絞り丸太や紫檀(したん)などの高級材の角柱や皮付きなどの銘木が多く用いられます。

床脇(とこわき)
床の間の隣の部分。上部の天袋、床面の地袋、および違い棚で構成され、床の間・書院と共に設けるのが正式です。

戸袋(とぶくろ)
引き戸や雨戸などを開放するために、窓・出入口に隣接する壁面に戸を収納する場所です。

長押(なげし)
部屋の四周に張り巡らせる装飾的な化粧材。鴨居・付け鴨居の上に取付けます。長押により室内が格式ばって演出されます。

ぬれ縁(ぬれえん)
建物の外部に設けた雨ざらしの縁側。また数寄屋造りの建物などに独特の趣を添えることにもなります。

はっかけ(はっかけ)
柱や窓枠などの部材の厚さを見せないようにする仕上げ方。正面から見ると柱や枠が線のように細く見えるように、表面を削り取って、漆喰などを塗ります。

巾木・幅木(はばき)
壁と床の接する部分に取付ける6~10cm程度の幅の板材。この部分は汚れやすく、破損しやすい場所なので、壁面の保護をする目的で設けます。

びわ床(びわどこ)
床の間の形式の一つ。床框より一段上がった段板のある床の間。ここにびわ(琵琶)を置くのでこの名がつきました。=「だるま床」=「鎧(よろい)床」

袋床(ふくろどこ)
床の間の形式の一つ。床の間の前面の一方または両方に袖壁を設け、下地窓をつけたりして、床の間全部を開放としないもの。主に茶室に用いられます。

踏込み床(ふみこみどこ)
床の間の形式の一つ。床框を使わず、畳面と同じ高さに地板をはった、ややくだけた感じの床の間です。=「ふんごみ床」=「ふんごみ」

洞床(ほらどこ)
床の間の形式の一つ。床の間の内部や天井全部を塗り仕上げとし、柱や回り縁などは見せず、丸みをつけて塗り込んである床の間のことをいいます。

本床(ほんどこ)
床の間の形式の一つで最も正式なもの。床の一部を一段高くして、畳などを敷き、前方には床框をつけ、上部に落し掛け、上を小壁とします。

幕板(まくいた)
横長方向に取付けた幅広の板。例えば、床の間の上部に落し掛けのように取付けます。また、吊り戸棚などと天井との間をふさぐ為に用います。

柾目(まさめ)
板において木目が平行に近い縦線に見える面。年輪の外周から中心に向かって切って得られ、ねじれがすくなく高価な板です。

回り縁(まわりぶち)
天井と壁の接する部分に取付ける細い角材。天井材と壁材を見切る(区切る)為に部屋の四周に張り巡らせます。

磨き丸太(みがきまるた)
銘木の一種。丸太の皮をはぎ、背割りを施して川砂で磨いて仕上げます。床柱などに使われます。=「洗い丸太」

無目(むめ)
壁の開口部の上部に取付け、障子や襖のための溝が彫られていない化粧材。皮付き丸太や竹が用いられることもあります。

銘木・名木(めいぼく)
優れた名のある木のこと。高級な造作材のことで、樹齢200年以上の丸太から取られた優良材も含みます。床柱などに使われます。

面取(めんとり)
建築室内の仕上部材の出隅(角が出て尖っている部分)を削り取って面を作ること。ほんの少し削る「糸面取り」や大きく削る「大面取り」などがあります。

杢板(もくいた)
木目の乱れや節などが装飾的に美しく、面白い紋様となって現れている板。樹種としてはケヤキ・カエデ・ナラ・カシなどがあります。

木目(もくめ)
年輪など、木材の表面に現れている様々な模様。=「木理」

木理(もくり)
年輪など、木材の表面に現れている様々な模様。=「木目」

欄間(らんま)
採光通風および意匠上のために鴨居の上などに設ける開口部。小壁の一部に格子、組子、透かし彫、障子等をはめ込んだものもあります。

内壁の用語

小壁(こかべ)
天井から30~50cmくらいまでの高さの壁のこと。一般に、天井から鴨居・長押までの壁のことを呼び、腰壁がある場合は、その上の壁のことを呼びます。

腰壁(こしかべ)
床から腰ぐらいまでの高さの部分の壁のこと。壁の上下で仕上げが異なる場合などに、区別するためにこう呼びます。

袖壁(そでかべ)
柱・壁から垂直に張り出した幅の狭い壁のこと。目隠しのために冷蔵庫の横や、防火のために外壁に設けられることがあります。

天井の用語

掛込み天井(かけこみてんじょう)
天井形状の一つ。天井の一部が低く平らに、一部が斜めに張られているもの。最も和風的で、特に茶室などに用いられ、演出効果が高いです。

組天井(くみてんじょう)
上階の床裏・屋根裏に骨組みを組んで吊り下げて作る天井。天井裏に配線や配管を通しやすく、埋込み型の照明器具(ダウンライト等)や空調機器の取付けが容易です。

腰折れ天井(こしおれてんじょう)
天井形状の一つ。天井の中央部分が水平で両脇に向かって斜めに傾斜した形状。室内に変化をもたせた洋室などに用いられます。

直天井(じかてんじょう)
上階の床裏・屋根裏に直接仕上材を取付けた天井。天井裏の空間があまりとれないため、埋込み型の照明器具(ダウンライト等)や空調機器の取付けには不向きです。

斜め天井(ななめてんじょう)
天井形状の一つ。天井全体を傾斜させるもの。室内に変化を与えて、広々とした感じをもたせることができるます。屋根の勾配に合わせて天井を張ることが多くあります。

舟底天井(ふなぞこてんじょう)
天井形状の一つ。船の底を逆さま(逆V字)にした形状の天井。狭い室内を広く落ち着いた室内として、演出することができます。

屋形天井(やかたてんじょう)
天井形状の一つ。船の底を逆さま(逆V字)にした形状の天井。舟底天井よりも勾配が強いものをいいます。

陸天井(ろくてんじょう)
天井形状の一つ。最も一般的に用いられる、水平に平らな天井。落ち着いた雰囲気を醸し出します。

浴室の用語

埋込み型(うめこみがた)
浴槽が、周囲の壁と一体となって埋込まれているように見えるタイプ。最近は、浴室の床より一段落とし込んで浴槽を設置することが多くなってきています。

エプロン(えぷろん)
浴槽の外側の立ち上がり部分(またぎ込み部分)で、浴槽と同じ材質のもの。一面のみ、二面、三面のタイプがあります。

在来工法(ざいらいこうほう)
浴室回りに防水をした上で、タイルなどで床・壁を仕上げる工法。湿式工法ともいわれます。浴室内のレイアウトなどの自由度が高く、オリジナルの浴室も出来ます。

システム工法(しすてむこうほう)
壁・床・天井を工場で製作し、現場では組み立てるだけの工法。在来工法と比べて工期が短く、保温性、耐久性、防水性に優れています。

据置型(すえおきがた)
浴槽が、壁に埋込まれずに、床の上に置いてあるタイプ。浴室の内装が終わってから最後に浴槽を据え置くため、浴槽の交換が容易です。

ハーフユニット(はーふゆにっと)
浴槽から下半分だけのユニットバス。浴槽、床、腰の高さまでの壁が一体になっているもの。床への防水性を考慮したもので、浴槽より上の壁及び天井の仕上げは自由にできます。

ユニットバス(ゆにっとばす)
システム工法で作る浴室のこと。乾式工法ともいわれます。浴槽・床・壁・天井・ドアがユニット化されています。洗面ボウル・便器が組み込まれているものもあります。

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