地中海の小さな町から、こんにちは。ガイアフィールドの、一番遠隔地からのリモート社員・森口と申します。

今年も、日本・欧州の不動産事情やトレンドなども交えた、ガイアフィールドならではのオリジナルな情報をお届けします。

 

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意外に重要!おうちの照明について今一度考えてみる

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ブログキャッチ

 

家を建てる時、家を選ぶ時、家をリフォームする時、たくさんの大切なポイントがあります。

大切な人生を家族と一緒に過ごす場所として、広さや間取り、設備や性能、更には使い勝手や防災面など、注意したい部分がたくさんありますので、そんな中でなかなか照明部分までは力が及ばないことも・・・。

でも、家における照明って、是非考えて欲しいポイントでもあるのです!

ということで、今回は、家の照明についてざっくりとお話しさせていただきます。

 

■ 家の照明ってどんなものがあるの?

ブログ1-1<照明、と言っても多彩です!>

 

家の照明は、場所や用途によって変わります。

天井に直接設置する「シーリングライト」は、高い位置から照らすので部屋全体を明るくすることができます。

そして天井から吊り下げる形で設置する「ペンダントライト」は、ダイニングスペースの食卓テーブルに合わせることが多いです。一方、天井に埋め込む形で設置される「ダウンライト」は、光の印影でだけで雰囲気を演出し、空間をすっきりとした印象にまとめます。その部屋に合わせて単体遣いで絵画を照らしたり、複数を等間隔遣いでメインの照明として活かしたり、使い方次第で印象が変わります。同様に「スポットライト」も絵画や花瓶、アート作品などをピンポイントで照らしたりするだけではなく、壁素材の質感を見せてみたり、複数遣いで部屋の雰囲気をコントラストが効いた空間に演出することも。複数のスポットライトが最初から組み合わさったものなどは、一つ付けるだけで簡単にそうした効果を演出できます。

壁面に直接設置する「ブラケットライト」は、玄関や狭い部分などにやわらかい光を演出することができます。特に、スペース的に置き型のライトが置けない場所などには、ブラケットライトで雰囲気のある演出が可能になります。

小さい隙間や天井の隙間などに配する「間接照明」は夜の部屋の雰囲気を決めるものとなります。ライト自体は直接目に入らなくても、ふんわりとした雰囲気を作るのに適しています。様々なライトで後付けも可能ですが、ある程度計画的に配しておくと家全体のイメージをスマートに演出できます。

足元を照らす目的で設置する「フットライト」は、廊下や階段だけではなく、部屋の出入り口に設置しておくことで防災にも役立つことがあります。人勧センサーなどの機能が付いたものは特に、防災だけでなく介護や普段の生活の中でも役立つことが間違いないでしょう。ただ、照らしたい場所にコンセントがあるかはわからないため、新築時には是非とも最初から計画して設置することをお勧めします。

 

■ 照明の与える心理的作用がある!

ブログ2-1<照明によって人間関係や疲れに影響が!>

 

「明るければいいんでしょ?」と思われがちな照明ですが、照明の色温度や明るさは、人間の心理状態や行動に大きな影響を与えます。「居心地の良い家」は照明で作れる!と言っても過言ではありません。

照明の色温度は、光の色合いを示す尺度となっており、暖色系(低い色温度)はリラックスや安心感をもたらし、寒色系(高い色温度)は覚醒感や活動的な気分に影響しているそうです。 

オレンジや赤みを帯びた「暖色系の効果」は、くつろぎや安らぎを感じさせるため、家族の集まる居間やダイニング、そしてレストランなどの居心地の良い空間演出に適しています。 

一方、青白い光の「寒色系の効果」としては、清潔感や緊張感を与えると言われています。倉庫や駅構内などにも使われていますし、はっきりものを見せたい場所などに使われていることが多いです。オフィスや作業環境での集中力を高める効果があると言われていますが、過度にその環境にいると疲れを感じることもあるため、注意も必要です。 

また調整照明の明るさ(照度)は、空間の雰囲気や快適さに影響を与えます。高照度の白い光は快適ですが、低照度では陰気な印象を与えることがあります。 

そして前述のような照明の種類や配置・強さを工夫することで、空間の圧迫感を軽減し、開放感や高級感を演出することもできます。 

・・・こうした照明の使い方を知っておくと、疲労感の改善や、円滑な夫婦仲・家族仲にも役立てることができそうです。

 

■ ここまで進んでる!最新の照明

 

人感センサーやリモコン調光などは既に日常的に使われています。

近年はIoT技術を活用したスマート家電の発達もあり、照明器具にもインターネット連携した商品も増えてきています。

様々な機能が複合して最近注目なのは、先ほども説明した「シーリングライト」です。

リモコン操作で調光や調色ができる商品が増えているほか、空気を循環させるためのファンだけではなくなんと小型の「冷房機能」が付いたものも出てきました。また、WIFIで連携したプロジェクターやBluetoothのスピーカーを内蔵したタイプなど、多種多様な商品が次々と発売されています。

ブログ3-1プロジェクター内臓のシーリングライトの一例

照明だけではなく、そのほかの機能が付いているものは、昨今の断捨離やミニマリズムにも大きく影響を受けているようです。一例に、無機質インテリアなどに代表されるシンプルな部屋には、プロジェクター付きの細かく調光できるシーリングライトによって「テレビなし、スタンド照明なし」といったこれまでの部屋の概念を覆したインテリアも実現しています。

さて、今回はざっくりと「照明関連」についてお話してみましたが、いかがでしたか?

照明一つが夫婦仲や家族仲に影響する…と言われるとちょっとドキドキするかもしれませんが、例えばダイニングテーブルに配した暖色系のペンダントライトひとつで、夕食時の料理がおいしそうに見えたりリラックスして話がはずんだり…ということも想像できます。こうした情報を知っているだけでも、日々の生活が変わっていく・変えることができるということに少しワクワクしませんか?

また昨今の防災に関しても、暗闇で足元を照らすフットライトがとっさの地震や火事の際に避難が安全かつスムーズにできたり…ということを考えると安心を支えてくれる存在にも感じられますね。

今後も、欧州ならではのエピソードや欧州にかかわらず世界や日本の不動産関連・建築にかかわる情報を、ブログとメルマガで、引き続きレポートさせていただく予定です。こちらのブログでは写真など多めに載せていきますので、ご興味がありましたら是非引き続きお立ち寄りくださいませ。

 

それではまた、メルマガとブログでお会いできれば嬉しいです!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。