リノベーションとリフォームの違いとは あなたに必要なのはどっち?
マイホームをより住みやすい環境に変えたいと思った時に、リフォームやリノベーションを検討する方は多いのではないでしょうか。一方でリフォームやリノベーションという言葉はよく聞くものの、その違いや意味をいまいち理解できていないなあ…と感じる方もいるかもしれません。
そこで今回は、リフォームとリノベーションの違い、どういった時にリフォームやリノベーションするのが良いのかなど、その事例をご紹介させていただきます。
リフォームとは
まずリフォームとは、住宅にどういった施工を行うのか、その目的などを見ていきましょう。
住宅の部分的な変更や修繕を目的とする
リフォームは住宅の部分的な修繕や交換を目的としているものです。例えば家が古くなってきて壁紙が汚れてきたので貼り替えるのはリフォームと言えるでしょう。その他にもトイレやお風呂などの水回りのユニットを交換して最新の設備にすることもリフォームだと言えます。
費用・工期ともに短め
リフォームの費用はリノベーションと比べるとやや安く、工期も短めとなっています。例えば壁紙や床材を取り替えることは1日もあれば十分ですし、キッチンやお風呂などのユニットの工事は1日程度で終わることが多いです。
そのため、住みながらリフォームをすることが可能となっています。
主なリフォームの工期や費用は以下のとおりです。
項目 |
費用 |
工期 |
トイレリフォーム |
10~50万円 |
1~3日 |
壁紙張り替え |
10~50万円 |
1~3日 |
ユニットバス交換 |
30~100万円 |
2~4日 |
床の張替え |
10~100万円 |
3~5日 |
床暖房の設置 |
30~100万円 |
2~5日 |
リノベーションとは
リフォームに対し、リノベーションはどういったことを行う工事なのか、その具体例を見ていきましょう。
住宅に新たな機能の追加や刷新を目的とする
リノベーションはリフォームのように住宅のごく一部ではなく、広い部分を改修し、住宅に新たな機能の追加をしたり、間取りなどを変更することを目的としています。
例えば部屋の数の増減、水回りの場所の変更、家の増築もリノベーションに含まれます。
その他にサンルームの設置もリノベーションですし、壁や屋根を取り替えたりするのもリノベーションだと言えます。
費用・工期ともにやや高め
リノベーションはリフォームと比べると費用は高めであり、工期も長くなります。
一定の規模以上の施工となるため費用は数百万円単位に上ることが多いです。工期に関しても間取りの変更などは家に住みながら工事を行うのは難しいため、一時的に退去しなければいけない時もあります。一方で住みながらリノベーションできる、部分リノベーションもあります。
主なリノベーションの工期と費用は以下のとおりです。
項目 |
費用 |
工期 |
バリアフリー化 |
50~200万円 |
3~7日 |
断熱化 |
200~500万円 |
1~4週間 |
間取りの変更 |
100~500万円 |
1~2週間 |
キッチンユニットの変更 |
50~200万円 |
3~7日 |
浴室暖房など浴室フルリフォーム |
100~300万円 |
5~10日 |
屋根・外壁塗装 |
100~500万円 |
1~4週間 |
リフォームはどんなときに必要?
ではリフォームはどういった時に行うのが良いのでしょうか。そのケースを考えてみましょう。
中古住宅を購入した若夫婦
リフォームは古い住宅を新しくするための意味を持っています。家がしっかり作ってあれば、屋根の塗装や壁塗装、室内では床材の交換、壁紙の交換など目に見える部分の交換だけで新築住宅に近い状態にできることが多いです。
そんな時こそ、新築時物件のような見た目にしてくれるリフォームは効果的です。
新築から15年ほど経過した時
家は長く住んでいるとどうしても汚れてくるものです。水回りに黒ずみやヌメリがこびりついたり、タバコを吸う場合は壁紙にヤニが染みつくこともあります。
またお子さんがいる場合は家の中で活発にしていると、床などの傷なども多くなりますし、ペットを飼っているとその爪や牙による傷も増えます。新築物件を購入しても10年以上経つとそういった汚れや傷が目立ってくるので、住みだしてから10〜15年といった期間が経過した時にリフォームを行うのが良いと言えます。
水回りであるキッチンやお風呂なども15年経てば故障が増えたり機能が低下してくるので、最新の設備に替える機会となります。
壁や床などの見た目を交換し、それほど費用をかけずに新築物件のような空間を生み出すことができるのがリフォームのメリットだと言えます。
リノベーションはどんなときに必要?
ではリフォームに対して、リノベーションはどんな時に行うと良いでしょうか。
家に住む人間の数が変わった時
リノベーションは、家の中の間取りなど大幅な変更を行います。そのため家に住む人間の数が変わった時に行うのが良いでしょう。家族が増えて部屋を増やす必要ができた時、また逆に子供が独立して個室が必要なくなったので1つの大きな部屋にしたいなどという時に、リノベーションを行うケースが多いです。
またベランダをサンルームにしたり、浴室にサウナを設置するなどといった新しい機能を追加するためのリノベーションもよく行われます。
新築同様にするというよりは、リノベーションの場合は全く新しい家に作り替えるという意味を持つのです。
高齢者向けの設備が必要になった時
リノベーションの必要が生まれてくるのが、住んでいる方が高齢者になったときです。
身体の自由が利きにくくなるので、転倒防止のために家の中のあらゆる場所に手すりをつける、段差を減らして移動しやすくするリノベーションはよく行われます。
また浴室に暖房機を設置してヒートショックを防ぐなど、室温の管理も必要となってきます。
そのため間取りの変更や断熱材を設置して家の中を適温化し、高齢者にとって大敵である室温の変化を防ぐための対策もよく行われます。
新築で住宅を購入し、長く住んで最終的に夫婦2人だけになったという時には、夫婦2人にとって使いやすい家に変えていくのが広い意味の高齢者向けリノベーションだと言えます。
横浜・川崎でリノベーションに使える補助金は
エネルギー効率を高めるためのリノベーションや、環境に配慮した設備を設置するためのリノベーション、また高齢者向けの住宅に変えるためのリノベーションを実施する場合には、横浜市や川崎市でもリノベーションに対しての補助金を行っている事例があります。
その具体的なものを以下にピックアップしてみました。
横浜市:介護保険の住宅改修費
川崎市:スマートハウス補助金
リノベーションに対する横浜市・川崎市の補助金は、以下の記事でも具体的な例を示しているので是非とも一度お読みください。
記事リンク:横浜、川崎で家を持っている人必見!使える自治体の補助金を解説
まとめ
リフォームは住宅を新築同様に変えたり、見た目を綺麗にするものであり、比較的短期間で安めの経費でできる施工が中心です。対してリノベーションは家の機能を大幅に変え、新しい機能を追加するための工事であり、時間もかかりお金もかかるものであると言えます。
リノベーションを行う場合には一時的に別の場所に住むことが必要な場合もあるので、家族が多く住んでいる時期はリフォームを行い、そして子供の独立などで、住む人数が減ってきたら、一念発起でリノベーションをするというのも良いかもしれません。
当社でもリフォーム、リノベーションともに豊富な施工事例を持っています。お客様にとって必要なのがリフォームなのかリノベーションなのか、そして使える補助金はあるのかなど、適切なアドバイスをさせていただきます。
リフォーム・リノベーションをご検討されるときは是非ともお気軽に当社までご相談ください。
それでは、最後までお読みいただきどうもありがとうございました。