【緊急追加】 欧州のクリスマスマーケット・ペルピニャン編
今回、実は急遽なのですが、フランスのクリスマスマーケットに行ける機会ができたので、行きたてほやほやの情報をお届けしたく、急遽クリスマスマーケット記事をもう一つ、書かせていただくことになりました。
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欧州のクリスマスマーケット・ペルピニャン編
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さて今回は、フランスのペルピニャン(Perpignan)編です。
こじんまりとした小さな町ですが、遡るとローマ時代から存在するという長い歴史のある町です。
この地域は、中世の時代からフランス領になったりスペイン領になったり、またフランス領になったり…という何度も大きな変遷を経てきた経緯があります。現在では「フランス領カタルーニア」と呼ばれ、昔からの料理や習慣、風習など文化的な面ではスペインのカタルーニア地方と共通なものも多いですが、現在はほぼフランス語しか通じませんでした。
さて、スペインとフランスの国境にそびえるピレネー山脈を越えると、そこはもうフランスでした。
<ちょっと白い頂上になっているのがピレネー山脈>
バルセロナから高速道路で3時間ちょっと走るとフランス国境を越えられます。現在はユーロ圏となっているため、通常は特に国境では何のチェックもありません。フランス側とスペイン側に、何かあった時のためにそれぞれの警察の詰め所があるだけでした。
ペルピニャンの見どころ
ペルピニャンの町の中心部、旧市街は昔の雰囲気が残る石畳や当時からの建物も十分現役で活躍中でした。
<バルコニーの欄干はすごく古いけれど、とてもきれい>
ピレネー山脈に近いこともあり冬はかなり寒くなるようです。面した窓のしっかりとした木製の鎧戸はカラフルで大変可愛く見えました。フランスらしさを感じたのは、細かい装飾などのディテールが繊細で精巧なこと。小さな取手の一つ一つまで細かく枝や葉を模したものが見られて、「元はお金持ちの家だったのかな?」などと想像が膨らみます。
<キレイに保存されている中世っぽい建物も現役の店舗!>
ペルピニャンの旧市街地での見どころは、こうした街並みのほかにも「サン・ジャン・バティスト大聖堂」、13世紀にたてられた「マヨルカ王国の宮殿」などがありました。こじんまりとした町で、ちょっと歩けば全部回れたので大変便利でした。
ちなみにこの町の近郊にはクリスマス時期だけ開催する「クリスマスの村」というテーマパークもあるそうです。
<この日は大聖堂前でワインの試飲パーティー?司祭もさんもがっつり飲んでました>
ペルピニャンのクリスマスマーケット
ペルピニャンのクリスマスマーケットを三つ見回ってきました。
運河沿いのクリスマスマーケットと、大通りの公園でのクリスマスマーケット、そして市役所近くのマーケットを駆け足で回ってきました。
公園のマーケットではビールやワイン、地元の豚肉料理やソーセージ、ご当地バーガーといった、主に飲食の屋台でちょっと割高感がありました。
<夜がメインなのか、お昼は閉まっているお店も多かったです>
市役所近くのマーケットは、カフェテリアのテラス席の合間を縫って、地元のチーズやパン、クリスマスっぽいお菓子などが売られていました。後ろには野菜なども売っていたので、こちらは普段の週末に立つマーケットのクリスマス版?という感じでした。
<牡蠣とシャンパンの屋台もありました>
そして、運河沿いにクリスマスの屋台の赤い小屋が並んだ場所が、ペルピニャンの一番メインでした。
マーケット自体は20数件とそんなに規模は大きくありませんが、昼間でも夕方でもものすごい人通りでした。
<写真映えもする、素敵なスポットです>
こちらの屋台では、小さなクリスマス飾りや手工芸品、チーズやワイン、クレープやワッフルなどが売られていました。
その中でも一番多かったのがホットワインの屋台です。
<奥の銅鍋に蛇口がついていて熱々が出てきます。一杯4€也>
お店のウィンドウにはそれぞれの趣向を凝らしたクリスマス飾り、さらに町のいたるところではクリスマスの音楽を奏でるグループがいたり、クリスマスらしいイベントや呼び込みをしていたり・・・と大変賑やかでした。
<町の有志の楽団。構成年齢がかなり高いが迫力!>
<ここでもカタルーニアのカガティオが叩かれていました>
そして、こペルピニャンのクリスマスのナシミエント(イエス生誕のフィギュア)でスペインと違っていたのは、25日前には赤ちゃんイエスがまだ飾られていない、ということです。イエスの生誕の時間に合わせて現れるんだそうです。
<見た当初は「イエスがいない!盗まれちゃった?」と思いました>
実は、スペインでは今年12月に入ってから、とある小さな村に飾られていたナシミエントの赤ちゃんイエスが盗まれて、身代金が要求される、というショッキングな事件があったのです。(オチとしては、犯行声明の動画で足が付き、既に犯人は早々に逮捕されています。)信心深い人が多いスペインですが、これまで無かったこのような不道徳な事件が起こったと、連日報道されてショックを受けている人が多かったようです。
さて、ペルピニャンのクリスマスマーケットについて今回はかなり写真も多めにご紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?ちなみにペルピニャンのクリスマス期間はスペインと同様に翌年1月6日まで飛び石休日のようです。
今回は急に行くチャンスができたため、写真も直近リアルタイムのものをご紹介してみました。年末のお忙しい中、ちょっとした息抜きになれば幸いです。
また今後も、欧州ならではのエピソードや不動産関連・建築にかかわる情報をブログとメルマガで、引き続きレポートさせていただく予定です。今後も写真など多めに載せていきますので、ご興味がありましたら引き続きお立ち寄りください。
それでは今度こそ、来年のメルマガとブログでまたお会いできればうれしいです。
願わくばご一緒に、来年が良い年でありますように・・・。
Hope we will have wonderful new year 2024 togather!
Espero que tendremos muy buen año 2024 juntos!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。